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ロシア侵攻の負傷者、千葉大病院で治療 日本初の受け入れ

2022年06月12日 20時58分07秒 | 行政

ロシア侵攻の負傷者、千葉大病院で治療 日本初の受け入れ ウクライナ駐日大使が見舞う

 2022年6月7日 (火)千葉日報
 

 ロシアの侵攻で大けがを負い、千葉大病院(千葉市中央区)で治療を受けているウクライナ避難民、アントン・コルニシュクさん(37)を6日、ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使が見舞った。大使によると、ロシア侵攻の負傷者を受け入れたのは日本で同病院が初めて。横手幸太郎病院長は「われわれが役に立てるのであれば、できることを最大限していきたい」と述べ、今後の受け入れに前向きな姿勢を示した。

 コルニシュクさんは、ウクライナ西部リビウの国立大で、社会人学生として日本語を学んでいた。3月25日、首都キーウ(キエフ)近郊のイルピンで住民の避難を手伝っていた際、迫撃砲の攻撃に遭い足や胸の骨を折るなどの重傷を負った。

 当初は自国で手当てを受けていたが、以前から日本を訪れたいと思っていたこともあり「今後の治療やリハビリは日本で行いたい」と大学の指導教員らに相談。ウクライナ在住の日本人らを介して同病院の医師に支援を求め、5月21日に同病院に入院した。

 現在は車いすで生活。特に症状が重い左足は今後手術を受ける予定で、あと2カ月は入院が必要という。日本語の勉強も続けているが、今も地震の揺れで爆撃を思い出し、恐怖がよみがえることもあるという。

 6日に大使が訪問すると、ベッドから上半身を起こし笑顔で握手。大使から千羽鶴や日本語の絵本、日本で使えるスマートフォンのSIMカードを贈られた。

 面会後、取材に応じたコルスンスキー大使は「戦争で負傷した人は数万人に上る。負傷したウクライナ兵を連れて来てリハビリができれば」と日本での治療に期待感を示した。コルニシュクさんからも、負傷者を日本に受け入れることがあれば協力したいとの申し出があったことも明かした。

 コルニシュクさんは「日本語と日本の歴史や文化、文学を勉強したい」と前向き。「けがをした人がもっと日本に来て治療を受けてほしい。ウクライナと日本の関係が強くなれば」と願った。

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