大阪公立大:理事長に辞任要求 大阪公立大 医学部教授ら /大阪
2022年6月11日 (土)配信毎日新聞社
4月に開学した大阪公立大の医学部付属病院(大阪市阿倍野区)の院長選考を巡り、病院の選考会議が選んだ候補を運営法人の理事長が任命しなかった問題で、医学部教授らが10日、理事長と理事1人に辞任要求書を提出した。
1月に開かれた選考会議は、3月末まで大阪市立大学長を務めた荒川哲男氏を候補に選んだ。しかし、大学を運営する公立大学法人大阪の西沢良記理事長は「天下り的な人事だ」として任命を拒否。4月以降、病院長は空席になっている。
辞任要求書には、医学部教授や病院幹部ら64人の署名が添えられた。選考会議議長を務めた河田則文・医学部長が医学部内で記者会見し、「(任命拒否は)適正な手続きの観点から許されるものではない。責任を取って辞任してもらいたい」と訴えた。
一方、法人側は9日、「新大学スタートの重要な時期にこうした事態を招いた責任を明らかにする」として、西沢氏ら役員6人が報酬の自主返納を申し出たと発表した。西沢氏が月額報酬の30%を3カ月分、副理事長の辰巳砂(たつみさご)昌弘学長と理事4人は同10%を1カ月分、返納する。【柳楽未来】
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