これは買ってきたときの姿で、一応鉢に入ってはいるが・・・・。
3号の黒いポリポットに植えたものがそのまま入っています。
こんなシールが貼ってあったが、これは明らかに間違いです。
そう、アンセプスはカトレアではなく、その近縁の「レリア」に属します。
それと、株の大きさからみると「ゴールディアナ」の可能性のほうが大きいと思うが。
属名自体を間違えているので、名前も違うと思うが。
ちなみに、ネットで検索しても、アンセプスはそこそこ出てくるが、ゴールディアナはあまり出てきません。
で、花も萎れ始めたので、時期的にはあまりよくはないが、本格的に鉢に植え替えます。
もっとも、植え替えとはいっても、「鉢増し」のほうです。
これはポットから出したところだが、思いのほか根の状態が良いです。
植え込み材料はバークだが・・・・。
これを見るとバークがよさそうに見えるが、ここに落とし穴が。
確かに、バークは水捌けもよくて植替えの作業も楽てよいのだが・・・・。
が・・・・。
初めのうちは乾きが早くて乾きすぎに悩まされることも。
が、それも2年経つと状況は一変して、今度は乾きが遅くなり、根腐れも起こしやすくなるのです。
もっとも、昔のバークと今のバークでは「別物」と言いたくなるくらい使われている原材料に違いがあるのだが・・・・。
昔(本来)のバークは、針葉樹の樹皮を裁断して積み上げて醗酵させたものだったのだが、今のバークは針葉樹の樹皮を使っていません。
安いバークだと「廃材のチップ」のチップが使われていて、2年も使うと腐って大変なことにもなります。
正直、バークが腐ることで根腐れを起こし、それでどれだけランをダメにしたことか。
針葉樹の樹皮だと腐りが遅いので良いが、最近ではめったに手に入りません。
で、これをばらして植え替えるわけにもゆかないので、これはこのまま鉢に入れ、隙間は軽石を主体にした「シンビジウム用」のものを使います。
そして、表面は水苔で覆います。
左が今回鉢に植えたもので、右は頂き物の「アンセプス」です。
そう、これだけ大きさに違いがあるのです。
ちなみに、かつて「ゴールディアナ」を作ったことがあるが、どう頑張っても大きくは育たなかったです。
そう、ちょうど左の株と同じようにしか育たないのです。
で、ゴールディアナならこのサイズで十分に花も咲くが、アンセプスだと咲きません。