てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

彼岸供養

2009-03-21 11:21:00 | ビジネスと社会
 昨日は菩提寺の脇田山安養寺のご住職が檀家を戸毎回られ、ねんごろなる回向を賜った。当地区へは若住職の御勤めであった。
 
 若住職は当寺長女の婿で、次期後継者である。脱サラして仏門に入るきっかけは難病克服と聞かされた。しかもトリプルで疑われた病名が次々に晴れ、傍目には病人とは思えぬほどの健康を取り戻されたが、れっきとした障害者手帳をお持ちの方である。

 先に母の病気平癒を祈祷した御札を頂戴し、そのお陰で今日があると御礼を述べたところ「檀家の皆さんに祈祷して差し上げたいのですが、なかなか目が行き届きません。(母の平癒は)薬師如来の御加護と、(私ども)お二人の看護の力に他なりません。」と殊勝なことを仰る。天台宗の学校を首席で卒業時に、渡辺恵進猊下から色紙を賜っただけのことはある。

 ところで薬師如来は、西方極楽浄土の阿弥陀如来に対して東方浄瑠璃界の教主である。その名の通り医薬を司る仏で、“医王”という別名もあり、衆生の病気を治し、安楽を与える仏とされるそうだ。このため仏像もしばしば薬壷を持っていると知った。
 そもそも“薬師”とは、外科が存在しなかった中世以前には、現代の医師に対応する言葉であったようだ。それが証拠に『徒然草』の中で吉田兼好法師は、「良き友三つあり。一つにはものくるる友、二つにはくすし(薬師)、三つには智慧ある友」と述べている。

※先祖の肖像写真

この歳になってやっと先祖を敬う気持ちが、自ずと芽生えて
きた。座敷には私ども夫婦の先祖二代遡って肖像写真を掲げ
てある。


コメント (2)
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