大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

魔女コンテストと甥 

2010-09-22 | 日記
今年もまた魔女コンテストの時期となる。
八月の暑い日に、東京から無期限でやってきたアキラ。諭の甥 23歳。
無口だが聞かれたことには素直に答える。冗談しか言わないオジとは正反対。
都会の若者が、何も無い田舎の暮らしにどんな反応を示すのか・・・・
2-3日か一週間もすれば退屈になり家に帰るんだろう・・と思っていた。
動物も好きではないと言っているから、犬や鶏が我が物顔で暮らすこの場所は、
ストレスまみれになりかねない。 毎朝枝豆収穫、豆を捥ぎ豆柄を山羊に与え、
3匹を新しい餌場に繋ぎかえる。メンドリの催促に応え、カップ一杯の玄米を与える。
わたしたちに言われるままに、薪を運び、草を刈り、ポストの修理、淡々とこなす。
ちょうど猛暑の頃に来て、あっという間に腕や首が真っ黒黒に焼けてくる。
食事はおおかた野菜、調味料は塩と醤油と味噌と酢の4パターン。マヨネーズ無し。真っ白い米なし。
餃子の皮が売れ残れば今日も明日も餃子。納豆残れば毎食ナットウ・ナットウ。 麺麺麺。。。。。。
時々アキラに問いかける 「退屈じゃない? どこか行きたい所無い? 食べたいもの無い?」
 「。。。はあ、、とくに、、ないです、、、」 まだまだ遠慮しているのだろうとは思っているが、
  パンパカパーーーーン!    ちょうど丸一ヶ月。
魔女コンの段ボールかぼちゃメガネをアキラと二人土曜の夜12時までかかって7個完成させる。
日曜朝、「5人分追加お願いーー」とまきちゃんから注文が来て、またまたアキラと必死で製作。
87歳しずさん他60代50代のオバサンばかり5名の中、アキラは赤い豆の花の冠をつけた麦藁帽子をかむり、
「マントがあったほうがよさそうです」と黒いインド綿の布をまとって積極的に身づくろい。
現場に着いてきゃーきゃーぺちゃくちゃ、じっとしてられないオバサンたちの中で毅然と男一人。
透明人間のようにおばさんたちに寄り添って立派な騎士を務めてくれた。(ハタカラ見れば猛獣使いの様でもあり)
(これも大きなかぶの風呂代負担軽減の為・・)と健気に耐えたに違いない・・・アキラえらいぞ!
※一夜明け月曜祝日、魔女コン最終日、「私今日行く!」ちえちゃんが来る。夫と水田氏還暦組が若いちえちゃんに
つられて参加決定。結局、ちえちゃんの護衛を理由にひわとアキラも衣装変えして再参加。 
お気に入りのユンニの湯がいつも100円引きで入れるユニガーデン年間無料パスポートを4枚頂いて、目的完全達成。

魔女コンテストに出演 

間(魔)男たちが歩いてる 

魔女たちが花の香りに誘われて・・・・

魔女の後姿


南瓜の重さは23,7kgでした 誰だよ40kgなんて!!!

寿司好き!

2010-09-14 | 日記
とつぜん、秋が来た。 タオルケットだけで寝ていたのに毛布と布団を掛ける。
まだまだ先と思っていた田圃の稲が稔り、あっという間に土日で稲刈りが終了。
ひょろひょろのか弱い茎で倒れそうだった3本のひまわりが、ある時を境に
グングン伸びて夫の顔の幅よりも大きな花を咲かせ、結実した頭をガクッと垂らした。
 その後、やはり肺に気になる影が有るため、しずさん肺のカメラを飲むこととなる。
15分ほどの検査だが準備と検査後の様子観察で昼前から夕方まで掛かる。
かなり苦しかったらしく、終了直後「もう2度とやらない」と担当医に宣言していた。
そして「腹ぺこだー」となり「きょうは寿司ではなく蕎麦にする」と身体を気遣う。
蕎麦屋の近くまで行って「蕎麦食べたくない」となり、生協で夕飯の買い物をする。
カートを押すしずさんの体が鮮魚コーナーの生寿司パックの前で静止。「・・・まだ安くなってない・・・」とつぶやいた。
(やっぱりホントは大好きな生寿司が食べたいんだ・・・・)
こんな日に生ものはどうか・・とお互いに思ったが、生協のそばの回転寿司で1~2皿つまんで納得するか、となる。
しかし、予想を反しバクバク食べる。さっき麻酔薬やらカメラやらを飲み込んだ同じ口に寿司が入っていく・・オエオエ・・・
「あーーーーお腹いっぱい」といいながら「最後に本マグロ!」と注文し、食べ終えて 「これイマヒトツだった・・」と一言。
しずさん、わずかな間に背すじがピンとなり、表情が生き生きして来る。ケラケラ笑ってべらべら喋る。 唖然。
  10年前、同居していた頃、風呂の火を空焚きしそうになったことで落ち込んで寝込んだしずさん。
「風邪っぽい」とうそぶき、食事もせずに何日かすごした。機嫌が直ればちゃっかり起きて来るだろうと
放っておいたが、あんまり長引くので思い切って「しずさん、お粥でもつくろうか~~」と声を掛けたら
「お粥じゃやだ。生寿司食べたい!!」と明快な意思表示。(あ、、そうだったんだ、、)すぐ買いに走って一件落着。
10数年に及ぶ姑観察記録から、ひとは基本的欲求に素直に生きていればいいんだ・・・・と勇気をもらう

お父さんも 腰大丈夫かなァ

もう 腰が痛くて!!

お父さん 初めての稲刈り 頑張っテ!

お母さん巧く縛れるの?

二年目プロの腕は?

おお しっかり刈るんだよ!

働いた後の昼ご飯は 美味しい?

お腹も落ち着き 心も落ち着き ホッ!

いろんな虫がいるよ



犬のタチ共 大の仲良しになったよ

美味しいお米になァレ!

ハエハエカカカ・・・・・!

2010-09-06 | 日記
毎晩布団に入ると、寝入りばなに蚊が「ぷ~~~~ん」と頭の上で旋回を始める。
(来たか・・・)眠いが耳と脳のどこかが異常に研ぎ澄まされて羽音の行方を追う。
耳元に「プ~ン」と聞こえた瞬間、手で《バシッ》と自分のかおを思い切り叩く。(ア、イタタ・・)
半分眠りつつ、冴えた耳だけを頼りに真夜中の座頭市。
たいがい一撃でし止めることできず、2度3度繰り返す。叩く手も叩かれる顔も痛い。
が、眠さに負け横着。隣で妻の動向を寝た振りで見守る夫が、業を煮やして起き上がり
ふふーん♪と笑いながら飛ぶ蚊を、一発・完全昇天させてくれるのをじっと待つ。
酒を呑んだ夫だけ狙われる夜と、妻だけ襲われる時とある。食べた物で引き寄せる。
いいかげん蚊と付き合って、もう秋だ、というときになって《蚊帳》があったのを思い出す。
懐かしい匂い、赤い縁付き緑のテントの中に入ると、別な星に居るような気分になった。

ハエもまた秋の気配を察知し、パソコン・ガスコンロの周り、ひとの身体等 熱を発するモノに付き纏う。
暑い関東を逃れてやってきたい~ちゃんが「なにーーこの暑さ!このハエーーー!!」とハエたたきを振り回す。
食卓テーブルにハエが近寄ろうものなら殺気立って叩き潰している。
うひひ、いーちゃんのように感情を込めて叩き潰すのは初級者。内臓破裂は事後処理に手間取る。
上級者編は、潰さず感情移入なしにテニスのネット際プレイの要領で「バシッ」とハエタタキを振り下ろす。
ハエを潰さず、風圧と音で圧倒しショックで目がクルクル回って(ハア~~~エレエこったあ~~)となる。
そして、また立ち上がって飛び回るかどうかは本人しだい。何度でも挑戦してよし。もうこりごりとあきらめてよし。


我家の堆肥場で里芋が芽を出した。

田圃の畦の草刈ご苦労様 疲れたかな?イーちゃんとアキラ

「わたしに似あうかしら・・・・・・」


初めての工作 ポストの修理完成 楽しかった?顔から笑みが・・・