大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

梅干し

2019-06-30 | 日記

毎年たくさん入荷する愛媛・無茶々園の梅が、今年は不作のため激減だった。
幸いなことに、高知から希望するだけの量が届き助けられた。
『朝一番の難逃れ』と言われて、梅干しは毎日の食卓に欠かせない。
農薬や化学肥料を使わない梅を自然塩で漬け込み紫蘇の葉を入れ、
土用干しをしっかりとした梅干しは古いものほど薬効は大きい。
一日に1個か2個食べれば細胞に活力を与え、カルシウムの吸収を助け、
腸の有効菌をを育てる。血液を浄化して疲労回復をする大切なも
の。
と自然療法の本には記述されている。
数年前、身体中スズメバチに刺されたときの梅干しの働きには心底脱帽している。
が、15年以上毎年梅の取り扱いをしてきて、自分で漬けたことは一度も無い。
梅が来るのを首を長くして待っている人に漏れなく届けられて、自分の手元には残らないというのもあるが、
この時期は農作業が始まり忙しさがピークになり、梅干しを漬けたいという強い欲求が起こらない。
下漬けした梅を天気とにらめっこして何日もかけて干し上げるなんて無理。出来ない。する気力が無い。
仕入れた梅干しがあるので、困らない。しかし毎年若いママもベテランママも多い人は50k以上も漬けていて
(みんな、すごいなあ、えらいなあ、うらやましいなあ、、)この年になるまで一度も梅干しを漬けた経験が無い自分に
その時は来るのだろうか、、、、、と、思っていたら来た。来た。来た。
ことし、4k売れ残った。どうする。。梅ジュースにすれば簡単だ。梅酒でもいいな。。。
。。。。。(梅干し漬けるか。。)腹がささやく。(え?)(できるかな。。)(来年生きてる保証はない。今でしょ)
や、やってみるかな。。。。。となった。
もっとその気になるために佐藤雅子さんの「私の保存食ノート」と辰巳芳子さんの「慎みを食卓に」の梅干し欄を読み
家族の健康と幸福を願う思いを十二分に吸い込んで取りかかる。できた。。。。(なあんだ、これでいいの?)
毎朝瓶を覗く。梅酢が上がってきた。肝心要の土用干しが待っているが、、、、ちょっと自信つく。


人生相談

2019-06-23 | 日記
大雨の後の太陽はほんとうに気持ちが明るくなる。

最近民放ラジオの「人生相談」が楽しみの一つになっている。
先週の或る日の相談者は45歳の独身男性だった。両親と弟と同居。
友人に貸したお金が1年たっても返してもらえないことが相談内容だった。
「、、なるほど、それで、金額はいくらなんですか?」番組進行の加藤諦三さん
「はい、2000円です」 一瞬聞いている自分もラジオの中も時間が止まる。
「、、、はっきり言って、返ってこないと思いますよ」回答者の女性弁護士さん。
だが、彼は納得がいかない様子でモジョモジョと自分の状況をあーだこーだと説明している。
友人がいかに間違ったことをしているか。自分は正しく、そして被害者なんだということを淡々と訴えている。
「、、だから、あなた、もっとバイト頑張りなさいよ、ね、」と弁護士さんが現実的解決策を提案して回答となる。
進行の加藤さんがそれを引継いでひと言相談者に投げかける。 ここからがクライマックスのお楽しみ。
「もしかしてあなた、45年間ずっと、何かに怒りを持ちながら生きてきたのではありませんか?」加藤さんそこ!?
「あ。。はい、じぶんは子供の時ずっといじめられていました。友達、先生、、、それと祖母から、、、、」 そうなのか!
それまで乾いた音で感情もなく淡々と話す彼の声に血液が流れ出した。(おお!!自分の胸が熱くなる)
「、、、2000円はきっかけなんですよ。あなたの怒りの根源が誰なのか、どこなのか、そこがはっきりするとね。。
あなたの人生はまったくちがったものになっていきますよ。2000円はきっかけなんですよ。」
 と、こんな感じで毎回相談の内容は様々だが、序盤は相談者があまりにも幼稚なことや、自己中なことに
呆れつつ、回答者の現実的な解決策にも今ひとつ納得いかない相談者の奥の奥に隠れている悩みの根っこを
進行役の加藤諦三さんが見つけ出す。この時点で相談者の口調が全く変化するのが最大の関心事だ。
人が幸福になるためには自身も気づいていない悩みの本質に気付くことから始まるのだと実感する。
回答者が現実的な解決策で揺さぶり、進行役が内面に迫って揺さぶるのはセットなのだと最近気づく。
ということは捕まった犯人に机をバン!!と叩いて迫る役と「腹減ってないか?」と情で迫る役もセット?!
正反対な現象が実は、あれも、これも、それも、、、、セットだったか。。。ここ数日に起こった出来事を振り返る。
人生、深いなあ、63さいまだまだひよっこ。

化学反応

2019-06-16 | 日記
朝晩は上着がほしくなる涼しさ。大豆の芽が出てほっと一息。
雨もぱらついてきて、じゃあ、とまた映画館に行く。「長いお別れ」を鑑賞。
週末とあって珍しく江別イオンの映画館は老若男女の人の波。
家から近い恵庭シネマ8が閉鎖して久しく、平日だと閑散とした江別にも
(おねがい!!がんばって)と祈るような気持ちでいる。
土曜の午後はフロアーに人があふれていた。久しぶりの人混み。
老いも若きも、大きな入れ物に入った飲み物とポップコーン?などを
一人一人がトレイに乗せて両手で大切そうに抱えている。
その甘いような匂いが鼻につくが映画館の繁盛に免じて、自分の鼻を塞ぎ口呼吸に切り替える。
劇場内も普段なら10人いたら(今日は多いな・・)と思うのだが、20人以上はいた!!定員は200人だが。。
地味な日常を描いているが、後ろや前や横から鼻をすする音、目頭を押さえたり、ぬぐったりの気配。
役者のさりげない何気ない台詞や動作や表情がひとの心のどこかに触れて化学反応起しH2Oに中和される。
(こんな小さな場面でも感情がゆさぶられるのだなあ。。。)とそれに感動し二倍楽しんだ気持ちになった。
にんげんってほんとうに愛おしい生き物だ。

たまには共同作業

2019-06-10 | 日記
15年も手を付ける暇が無かったD型倉庫の屋根のペンキを2年前に塗り、
(な~んだ、いつでも自分で塗れるわ)と思ったら気が抜けて、あと一息が
てっぺんだけ塗りのこして置いてあった。去年はとうとう機を逸した。
(今年こそ塗らねば) ペンキは買った。が中々その気にならず、、、
暑い日や、雨の日、風の強い日は避け、その時を待っていた。
今日(日曜日)、涼しい。風が強くない。体調よし。気分よし。(いまだ。決行!)
2年前の自分はペンキを持ってタッタカ脚立を上り、しゃっしゃか塗った。
今日、やる気は満々だったが、脚立を上る足取りがヨロヨロしている。
てっぺん塗るにはペンキをできる限り手元に置かなければ時間ばかりかかる。
「父ちゃん、一緒にやろうよ。」と畑に行きたくてそわそわしている夫に声をかけた。
70過ぎた夫には下でペンキを持っていてもらおうと思っていたのに、「俺はてっぺんに登って塗る」と
屋根のてっぺんで上から下に向かって長い柄のローラーを巧みに操っている。(じいさんやるじゃないか、、)
じいさんが転げ落ちてきたらすぐに受け止めなければ、、と見ていたが落ちそうにないので自分も登って塗る。
夕方3時ころから二人で1時間以上掛かったから、一人なら終わらなかった。。。久しぶりの共同作業だった。

ぎゃぎゃぎゃーーーー!!

2019-06-03 | 食生活
出ました~~~ことしもアオダイショウ!
この時期、玄関のドアは用心してこまめに閉めるようにしていたが、
D型倉庫の裏のビニールハウスの日だまりで居眠りしていた。
「ぎゃぎゃぎゃーーーー!!あっちいってーーーーーー!!」 叫ぶ。
(え?。。。。あ。。そ。。。。)って感じでするする移動。
外は広いんだからわざわざ人の空間に遊びに来なくてもいいのに。
倉庫に住むネズミたちを餌にしながら悠々とこの敷地内で暮らす。
ありがたいが、姿は見せないでほしい。毎年強く念じるが通じず、、、、
ま、あなた方は昔からここにいるわけで、、毎年大騒ぎしてすみません。。。。

圭太の大家さん一家と東出さんに支えてもらって田植えが無事終わる。豆まきも半分終わる。
ほっとして久しぶりに映画館に行く。夫に付き合って、かわぐちかいじ原作「空母いぶき」鑑賞。
この手のテーマは苦手、と期待せずに観たが、引き込まれてあっという間の150分。みんなかっこいい!!
ほんとうに面白かった。もう一度観てもいいと思うくらいだ。女の人に是非観てほしい。男たちがカッコイイ!!