梅干し
毎年たくさん入荷する愛媛・無茶々園の梅が、今年は不作のため激減だった。
幸いなことに、高知から希望するだけの量が届き助けられた。
『朝一番の難逃れ』と言われて、梅干しは毎日の食卓に欠かせない。
農薬や化学肥料を使わない梅を自然塩で漬け込み紫蘇の葉を入れ、
土用干しをしっかりとした梅干しは古いものほど薬効は大きい。
一日に1個か2個食べれば細胞に活力を与え、カルシウムの吸収を助け、
腸の有効菌をを育てる。血液を浄化して疲労回復をする大切なもの。
と自然療法の本には記述されている。
数年前、身体中スズメバチに刺されたときの梅干しの働きには心底脱帽している。
が、15年以上毎年梅の取り扱いをしてきて、自分で漬けたことは一度も無い。
梅が来るのを首を長くして待っている人に漏れなく届けられて、自分の手元には残らないというのもあるが、
この時期は農作業が始まり忙しさがピークになり、梅干しを漬けたいという強い欲求が起こらない。
下漬けした梅を天気とにらめっこして何日もかけて干し上げるなんて無理。出来ない。する気力が無い。
仕入れた梅干しがあるので、困らない。しかし毎年若いママもベテランママも多い人は50k以上も漬けていて
(みんな、すごいなあ、えらいなあ、うらやましいなあ、、)この年になるまで一度も梅干しを漬けた経験が無い自分に
その時は来るのだろうか、、、、、と、思っていたら来た。来た。来た。
ことし、4k売れ残った。どうする。。梅ジュースにすれば簡単だ。梅酒でもいいな。。。
。。。。。(梅干し漬けるか。。)腹がささやく。(え?)(できるかな。。)(来年生きてる保証はない。今でしょ)
や、やってみるかな。。。。。となった。
もっとその気になるために佐藤雅子さんの「私の保存食ノート」と辰巳芳子さんの「慎みを食卓に」の梅干し欄を読み
家族の健康と幸福を願う思いを十二分に吸い込んで取りかかる。できた。。。。(なあんだ、これでいいの?)
毎朝瓶を覗く。梅酢が上がってきた。肝心要の土用干しが待っているが、、、、ちょっと自信つく。