大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

2015-03-29 | 日記
  よもぎ
 
 「蓬」の若葉は草餅にしますね。そこから「餅草」(もちぐさ)とも呼ばれます。
また、乾燥させてお灸の艾(もぐさ)にしたので、「指燃草」(さしもぐさ)ともいいました。
「蓬生う」(よもぎう)と言って、荒れ果てた土地の象徴にもされた蓬。ですが、
旺盛な繁殖力から、邪気を払う力があるとも信じられました。

蓬風呂でポカポカに
 よく水洗いした蓬の葉を陰干しにした布袋(または、だし袋)に入れます。
これを湯船に入れると、冷えや疲労回復に。
香りにはリラックス効果もあると言われます。





      
       北の春告げ山菜

桜始開

2015-03-22 | 日記
第十一候
  桜始開 さくらはじめてひらく

  桜が咲き始める時期
 新暦 三月二十六日~三十日

 夢見草  ゆめみくさ

 ☆ 

 ようやく桜の季節がやってきました。
 桜は、「夢見草」という異名を持っています。昔の人にとっては、夢ははかないもの。
桜も、はかなく散っていくから夢見草と言ったのだそうです。
 でも、現代の私たちからすると、夢を重ねながら眺める花。
夢見草という名がぴったりですね。
 ふんわりと開きていく夢見草。「桜始開」も、「咲」ではなく「開」を用います。

  〇 辛夷  こぶし

 桜の花は、種まきの目安にされました。ただ、桜の咲くのが遅い北国では、「辛夷」の
花を目安としたそうです。辛夷のことを「種まき桜」と呼ぶことからも、それがうかがえます。
 辛夷とそっくりな白木蓮も咲き始める頃。辛夷の方が小ぶりで、花の付け根に小さな葉を
つけています。どちらも、葉に先立って、白い花が灯りをともすように開き始めます。

知っておきたい暦の常識
【朔(さく)】
太陽と月が同じ方向に位置することで月は見えない。今日では新月と表現している。
旧暦では各月の第一日目になり、朔日(ついたち)ともいう。朔日を推定するには、
三日月を観測すれば、おおよそ、その二日前が太陽と月が同じ方向にある朔であった
と知ることができる。


「老人海外協力隊」 スイスへ

2015-03-22 | 日記
2ケ月半の『老人海外協力隊』としてスイス任務を終え、3月1日無事我家に戻ってきた。
家の中が果たしてどんな状況になっているのか。。。。。と言う事だけが恐ろしかったが
腰が抜けるほど仰天するような事態にはなっておらず、ひとまず安心。
台所の周辺も自分が居る時よりもよっぽどすっきりと片付いている。
それは、近くに住むななちゃんが『大かぶ協力隊員』として 配達の荷造りや昼ご飯の
支度、生ごみ処理に至るまでなどを担ってくれてこうなっていたのだ。 ありがたや!!
チョンスも 理不尽な親方に耐え 2つ目の春を迎えられたことはヨロコバシイ限りだ。

娘が妊娠したことを報告してきた去年の春頃は(え?赤ちゃんが来た?!)と言う感じ。
娘の食生活や電磁波まみれの暮らしぶりを垣間見ていた限りでは、内心(ここに来るってよっぽどのうっかり者だろう、、)
12月8日夜、長沼温泉の帰り道、婿さんから「今入院」のメール。 空に大きな月が煌々と照っていた。
「満月だ。産まれるな。。。」 毎年山羊の出産をみてきた夫が自信ありげに言う。日本は夜だがスイスはまだ昼だよ。。。
で、予定日より一週間も早く、その朝 陣痛が来て昼の2時に医者も間に合わず、しゅるっと出てきた。満月も肩すかし。
だから、22日に娘の家に到着した時点で 赤ん坊の世話のシフトはほぼ確立されていた。
母親は 3時間置きに腹をすかせて泣く赤ん坊の「乳」の製造と供給係り。任務とはいえよく食べる。
父親は 授乳のあとのゲップをさせ、オムツ(紙)を換え、風呂入れの係り。 本気のやる気で手際が良くて笑っちゃう。
育児書等の一切は無く 疑問にはすべてグーグルが応えてくれていた。 時代の変化に目がくらむ。
そんな訳ではるばる空をぶっ飛んできたバアサンの任は言わずと知れた「台所係」。
うまい乳の製造をめざしいざ奮闘開始。
         次週につづく


生命力を育むおやつの提案

2015-03-22 | からだ
 
 今気がかりなのは、見た目に美しく、味覚を楽しませるリラックスおやつばかりがもては
やされいることです。さらに、朝から食事代わりにチョコレートやケーキを食べさせる家庭も
あると聞きます。そんな食生活で、これから先80年、90年と健康で活躍できる人間が育っ
ていくでしょうか。
 子供たちの心身にひずみが生じているとしか思えないような事件が次々と起きています。
これらのひずみは、自然の営みや法則を無視した食材選びや調理の仕方、食べさせ方に
あるのでは・・・・・。半世紀にわたり、食と人と病気の関連を見てきた私の実感です。
 一生の中で、心身の発育成長のもっとも著しいのが3歳ごろから10代前半。人生の基礎固め
の時期ともいえます。家を建てるときにどっしりした基礎工事が不可欠なように、心もからだも健全に育つような中身の
おやつを心がけてあげてください。
 おやつ作りで提案したいのは、まず、その食材と仲良くなり、友達になってほしいということです。それから、いちばん
美味しい味を引きだす方法と仲間を探します。塩やドライフルーツやナッツ類、それに天然果汁や粉たち。台所にある
全ての食材と、オーブンやフライパンなどの調理器具たちも総動員させれば、素晴らしいワルツの誕生!
この食材が無ければ、この道具がないから作れないといったことはありません。あとは、お母さんの知恵のスパイスが
あればOKです。
 洪水のように押し寄せる情報に、現代のお母さん方の本能はすっかり雲らされています。反対に、子供たちの本能は
生き生きとしていて、自然からのメッセージを素直にキャッチ。小さければ小さいほど、より自然的なものを要求してきます。
その要求こそ生命力の表れだと思うのです。
 医学の父ヒポクラテスの言葉に「病は人がつくり、その歪みを自然が癒す」とあります。子供たちの未来が健やかなものに
なるためにも、見えない自然のひみつに目を向け、自然に則った生き方や食べ方を見つめなおして欲しいと願います。
                                 大森一慧著「体の自然治癒力を引き出す おやつ」から


身体が変わったよ!  人生も変わるかな?

2015-03-09 | 食生活
 
 2月22日日曜日、朝から身体が重い、熱っぽいなど、風邪に罹ったようで、第一大根湯
をつくって飲んですぐ蒲団にもぐり込む。これで汗が出て熱が下がるのだが、番茶の温度が
低いのか、汗が出ない。しばらくして、第一大根湯の2番をつくって飲んだ。
家には私一人、お粥もつくってくれたり、面倒を看てくれる人がいない。
次の月曜日も具合いが悪い、水もコップに半分づつ3回ほど飲んだだけ、他は一切口に
せず、ただ寝るだけ。日頃の疲れも出たのかよく眠れる。身体は節々が痛くなっているが
何か、身体の中から毒が出ているような身体の変化を感じながらひたすら寝る。
 そして、何も食べていないのでそれまで便通がなかったが、火曜日の朝方に、黒い粘質の
宿便(だと思うのだが)が出た。火曜日は札幌配達の日、休むわけにもいかず、チョンスと奈々に荷物をつくってもらい
私は、10時ごろまで体調を調整。でも、空腹感はなく、びっくりしたのは、朝起きた時に、室温は10℃ほどなのに、身体が
寒いと言わない、普段はすぐにストーブに火を入れるのだが、その必要も感じないほど、身体が温かい。
 考えると、それまでの体は、幼年期から浜育ちで、常に海産物を多く食べて育ってきたので、極陽性タイプで、血管も締まり
血の巡りが悪く冷え性で、関節が硬い(歳のせいもあるのだが)なのです。
 今回、約3日の断食状態で、身体中の古塩(小さい時からの細胞内に溜まった塩)が循環して細胞の外に出てきた様で、
身体が軽い、股関節の動きが良くなっている、身体が温かい(寒さをあまり感じない)などの変化が起きた。
また、びっくりしたのは、鼻水が塩辛いのだ。身体からの古塩が原因か、自分の味覚が変わってしまったのかわからないが。
火曜日は、夜に、蕎麦屋で久しぶりの食事(もりそば)を摂り、水曜日も同じく蕎麦を食べる。
身体が変わると、それまで忙しくあれやこれやと考えていたのだが、心も何か落ち着いてきたように感じる。
 火曜日の夜に、温泉に行き体重計に乗ってみると、48,7㎏。風邪を引く前は53kgあったのだから、3日間で約5kg
やせたことになる。
 今回は、希望しないままに断食状態になり、このような身体の変化を感じ、生まれ変わったようですが、一年に一回でも
断食をして、身体の再生(リセット)をして、身も心もリフレッシュさせようと思うようになりました。



大浦ごぼう  太くて 中がす入りですが、煮物にはやわらかく美味しい

春のお彼岸とぼた餅

2015-03-08 | 日本を考える

日本は四季がはっきりしている国です。
特に北海道は、長い冬が来て、人も動物も草木も雪と寒さの中じっと春を待ち続け、
春になると草木も一斉に芽吹き、人も動物も春の山菜を食べ、冬の間身体に溜まった
毒を出して、身も心も新たにして一年の活力を養う時期。
その長い冬から春へと転換する節目が春のお彼岸、秋から冬に転換する節目を秋のお彼岸。
その転換時期に食べられるのが、春のぼた餅、秋のおはぎ。
これは、季節の節目に体に溜まった毒を出す為の薬のようなもので、
小豆は、腎臓のお掃除屋さんで、血液を濾す網目に溜まったゴミを掃除する役目なのです。







お彼岸が近づくと、あちこちで仏花を大切そうに抱えて歩くご年配の人たちの姿を見かけます。
亡くなられた人を大切に思う気持ちが歩く姿にじんわりと表れているようで、こちらの胸までおだやかに
温められていくような気がします。
 春分(三月二十日ごろ)と秋分(九月二十三日ごろ)の前後三日の七日間を「お彼岸」といい、先祖を
供養するためにお墓参りをしたり、仏壇にお供え物をしたりします。
 日本独自の行事ですが、四季の移りかわりがはっきりとしている国ならではの風習なのかもしれません。
春のお彼岸にはぼた餅、秋のお彼岸にはおはぎをお供えしまうが、この二つの違いを知ったのは随分年を
重ねてからでした。それまでは、おばあちゃんが作るのがぼた餅で、お母さんが作るのがおはぎ、といい
かげんに記憶していました。でも実は名前が違うだけ。その季節に咲く花にたとえて、春は牡丹が咲くから
「牡丹餅」、秋は萩が咲くから「お萩」と呼ぶ、という説があります。
 わたしは毎年、玄関や神棚などの家の中の神聖な気持ちになれる場所にお香やお線香をたき、空の上に
行ってしまった大切な人たちを忘れないよう、思い出すに日にしています。



​広田千悦子著「おうちで楽しむにほんの行事」より