大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

食のちから 

2012-12-17 | 食生活
発 熱
 主に考えられる原因 風邪、インフルエンザ、食べすぎ、過労
   熱がある時にすぐ解熱薬に頼るのは考えもので、原因を見極め、中和させることで熱のバランスをとっていく
   方法のほうがからだに優しく根本的な治療です。
   例えば、風邪やインフルエンザは細菌やウイルスによる感染が主な原因ですが、熱が出るのは、身体が熱で
   それらの菌をやっつけようをする自己防衛反応です。
    つまり発熱は健康のバランスが崩れていることを教えてくれるSOSであり、正常な身体に戻そうとする
   自然治癒力の一部と言えましょう。
   「発熱、陰陽チェック」
     同じ発熱でもインフルエンザのように急に高熱が出るのが陽性熱。熱はそんなに高くないけどなんとなく
    元気がない、疲れやいという場合は陰性熱です。

梅しょう番茶
    梅しょう番茶は陰性の症状全般に素晴らしい即効性があります。毎日の保健飲料としてもおすすめです。
   材料 :梅干し 中1個、醤油小さじ1~1,5、おろし生姜少々、番茶150~200cc
   作り方:梅干しを湯のみ茶碗に入れ箸でよくつぶし、おろし生姜と醤油を加え、グラグラ煮立っている番茶を
        注ぎます。熱いうちに飲みます。
大根
☆解熱・発汗 風邪の高熱、耳鳴り、腰痛、肩こり(右)、じんましん、アトピーのかゆみ、
        鼻炎、動物性たんぱく質やニコチンの解毒
○第一大根湯 毒素を吸着し、余分なものを分解する大根、坑炎作用のある生姜
          血行を促す醤油が相乗効果を発揮します。
 急に高熱が出たときは、一回400ccを、それ以外の症状や解毒には一日一回200cc。
 材料の割合(一回分) (高熱の場合の分量、それ以外は半量)
      大根おろし・・・大さじ山盛り3。 生姜おろし・・大根おろしの1割
      醤油・・・大さじ1。 熱い番茶・・・約400cc。
 つくり方と飲み方。 大根と生姜をおろして器に合わせ、醤油を加えてから沸騰している
      番茶を注いで、熱々を一気に飲みほし、熱が高い場合は頭まで布団をかぶって
      汗と出します。汗が出ない場合は、もう一度飲み、繰り返します。


のどの痛み
   
☆止血、咳止め。細胞に弾力をもたせて締める作用を発揮。胃腸の調子も整えます。
れんこん
 《せき、たん、のどの痛み、気管支炎、ぜんそくに》
◎れんこん湯 れんこんにはたくさんの穴が開いていて、それが節のところでぎゅうっと詰まっています。
        その穴を締める作用が、人間の身体の穴、気管支や喉、鼻の炎症に効くというふしぎな作用を及ぼします。
  材料(一回分)
      れんこんおろし汁  大さじ3(特に節の部分がよい)。 生姜汁 2~3滴。  自然塩 少々。 
      水 れんこんおろし汁の2~3倍。
  つくり方と飲み方。 鍋に分量の水を入れ火にかけ、皮付きれんこんのすりおろし汁と塩、生姜汁を加えて
      サッと煮立てます。沸騰する直前に火からおろし、温服します。 1日2~3回。

 《高熱をともなう 激しい呼吸器系の症状に》
◎生れんこん汁
  材料:れんこんおろし汁 大さじ3 (特に節の部分)。生姜汁 小さじ1.自然塩 微量。

  つくり方と飲み方。  皮付きれんこんと生姜はそれぞれすりおろし、絞ります。 これを湯のみに合わせてから
       箸の先にチョンとつくぐらいの塩を加えて飲みます。1日2~3回。



”自然に聴く”

2012-12-10 | 食生活
いよいよ根雪か・・とおもったら、大雨であっという間に雪は融けて流れた。
もっと気温が下がると 日々の作業も億劫になる。今のうちにやれることをやろう。
種は蒔いたが葉が巻かない白菜の仕分け。ター菜みたいな白菜がいとおしい。
伊藤さんの畑で凍ってしまった大きな白菜を「だいじょうぶ『生きている』」と言ってもらって
50個あまり収穫させてもらった。5度の倉庫内でじんわりと元に戻っていく白菜のいのち。
50年前、山崎さんが30代の時に 山崎さんの運命を変えた「露木裕喜夫」さんの講演記録
”自然に聴く 生命を守る根源的智慧”を貸してもらって夢中で読んでいる。
めったにしないが 思わず何箇所も書き出していた。
「土が生きているということ」
『土の中に養分が無い場合でも 土が生きていると植物はスクスク成長する。
バクテリア等と微生物が植物と実に微妙な協力で養分を作り出す「生物触媒」によるもの。
生きているものの特徴として  常に必要なものが 必要な時に 必要なだけまかなわれる。
この調和の機能が自然の働きの特徴。この調和の状態が健康の中味。』

そっかー!だとしたら 生き物としてのにんげんにも そっくりあてはまるはずだ・・

『健康な米は半永久的に腐らない。近頃(s50年)は農薬と化学肥料のため2年保たない。
減反政策(奨励金制度)は余って腐る米の始末に困るため。』

ははは・・・それからさらに35年過ぎた今は 腐るはずの米が防腐剤で腐ることもできなかったりして・・

 『私たちの体内には 自立神経中枢の側に「自然智」が内在し、外界の自然と交流しながら
生命を管理している。嬰児をみれば端的に理解できるように、この内在する智慧は
「直感」「覚り」である。思考、理解、認識、記憶にあらず。 』

『「一粒万倍」という生命の消息を物語る言葉通り、本物は 時至れば芽生える。必ず芽生える。そして成長する。』

生命の消息の証として 時至り 芽生えた あなたもわたしも 実は本物の種だったのか。。。
まだまだあるが、露木さんが実験実践したという「箱栽培」が興味深い。
都会でもベランダ菜園で台所をまかなう人をテレビで見かけたりするが、
大真面目にやってみることが常識や観念から抜け出す突破口となる。。。。

いつでもどこでもわくわくいきる


夫婦で秋作業

2012-12-04 | 日記
うちのヤギとヒツジが 毎日連れ立って隣の牧草畑に出かけ 朝食昼食夕食を頂く。
隣近所の畑の作物が収穫されるまでは 迷惑かけないように繋いでいたが、
牧草が刈られ ビートやデントコーン、大豆も収穫が終わり (もういいか・・)と放したら 
早速隣の牧草畑に通い始めた。目撃するたび必死で小屋に追いやっていたが
だんだん疲れて (いただきます)と心の中でヤギたちに代わって言って 目をつむる。

 脱穀した後の藁を 刻んで堆肥に積む作業が なかなかできずに やきもきしていた。
赤峰さんの講演会が終って さて と思うが雨が降る。 雪の予報が追い討ちをかけてくる。
山崎さんが何日も前に 藁を切るチョッパーを いつでも使えるように堆肥場の前にセッテイングしてくれた。
(いつやるんだ・・・・)と気をもんでいるだろうと思うと気が気ではなく・・・・
しかし きょうも悪天候・・・・と 朝編み物しながら ふと空を見上げた。
9時前に雨が上がり (!!いまだ!!)と作業着に着替えて軽トラで一目散に畑をめざす。
山崎さんに年代物のチョッパーの使い方を教わる。 
『電源のつなぎ方も一気に「えい!」とやらないとヒューズとんでしまうんだ。』
『出口に切った藁がたまると 動かなくなるから そうなる前にフォークですくってどかすこと。』
いろいろご機嫌の伺い方があるらしい。
さっそくはじめる。早く早くと欲張って 藁を沢山機械に入れると 案の定 詰まって止まった。
(なるほどー。。ほんとだ。。)
いろいろ苦戦しつつ リズムをつかみ 調子が出てきた頃 夫が応援に来た。
途中から雨が降り出す。(もう一息!)やり切りたい思いが こんな時だけあうんの呼吸を引き出す。
風が強くなり とうとう雪が降り出したとき 藁の山が消えた。終った。10時50分。 早!
悪天候が背中を押してくれた。 明日も明後日も快晴予報なら だらだらと一日がかりだったかも。
前掛けがびしょびしょ、長靴の小さな切れ目から入り込んだ雨で足もぐしょぐしょ。気付かなかった。
鼻水が吹く風にびよーーーーんとなびいた。  とたん びしょびしょの手袋の冷たさを感じる。
いつの間にか 傘をさした山崎さんが にこにこ笑いながら目の前に立っていた。