大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

理想の姿

2012-06-26 | 日記
日曜の朝田んぼに行くと、何かいつもと様子が違う。
並んでいる4枚のそれぞれの田の水の水位がピターっと一定におさまっている。
今までは適量の水位を確保するために常に水路から水が流れ込んむように調整していた。
入れても入れてもあちこちから水漏れしたり、4枚のバランスが掴めずにいた。
右往左往しつつ、その時その時の状況に直観をはたらかせてやり繰りしてしてきた。
「あそことあそこは閉めておけばいい」と山崎さんに言われていたが、なかなか決心できず
少し開けてあった水の出口を昨日の状況を確認したとき、(閉めよう)と思えて閉めた。
そして、今朝、今までと全く違う空気感。
並んだ4枚の田の水位がバランスを保ちながらたたずむ様は美しいの一言だ。
山崎さんが「理想の姿だね」と言ってくれた。
そうなんだ。やっぱり理想の姿は美しいんだ。
ほんとうにありがとう。いままでじっと待っていてくれてありがとう。ごめんねなかなか分らなくて。
一枚一枚の田んぼと、ひと株ひと株の苗と心の中で握手しながらゆっくり歩く。
田んぼの周りの土手に咲く、シロツメクサ・アカツメクサ・忘れな草・黄色やピンクの名も知らぬ草花が
スタンドから見守るサポーターのようにゆれてゆれて一緒に喜んでいる。うふふうふふあはははは~
しかし、刻々と状況は変化する。この理想の姿を五感に刻む。


田んぼ やーい!

2012-06-17 | 日記
田植えが終ってひと山越えた、、とほっとしては居られない。
朝夕の水管理は妻の仕事。去年は2枚だった田が、今年は5枚となり、面積は倍の2町。

田植えのあと「水はお前がやれ」と夫から花鳥、いや課長、じゃなくて家長命令が下り、
「えーーーー出来ないよー!!」と口はぶーぶー抵抗を露わにしているものの、
自分の腹の中がニヤリとしたのに気づいてしまう。
ほんとはやってみたいんだ・・・・・・
しかし、自分が食べる分だけならそれでいいが、みんなに任され、託されたこの田んぼを
「あら、だめだった」にする訳にはいかない。
ぶるぶるぶる・・・・怖くなる。    夫はもう決めている。  あとは自分が決心するかどうか・・・・。
(よし、やってみよう。。。。)と決めたら朝一番にからだが動いた。
初日にメモと鉛筆片手に張り切って山崎さんに水管理のポイントを確認に行く。
「ここはあーですか、こーですか、どーですか。。。」と質問攻め。
「あ~~うーーん・・・・、やあ~~どうかな・・・みてみないとどうにもこうにも・・・わかんないな・・・・・・・」
「え?・・・・あ、そうなんですか。。。。」メモと鉛筆は置き、まず田んぼの周りをトコトコ歩く。
水が苗のくるぶしあたりまでの田。膝小僧あたりまでの田。首まで水に浸かってる場所。。。。。
そして、あっちでじょろじょろ、こっちはちょろちょろ・・・・田に野鼠が空けた穴や、あぜのひび割れから水漏れしている。
ああああ~これか・・・・・・見てみるしかない、まず見てそれぞれの状況に手を打っていく。そこから始まる。
なんだか、目から鱗だった。


田んぼに 子供の声が広がり 田植えが始まった

まずは友達と稲の苗を用意して どおまずは格好を決めてと!  皆で並んで  

おばあちゃんも 一役!


日曜日は Gcafeさんも皆で参加 国際的になったかな?

お昼は ゆったりと 田んぼで食事 楽しいかな!

裏方の苗運び ご苦労さん!  東京からはせ参じた娘夫婦 ありがとさん

      

       

痴呆症?いや 単にもの忘れ!!

2012-06-11 | 日記
六月だ!! 早!
あんまり早くて、昨日のことさえ思い出せないことがある・・・・・・
すぐ前に起こったことから手繰り寄せて、「ああ、、そうだった。。」となる。
ある日の夕方、夫と水田さんが畑から帰ってきた。
「はらへったーーー  温泉にもいきたーーー!」と言うので
「じゃあ先に温泉行ってきたら、ご飯作っておくから」と二人を追い払った隙に
ひとりでいる時間にちょっとでも編もう・・・と そわそわしてたら
「お前も行け」と珍しくオットが命令口調で妻の温泉袋まで持って車に乗り込んだ。
(ええーー!今日動いてないし、汗かいてないし!、、)ぶう~~っと腹の中でふくれて
温泉に行って帰る時間があれば、あの新しい編み図の解読がじっくりできるのに。。と恨めしがりながら
後ろの座席で無言でぶすっとしていたら、ふとした瞬間に思い出した。一日のやった事を。
朝8時から苗の追肥撒き。けっこう暑いハウスの中で二時間かかった・・・・
それからかずちゃんのアパートの4階から荷物運び。エレベーター無いから階段何往復したかな?
午後一番に母屋の土間に敷いてある石をひとりで掘り起こして敷き直し、けっこう土埃にまみれたな・・・・
それからオットに畑に呼び出されてジャガイモ植えたんだった。
そこへ、ゆーへーから野菜買いたいって電話がかかってきて自分だけ先に帰って来たんだった・・・・・・・・
すっかり忘れてた。。。。。。。。。。。これだけやったら、まず風呂だな、やっぱ・・・・・・
っと記憶が戻ったとたん、「ねえねえ○△□!!」と口が喋りだし、機嫌までころっと戻った。
そして、思い出した一日の疲れをゆっくりと温泉の湯に放しながら可笑しくて腹の中でげらげら笑った。
(とおちゃん、知ってたんだ。妻の一日の行動を・・・・)というより
(なんでいつもぜんぶわすれちゃうんだろ・・・・・)