大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

やっぱり 私は料理が・・・・

2014-01-19 | 食生活
本日晴天。 空気がカッキーンと冷気を帯びて、どんなばい菌だって近づけないぞ!!って感じだ。
土間が薪ストーブの熱で乾いて土埃り舞いそうになると、外から雪をスコップっですくって敷く。
しっとり、真っ白。 まだ3年目の土間は、人が歩かない部分の土がサラサラ状態で、種でも蒔けば
発芽するかもしれない。 実際はるか農園の畑の土だし。。。。
久しぶりに映画館に行って「武士の献立」を鑑賞。
「武士の家計簿」でそろばん侍の存在を初めて知ったが、包丁侍もいたのか。
武士と言えば刀しか持ってないのかと思っていたら、、、そろばんに包丁か。。。。。
皇室やサミットの料理番が晩餐会で各国の来賓をもてなし、それで天下国家の方向までも左右してしまうことがあるとすれば
その時代の包丁侍の役割も究極はそこにあったのか。。。
刀の力で勝った負けたを繰り返す時代に、料理の力は戦をも回避させることがある、というのが印象的だ。
それからすぐに借りたDVDが「バベットの晩餐会」 めずらしくデンマーク映画だった。
”献立”とか”晩餐会”とかいう文字に ついアンテナがピコピコ反応してしまう。。
北広島のゲオで、ふっと巡り合った一作だがもう一度見たくなる名作だった。
毎朝くぎづけだった「あまちゃん」が終わると思うと本当にがっかりだったのに、次の「ごちそうさん」で赤茄子ライスが
登場した途端、あまちゃんは、あっという間に色あせた。毎日の食卓がテーマだからあまちゃんに勝ち目はない。
そして、赤茄子はトマトだ!と気づいた時の喜びはなかった。それから夏のトマトの時期はひんぱんに赤茄子ライスをつくった。
完熟トマトをザクザク切って、オリーブオイルを熱したフライパンにざっと入れて強火にかけ、そこにご飯を入れてなずなの塩で
仕上げた。シンプルだが、素材が生きて馬鹿旨だ。
やっぱり料理がいちばんの関心ごとなんだな、自分は。



高速道路のサービスエリア 冬のサービスだね

     





   

                  

おもしろかったー!ちゃんちゃん

2014-01-17 | 日記
母屋で迎える3度目の冬。

最初の年は、今までの倉庫の暮らしに比べたら雲泥の住環境ということで
「まるで人間になった気分~~」 というくらい緊張感ゆるみ 何の不満もなく過ごした。
家の中にいると外の木々や川から聞こえてくるはずの情報が遮断され、それがかえって不安に
もなった。 台風の時川をころがって流れる石の音が聞こえない。 大雨が倉庫のトタンをたたく
音や風がその雨とぶつかって生まれる一瞬一瞬の音の変化でいろいろなことをキャッチしていた。
今にしてみればその緊張感は、おおげさでもなんでもなく、生きている最高の実感というもののような気がした。
しかし、そのことはすぐに忘れ、次の冬には母屋の断熱の甘さで隙間風がやけに気になる。
1階はきちんと断熱してあるが 2階は自分が素人考えでやった魚箱の発砲スチロール断熱なのでお粗末極まる。
しないよりはマシって程度で、タイちゃん家のスウェーデンハウスやえりちゃん宅の何百ミリの断熱材の効果をあえて意識して
体感するようになると「だめだこりゃ」と大真面目に次の手を打つ決心が強く湧き上がる。
その年はとりあえずビニール張ったりカーテンしたりで1階の熱を2階に逃がさない工夫に燃える。
そして、3度目となる今年の冬。
毎年思っていたがやれなかったコーキングを外廻りから決めた。農作業の合間、秋の終わりの暖かい日の数時間を逃さず、
窓枠周辺のモルタルの亀裂の隙間をくまなく埋めた。 窓ガラスの隙間もこまめにコーキングした。
これはかなりの効果で、エッヘンと胸を鳩にして何気なくこれみよがしに妻の功績を夫にアピールするが、無視される。
夫は設計図から始まって資材や工法等をこれでもかこれでもかと吟味し ようやくとりかかるタイプだが
妻はあるもので行き当たりばったりに 今の最高を目指してすぐやるタイプ。だから妻の最高傑作は夫からすれば駄作愚作。
妻から見たら、(まったくいつやるのさ。やるなら今でしょ!)とじりじりすること常だが、
夫にしたら (ようやくやろうとおもったら、おまえが勝手にこんなもんでこうしてしまって、、、)とぶぜんとすること常、かもしれず、、
 言葉を用いての打ち合わせ等はよけいにすれ違いを深めること多く、出来る限り全身の触覚を駆使しての日常だから
今までどおりに自分勝手におもいきり生きて、迷惑夫にいっぱいかけて。ああ、おもしろかったー!ちゃんちゃん。って逝こっーと


   






ジュリー仲間

2014-01-02 | 日記
土曜の昼は、17区4班の忘年会だった。
飲んで食べて喋って延々と半日すごす体力が無くなったのを理由に、最近はあまり
そういう席には顔を出していなかった。
が、「おい、きょうは、舎利膳の寿司だぞ。」と夫が強引に誘ってきた。
たいがい農協かすぐそこのセーコーマートのオードブルと寿司が定番の忘年会だが
今年一年班長を務めた夫が職権乱用で自分のお気に入りの三川の寿司屋に頼んだのだ。
隣近所の老若男女の面々が10数名、テーブルに所狭しと並べられたビールやコーラや
ジュースだお茶だ、つまみだやら、相変わらずの農協のオードブルと共に舎利膳の寿司。
しかし、なによりも料理上手なおかみさんたちの漬物が一番の楽しみだ。
本格的なまりちゃんのキムチ漬け、たずこさんのヤーコンのしょうゆ漬け、静子さんの大根サラダをたらふく食べて
舎利膳の寿司つまんで缶ビール2本も飲んだら眠気が襲ってきた。「さきに帰るねー」と失礼する。
家のソファーでがーっと眠ってから、先日東出さんにもらった佐野洋子の『死ぬ気満々』を読みながらげらげら笑う。
自分もかなり赤裸々なタイプだと思うが、佐野洋子にはかなわないな、とまだまだ先があることを予感する。
50代ならひよっこだな。。70過ぎたらここまで自分の奥底見据えてさらけ出せるのか。。。。
それほど多くの著書を読んだわけではないのに、なんだか無条件に惹かれるのは何故だ、、と思っていたら
ジュリーだ。 彼女もジュリーを愛して止まない一人だったのだ。
大昔の、あの全てにおいて美し過ぎるジュリーを愛し、田中裕子と再婚した後ブクブクと太った体でステージをこなした
その勇気というか、ありのままの彼を、やはり、どうしようもなく愛おしく思い、変わらぬ歌声とともに愛さずにはいられない。
そういえば周りの親しい女友達の中にも、ジュリー狂は多い。けっしてお互い自分の中のジュリーを語り合ったりはしない。
ただ、そのことだけでどこか共通の妙な信頼感がある。


   

たくましい 雪国の人

2014-01-02 | 日記
真冬日の長沼地方。 一面真っ白々。  美しさに胸が痛くなる。
去年は枯れても落ちなかった家の前の栗の葉が、今年はすっかり枝から離れて身軽な姿で立つ。
葉が落ちないのは何故だったか。。。。
葉がつくる栄養を幹や枝がきちんと最後まで受け取れないまま冬が来てしまうんだっけ。。。。?
そんなことひとつに、理由がわからなくても(いつもとちがう、、おなじ、、)と全身が注意深くなる。
 木は素裸で冬を抱きしめる。 ひとは、着ぶくれて冬とあそぶ。 
犬たちは、家の前を通る車を全力で追いかけて遊ぶ。
ねずみはどんなに固いガードも罠もくぐり抜け、毎晩台所で食事をする。ゆうべは柿食べてた。
                   それぞれの冬の始まり
悪天候の中、岩見沢から”やおやベジー”の郁ちゃんが仕入に来て、めずらしく二人でゆっくりお茶をした。
「岩見沢けっこうすごい天気だけど、近所のひとたちみんなイキイキして外で雪かきしてるの。
去年、おととしの大雪の経験が生かされてるみたいで、このくらいじゃ何ともない!!って。」
「へ~~~~~!ひとってたくましいねー!!!!」
「そう、そして、外に出たらみんながいておしゃべりに花も咲いて、、、動いてしゃべるから、身体ぽかぽか、」
「自動的に運動不足解消と省エネだ!」 
「腰悪くしたりもするかもね」
「それで案外奥さんが優しくなったりして、災い転じて何チャラかもね♪」
「ははははーなーんの無駄もなし!!」

愛の原子転換

2014-01-02 | 日記
牧草畑の草がいよいよ枯れて、緑の部分が少なくなった途端に、ヤギと羊が
毎日 朝に昼に4匹連れだって家の敷地内に侵入し、外に積んである野菜くずを
むしゃむしゃ食べ、あるときは棘だらけのブラックベリーの枝までバリバリかじり、
風除室までのぞいて、置いてある犬たちのくず玄米ご飯の鍋をたいらげる。
「こらーーーーー」と声をだすと、(おっと!みつかったか。。)とっとこ退散する、、振りをする。
そしてまたしばらく家の周りをぐるぐる回って食べるものを食べて小屋に戻る。
帰った後にはあちこち糞が落ち、野菜のくずが散らかり、来年の若芽を内包する枝が
めちゃくちゃになり、「まったくもおーーーーーー!!」と本気で憤慨したりもする。。が
いつもなんとなく、ゆるす。 
夏には忙しい自分たちに代わって、道端の草刈隊の任務を全うし、ヤギのレモンは毎年可愛い赤ちゃんを産んでくれ
羊たちの毛は、刈って洗って紡いで編んで身に着け、、、手仕事の喜びを十二分に満たしてくれる。
草だけでこんなに元気に生きているヤギと羊。ほんとうにいつも不思議に思う。
草食動物は草だけで育つ。骨も血も肉も草で造る。ちなみに肉食動物は草食動物を食べるそうで、ここも陰陽だ。
   と思っているところに届いた11,12月号の宇宙研通信の中に答えがあった。

34年前にヤマト食養友の会機関紙に掲載されたという大森英櫻先生の講義録より抜粋
  自然界では、実際に原子転換が行われています。
たとえば、藻きりしか食べてないサザエやアワビが毎日カルシウム(Ca)のかたまりであるあの固い貝殻をもりもり造っています。
藻の中にはカルシウムはそんなになく、あるのはマグネシウム(mg)かカリウム(k)くらい。
エビの体のまわりは全部カルシウムですがエビが脱皮する時は断食し、岩穴にちょっと入って出てきたときには倍の殻をつけている。
脱皮する前のエビをすりつぶして体の中を調べても、カルシウムはありません。
これはいったいどこから持ってきたのか。
また、川のほとりの痩せた酸性土壌にはえているつくしはほとんどカルシウムのかたまりです。
しかし、その土を調べてみてもカルシウムはなく、あるのは珪素(Si)きりです。
これらの例から、自然の世界では原子が転換してどんどんものが造られていることが明白にわかるのです。
今の医学、栄養学は骨が弱ればカルシウムを、痩せてきたらたんぱく質をと言うが、自然界はそんなものではありません。
無限が陰陽二極を造り、その二極がもの凄い勢いでどんどんものを造っているのです。・・・・・・・・
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35年前も今も どんなにえらい科学者や研究者がどれだけすごい装置開発して解こうとしても、解けるはずないほどに
自然界ではダイナミックに当たり前に、報酬や見返りなど一切ない、目には見えない愛の力で運営されている。
 やっぱ、何度家出ても戻ってしまうのは天の陰陽の作用だったのか。。おおかぶブラックホールは愛の底無し沼だったのか。。。