大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

友人 さだちゃん

2011-07-27 | 日記
土曜の朝、川の横の藪で朝からカラスの家族がうるさい。
かーかーというシンプルな発声ではなく、もごもご・がふがふ・ふがふが・・・・・・
そのうち、2羽が母屋の屋根に移動してうろうろ歩き回る。
藪の中の一番高い木の枝につかまってキョロキョロしているのは子カラスらしい。
なかなか決心がつかないようだったが、ぱっと枝を離れて川の淵に急降下した。
「飛べた!」母屋の二階の窓から一部始終を観察していたヒト族1・2・3は歓声を上げた。
同時に母屋の屋根から親ガラス2羽が飛び立って川の淵に子ガラスを追う。
そういえば、前日楡の木の上でカラスがずーーーっと独り言をつぶやいていた。
まるで夫婦で込み入った相談をしているかのような低いトーンで、しかし抑揚があるので
心の在り様が伝わってくるような不思議な発声だったので思わず立ち聞きした。
あれはきっと、父さんカラスが明日旅立つ息子(娘か)に贈ることばを練習していたんだな・・・

10ねんもかかってようやく母屋の改装が終盤を迎えた。
倉庫暮らしを思い切り楽しんで10年。ある日(飽きた)と心がつぶやいた。それと同時に母屋の改装が一気にすすんだ。
ずーーーっとお日さまに当てずに倉庫の二階に積んである布団を母屋の明るくて広い空間に移動させて広げた。
ようやく布団も陽の目を見たが、いっそ洗いたい欲求が来た。そんなときサダチャンが掃除機をもってやってきた。
「ひわちゃん母屋改装祝いに掃除機ぷれぜんと!」「うち掃除機なんか使わないよ。これから電気使う物要らないし」
さだちゃんは、さっさと準備してその掃除機で、敷いてあった絨毯をさーーーーっと軽くなでた。
どれぐらいゴミが取れたか一目瞭然のゴミパックにシホンケーキ大の埃が出た。絨毯の色と匂いがすっかり変わった。
「ぎゃーすごい」おもわずケイタイで写真を撮る。
それから布団を広げて一枚一枚に掃除機をさらっと一回かけた。「一日一回これでいいの、、」と出たゴミを見せてくれた。
だにの死骸や埃やらがけっこう取れた。「すごいねーーーー!!」驚きが恥ずかしさを越えていく。
小樽から毎週泊りがけで畑作業に来てくれている水田さんに、言うか言うまいか、はじめは少し躊躇したが
「水田さんが寝いてた絨毯からこんなにゴミ出たよ!毛布と布団もすごかった!」と思わず撮った写真見せて自慢した。
しかも排気で空気を汚さないってのが自慢のその掃除機を、水田さんは正座して無言でじっと見つめていた。
さだちゃんは、不思議な存在だ。我家は川の水を使っているので、それに対応できる確かな浄水器を探し始めたとき
うちと同じ環境でモイワ山の水を使って暮らすさだちゃんが浄水器屋さんだった。それからのつきあいだ。
浄水器屋さんをしながら補正下着屋もやっている。ぜったい使わないから要らないって言うのに「じゃ防寒にしなさいよ」
と オーダーメイドのブラジャーを2枚もプレゼントしてくれたことがあったが、1-2度着用後箪笥の肥やしで出番無し。
さだちゃんは私の出す波をキャッチして突然目の前に現れる。いらないと突っぱねた掃除機は遠慮無しに貰った。


仲良しバッタ


ズッキーニの雌花に蜂が


稲に朝露がキレイ


そばの花 美味しいそばが・・・・


バジルの花




大きなかぶの向いの蜂箱
この蜂たちが大きなかぶの畑に恵みをくれます


家長の役目?

2011-07-14 | 食生活
土曜の夜中は大雨だった。横の川がごうごうと音をたてて流れ、その中をごろんごろん
大きな石が転がって流れる音が重なる。 毎年何回かはこんな大雨に見舞われる。
布団の中で耳を澄ませながら、倉庫ごと流されたら、、、と眠ってしまうのがちょっと怖くなる。
しかし、いつの間にか深く眠り、翌朝パチと目が覚めると何事もなかったような青空に太陽。
こんなとき、本当に危険なら身体は飛び起きて事態を回避するメカニズムになっているのか。。。
それとも、それは訓練しなければならないものなのか。。。遺伝なのか、才能なのか。。。。
寝たら最後、何が起きても目が覚めない自分の身体は、夜中の有事にはお手上げだ。
大昔20代のころ、台風で飛んできた大きな鉄板がすぐ目の前の隣の屋根を直撃した。
真夜中の衝撃音で隣近所は騒然としていたが、自分の目は覚めなかった。
夫は数百メートル向こうの小屋で鳴く山羊や、真夜中の襲来者に立ち向かって吠え立てる犬たちの動向を
布団の中でも克明にキャッチして「ゆうべはタチがキツネを追ってたな。。」とか言うので(へえ、、そう)と思う。
やっぱり、何かあって生き残るのはとーちゃんだな。。。自分は無理。
だからいつどうなっても悔いのないように生きよう。思い立ったら行動しよう。言いたいことは恐れずに発言しよう。
自分の心と身体のセンサーが喜ぶことに耳を済ませて、それを実践する。練習練習♪
最近の身体、「せんべい食べたい」というので買って食べた。口がしょっぱくて今度は甘い物食べたくなって、
珍しくケーキを食べた。口の中がばか甘くなったのでワイン飲みながら久しぶりにジンギスカン食べた。
次の日の今日顔にアチコチにぶつぶつが出た。こういうのはセンサーの誤作動というより、心のねじの狂いを見逃した。
いつも季節の変わり目に心身のねじが狂う。 ああ目の下がぼこぼこで痒い。。クワバラクワバラ・・・再調整要。


米ちゃんの提案 七夕さん


山の田圃の稲(黒米)も 大きくなりました


コオロギの子供も


水の中に 虫もいます


山崎田圃も こんなに

歳は取ってみるものだ!!

2011-07-07 | 日記
朝4時はもう明るい。さすがに畑にはまだ行かないが目が覚めればそのまま起きる。
外の空気も夏にゆるんで、一斉に咲きだしたニセアカシアの白い花が甘い香りを放つ。
草も木々もどんどん濃い緑に色を変え、その成熟した匂いにアカシアの香りが絡まる。
桑の木にはたくさんの実がつきはじめた。いちご畑にもちらほら赤い実が。。。
取っても取っても田圃の草は毎日伸びる。最初は必死だったが、だんだんまあいいか・・・・
稲も大事だが自分はもっと大事。 
なんでもほどほどにしないと傍迷惑になりかねない。自分に言い聞かす。
あっちに行ってもこっちに来ても、そっちを向いてもやることが山のように有る。
どれもこれもやりっぱなしで中途半端でいいかげんで、10年前のじぶんならイライラの極致。
しかし年月が熟すとそんなじぶんが愛おしくさえある。
こっちをやりながらあっちを思い出してそっちに向かう途中でコレ忘れてたとやり始めるからあっちは忘れる。
結局細切れの一日の足跡がそこら中に散らかる。
しかし、許せる。よくやった。これはひとつ出来た。あれはここまで進んだ。忘れてたコレを思い出せた。
他人は許せても自分が自分を許せない。そんな自分が、いや~~~~よくぞここまで成長したもんだ。
歳は取ってみるものだ。
で、究極の難題は、いつもそこに居る、あの、存在のすべてをどう許容してゆくか・・・・・その道険し・・・・・・


ズッキーニの花が咲いた


ブルーベリーも


ミックス野菜の苗も


はるか農園のピー子ちゃん 朝一番の水のみ


純子おかあさんと見詰め合って!


ハウス内の 美味タス(レタス)


そば畑でお食事
まさか コンビニで買ったものを食べたのかい?

フォトチャンネル 追加しましたよ。