大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

ロボットか?

2016-01-24 | 日記
夫を空港まで送る。「ガソリンないぞ、入れとけ。 洗車もしとけー」色々なカードを4-5枚渡される。
その足で 夫が使っている千歳のスタンドに立ち寄り、給油し清算所に行く。
『会員カードはお持ちですか?』 「えと、えと、、、これかな?あれかな?、、、、」
さっき手渡された4-5枚をカウンターにばらばらと出してみるが 「どれだ?どれだ?」
お兄さんは、レジにまっすぐ向き合い、目の前でバタバタしているおばさんに目もくれない。
「どーしよ、どーしよ、、、、」 汗汗汗
後ろに次の人が並んだ。 『会員カード、これです』 お兄さんは素早く目でそれを指した。
「あ、はい」『現金ですか?カードですか?』「あ、カードで」 クレジットカード出すのにも手間取る。
「この洗車券まだ使えますか?」お兄さんがカードの処理をしている途中でうっかり口を出す。
『書いてある期日までどちらも有効です』 使い方を聞く余地のないきっぱりした態度に 心はうなだれ、
書いてあること読もうとするが、白地に水色の小さな文字は今の自分には解読不能。 洗車はあきらめる。
やっとのことその場を離れる直前『カードお忘れです』とロボットのような声。カウンターに置かれたクレジットカード持ち、すたこら。
アー疲れた。。。。。自分がいつも行く田圃の近くのスタンドなら、キイにぶら下げてあるプラスチックの小さなものを ピコピコっと
機械にかざすだけでよくて、スタンドの人とも顔なじみだからドキドキしたりしない。
それにしても、あのお兄さん本物のロボットの様だったな。ガソリン食べてるのか?

雪!雪!!

2016-01-19 | 日記
日曜の朝は 久しぶりに 一面美しい雪景色に包まれた。
秋に葉を落とした木々の一枝一枝の先の先まで 雪が等しく積もり、低い気温の中でキラキラと光る。
朝一番で通った除雪車の後を受け、入り口の雪をプラスチックのスコップですくっていく。
こんなサラサラの雪は久しぶりだな。これでこそホッカイドーだ。
指先が冷たくなって来て「あとは暖かくなってからゆっくりやるから」と これから帯広に勉強会に行く
という夫に声をかければ 「後になれば雪が重たくなるぞ。今やれ!」と言われる。
ここ2~3年は厳寒期に留守ばかりしていて除雪は夫に丸投げしていた。
数年前まではスコップやママさんダンプで一汗二汗、時には三汗もかいて疲れ知らず。若かった。
年々億劫になり、そしておととしの冬、わが家に初めて小さな除雪機が来た。
機械大好きな夫は大雪小雪お構いなしに除雪機での雪かきを堪能している。
今朝も除雪機でする気満々だったのだが、「この程度の雪はかあちゃんに任せなさい!」とかって出たのだった。
マイナス13度。気分は絶好調だが指先がチリチリと痛くなり 早々に家の中に逃げ込んでストーブで手を温める。
手袋を替えて、ビニールハウスの雪も落とし、やれやれと家に入る。 
久しぶりに朝陽をハフハフ浴びて全身を動かした。たった一時間で、何日分も得したような気分になる。 
雪が降ればこんな恩恵を受け、降らなければストーブの横でウツラウツラのボケばあさんを満喫する。

大かぶ冬の食卓 2品

2016-01-12 | 食生活

  野菜すき焼き
①厚手の鍋にサラダオイルを敷き、多めに刻んだ玉ねぎ、にんじん、ごぼうをしんなりするまで炒めます。
②自然塩をパラパラっとおまじない程度にふりかけ、醤油(本醸造がベスト)をじゃじゃ、(じゅじゅーと音がしていい香り)
③水をひたひた程度に入れ、シイタケ、白菜、ネギ、小松菜、あれば豆腐、車ぶ、コーフー、しらたき等々 
④野菜に火が通れば鍋ごと食卓へ。 テーブルでつくるも良し。 生卵で食べてもグー。
         肉食派にも不足感無しの美味しさですぞ! お試しください

  簡単馬鹿美味のりちゃんパスタ
①食卓テーブルに並べた各々の皿に〔 〕を直接入れ、 
  〔オリーブオイル大さじ1、生にんにくすりおろし半かけ、自然塩・胡椒適宜、レモン汁半個分〕
②ゆでたてのパスタをお皿に取り分け、フオークでぐるぐるグルグルよーーーく混ぜ合わせたら、
③たっぷりのパルメザンチーズをかけてハフハフ食べます。
  ※11月にスイスから長沼に引っ越してきた娘夫婦の友人、のりちゃん直伝のシンプルパスタです

冬の大かぶ定番レシピ

2016-01-12 | 食生活

1根菜の蒸し煮
  蓮根・ごぼう・里芋・人参・大根・かぼちゃ などなどを蒸し器で竹串が通るまで蒸して食べるだけ
     からし醤油、柚子胡椒と醤油 胡麻味噌 マヨネーズ等々お好みのたれを数種類食卓に
※それぞれ皮ごと大きめに切り、里芋は丸ごと、大皿に盛り付けて主食?!クリスマスのチキンのように食卓で切り分けながら
     残っても 煮物・炒め物・揚げ物・汁物に七変化。これだけで2-3日食いつなげる何の無駄も無しがうれしい。

2葱のみそ炒め
  ネギ類(長ネギ、青ネギ、玉ねぎetc)を油でしんなりするまで炒め味噌をからめるだけ
   ご飯との相性は一級品(ですから減量中の方はご用心) 根菜の蒸し煮につけても美味
   ※細かく刻んだ青ネギや長ネギは味噌とよく混ぜて瓶などに入れておき、カップに適量、お湯を注いでそれだけで手間いらず味噌汁。

3丸ごと玉ねぎのスープ
外皮を剥いた玉ねぎを鍋に並べ、自然塩をおまじない程度と水を玉ねぎの背丈の2-3倍入れて圧力鍋のおもりが回ってから5分。
圧が抜けたらふたを開け 塩・胡椒・醤油などでお好みの味に整えます。各々食卓でごま油を数滴加えても美味。

 雪 

2016-01-12 | 日記
毎日快晴。  うれしいが、うれしくない・・・どこへ行ってもその合言葉・・複雑・・・・
毎年この時期 あって当たり前の雪。ふんわりこんもり白一色の美しい雪景色。
ドンと降った年は玄関前までの雪の通路の両脇に小窓をたくさん掘ってろうそくを入れ道を照らしたり
大なべに詰めた雪をストーブで融かして簡易水洗のタンクを賄う。
毎日の土間の手入れは雪を撒いて掃き清める。 庭の雪は冬の暮らしの重要な資源なのだ。
どんなに腹黒いもの抱え込んでも、この雪景色の中に立てば瞬時に中和される気がするし
猛吹雪には、自分の傲慢さのカタマリを砕かれ 忘れている産道通過時の原点に戻されるようだ。
陽の光に反射した結晶はそんな小さな自分を透明な光のバリアーで包んでくれる。
雪の存在があって、そうして毎年まいとし、なんとか自分を嫌いにならずに生きてこれたのだ。
その雪に見放されたか・・・・

ラブダラケ

2016-01-07 | 日記
新年あけましておめでとうございます
こうして、皆様にお便りが書けていることがうれしいです。
正月に長沼を留守にすることが2年続き、その前は正月早々骨折するなどと退屈知らずな毎年で、
久しぶりにわが家での ゆったりのんびりな年末年始となりました。

1日の朝、着物を着た。せっかくだからと長沼神社にお詣りに行く。
おみくじを引くと『大吉』 良いパートナーと巡り合える・・とのこと。 「うひっ!!!」だ。
『中吉』をひいた夫は不足感露わに境内の木にそれを結んだ。まったく欲深い奴だな。。。
2日の朝、夢を見た。マオイ山から昇る大きなオレンジ色の太陽と遠くからそれを見る後姿の2匹の猿。
一匹の猿が横を向くとその顔には白い髭と眼鏡。!!とーちゃんだ!!とーちゃんがサルになった!!
ということは、、その横の猿はコトシ60の自分か?。。。。。
3日朝、書初めをする。 墨汁をドラえもんの絵柄どんぶりにたっぷり入れて、、、浮かんでくる言葉を書いていった。
春 清流 風にのる 全てが今ここ 笑売繁盛 はじまる 心はボロもうけ 。。。。からだの奥からことばが湧いてきた。。
1枚1枚を縦長につないで居間の壁に貼ると新春、初春、気分満点。
夫はじっと自分の心の中を観察しながら出てきた言葉を几帳面な字で綴って寝室の壁に貼った。 
  我体 柔思 静進 自我柔軟 神    
5日朝、のりちゃんと二人お茶会をする。
お菓子は、前日行った温泉のランチに付いていた和菓子を食べ切れずに持ち帰りそれに当て
茶椀は緑の抹茶が良く映える黒とクリーム色の2種。
「お茶碗素敵!どちらでお求めに?」とのりちゃん。 
「はい、○○銀行の景品らしきものを其の筋から頂戴した秘蔵の品ですの」とオスマシ亭主。
ゲラゲラ笑って、お代わり点ててまたのんで、いつでもどこでもすぐできる、ナンチャッテお茶会。

そして、去年地図を広げていた時、真狩あたりに『クサダラケ共和国』と表示があり、『ええー!?』と驚き『いいね!』と膝を打ち
じぶんはどんな国をつくりたいかな?と考えていたら 『ラブダラケ』 とひらめいた。
ラブダラケの資源はラブ。 『ラブ』は無尽蔵。 そのうえラブダラケ国はコメダラケ・クサダラケ、、、、
ラブダラケの国王は雄犬のタチ。どんなときもしっぽをパタパタ振って「ソレデイイノダ」と納得して生きている。ラブそのもの。
公式発表はまだその時に非ず、、、しかし言わずにおれず、ここでこっそり、しかしはっきり極秘報告。  
うひひひ、くっくっくっく、、笑いとまらず。。。またまた妄想暴走。

今年も一年ありがとうございました2015 12/22 

2016-01-07 | 日記

ふと気づけば、野菜の配達も今年最後の週となりました。
一年間ご利用いただきましてありがとうございました。
毎週この小さな紙面を通して、私たちの目指すところや、日々の実態のあれこれを
できるだけありのままにお伝えしたいという思いで、ほぼ一方的に15年間発信してきました。
皆さんからのご意見やご希望や、そのほか、あれもこれも、どうしたい・こうしたい、と思いながら
結局日常に追われてなかなか思うような紙面にできず、毎年この時期反省の連続です。
しかし、私たちが語らずとも 道内外の生産者の皆さんから毎週届く野菜や果物が
それを食べた人たちを”おいしい!”と笑顔にしてくれ、その笑顔に支えられて続けてこれました。
ご注文頂いた品物を入れ忘れたり、入れ間違ったり、計算が違っていたり、
暑い時季寒い時季には傷みや様々なアクシデントに遭遇し、がっかりしたり、ドッキリしたり、、、、、
その都度「ごめんなさいメール」や「申し訳ありません電話」をすることになるのですが、
不思議とそれは、そのアクシデントが天からの贈り物のように思えてしまうのです。
いつも注文用紙のお名前だけでどんな方だろう?と思っていたらお話しできたり、、、
10年もずっと食べてくださっている方と思いがけず久しぶりにゆっくりおしゃべりが出来たりする、、、、、
失敗は次の工夫していく原動力としての大切な宝もの、と思えるようになりました。
ですから、今後ともお気づきのことあれば遠慮なくご一報いただけると幸いです。

年々体力下る一方ではありますが、大きなかぶの野菜を待っていて下さる皆さんの思いに気力湧き、
じいさんばあさん、まだまだやれそうな気分です。