大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

お寺でランチ

2017-09-24 | 日記
稲刈いよいよはじまりはじまりーーーー
周りの農家より植えるのが10日も遅れた割に今年は早く熟した。
まだまだと思っていたから乾燥機の手入れや、コンバインの調子
を確認するためにいよいよ夫に気合が入る。
今年もこの時期を無事に迎えられたことに感謝だ。
ご先祖さまお天とさん、山の神川の神、田畑の神さんありがとさん
暑い日寒い日雨の日風の日、嫌がらずうごいた身体もありがとう。

夫が稲刈り準備に追われている彼岸の23日、妻はお寺のランチに出かける。
ケーちゃんに「お寺でランチしよ♪」と誘われて隣町のケーちゃんの菩提寺に通い始めて十数年。
無宗教のじぶんがケーちゃんのご先祖を参り、お経を最前列で聴いた後、別室に用意された
昼食を頂く。毎回檀家の母さんたちが作ってくれる赤飯や、ちらしずし、漬物にお吸い物などを堪能。
必ず年に1回はケーちゃんについて行く。(なんでだろう?)と不思議に思っていた。
ケーちゃんのお寺に通い始めて数年たち自分が50歳になったある時「はっ」と気づいた。
3-4歳で別れた父の家の宗派だと。。。。
ケーちゃんと私の出会いはなかなかのドラマだったのだが、その謎もなんだか解けた気がした。
父は40年前東京で亡くなり、父の兄という人が当時東京で長男が生まれたばかりの私を探し当てて
知らせに来てくれた。家族も無く、ひとり暮らしだったようだ。同じ東京に暮しながら全く知らなかった。
顔も声も知らず、膝に抱かれた記憶もなく、娘がいることさえ忘れているのかもしれないと思っていた。
毎回ケーちゃんのお寺でお経を聴き、手を合わせているうちに父を感じ始めた。
自分がどれだけ父に愛されているか、50年ずっと見守られ続けている感覚が突然やって来た。
何日も何日もふっと父の事を思うだけで涙があふれ出て、運転中は路肩に止まるほどだった。
そんなことを体験してから確信するようになった。父の肉体は成長した娘に会いに来てはいないが
いつも娘の幸福を願い、祈っていたに違いない。自分の心のアンテナが錆びていただけなのだ。
それから更に10年、毎年当たり前のようにケーちゃんとお寺でランチは続いている。

夏野菜最盛期めにゅーⅡ

2017-09-18 | 食生活
簡単!旨い!毎日でも飽きない!大かぶレシピⅡ
◎茄子の煮物 シンプルでやさしい味でいくらでも食べられるナッス!!
1半分に切った茄子の背中に1-2ミリ間隔に包丁目をいれ、鍋かフライパンに並べる。
2車麩を1/2か1/4に割り、なすの隙間に並べる
3材料が隠れるくらいの水を入れ、塩をぱらぱらぱら、醤油をしゃらっ、、ごま油をチロリ
4強火にかけ、ぐつぐつし出したら火を弱め、コトコトコト~~っと茄子と車麩にしっかり火を通し
火を止めて一息置いた後、味を見て足りない塩気を補い整える
※車麩を油揚げや厚揚げなどでも、、こんにゃくを一緒に煮ても、、、


◎きゅうりのズボラピクルス
(冷蔵庫の隅に忘れられたちょっとスカスカになりかけのきゅうりも変身)
1きゅうりを大き目の輪切り、又は縦長に割ってそれを半分にしたくらいの大きさに切りそろえる。
2切ったきゅうりをビニール袋に入れて塩をパラパラパラ、モミモミして塩をなじませる
3きゅうりの半分くらいの酢を注ぎ、あればローリエ1枚、赤唐辛子1本、フェンネルやデイルを少々
袋の中を真空にする気持ちで口を閉じ、30分くらい置く。
すぐ食べても美味いし、翌日ならしっかり味が浸み込んでまた美味し。
※甘味が欲しければはちみつや好みの砂糖を入れる。
※塩漬けにしてあるラッキョウを一緒の袋に入れてみたらグーでした。玉ねぎもいいかも。

◎ジャガイモのシンプル豆乳シチュー
1じゃがいもは人参、玉ねぎと好みの大きさに切り、かぶるくらいの水で柔らかく塩で煮る
2豆乳を注ぎ入れ火にかけて沸騰させないように温める。
熱々を食べる。
強火で煮ると豆乳がおぼろ豆腐になってしまいますが、それもまた良し
ってことで。。。

※野菜もそうですが塩・醤油・酢・油、、、調味料が本物ならそれだけで何も必要ない満足が味わえます。お試しを!!


夏野菜最盛期めにゅー

2017-09-11 | 食生活
簡単!旨い!毎日でも飽きない!大かぶレシピ
◎茄子味噌(ご飯にも素麺やうどんラーメンにも!)
1、さいの目に切った茄子を気持ち多めの油でしんなりするまで炒めたら同量(目安)の味噌を加えて
茄子と合わせるだけ。火を弱めて水分を飛ばしビン等に入れ冷蔵保存すれば日持よし。
あんまり簡単だから食べたいときにちゃっちゃか作ってその都度食べ切る方が旨し。
※なすと味噌が美味ければみりんもダシも酒も何も要らず。けーざいてき。

◎ピーマンとじゃがいもの炒め物
千切りにしたピーマン、ジャガイモ(皮つきで可)を気持ち多めのオイルでじゃじゃじゃ!と炒める
味付けは塩のみ。黒胡椒をひいてもよし
仕上げに酢を鍋肌にしゃしゃっとまわしかけてできあがり!!
ニンニクのみじん切りを入れてもよし。じゃがいもに火を通しすぎないのがポイント。


◎豆腐サラダ (大かぶ寄せ豆腐・八島商店の塩ゆで真昆布使用)
1、鍋に湯を沸かし、トマト(ミニトマト)を入れ一呼吸したら冷水に引きあげ皮を剥く。
2、そのあとにさっと洗い食べやすく切った真昆布を入れ湯通し、冷水に引き上げる。
3、そのあとに春菊や丘わかめなど青菜をざばりと入れて10秒くらいゆでて荒熱をとる。
大皿に食べやすい大きさに切った豆腐を置き、周りに1、2、3、を彩りよく盛り付けてできあがり!!
酢醤油、ごまドレッシングなどお好みのたれで召し上がれ
※一つの鍋にたっぷり沸かした湯で次々にさっさか湯通しするので手間いらず。
トマトの皮むかなくてもいいのですが湯むきすると他の材料と調和するような気がします。
同じくたっぷりのキュウリやキャベツの千切りなど生野菜で作る時は皮つきのトマトが合います。

「旅をする本」

2017-09-03 | 日記
家の前の町道に沿い、3メートルの高さに伸びたイタドリの垣根。
夏の間、砂利道を結構なスピードで走り抜ける車の埃を防ぎ、
家じゅうの窓を開けっ放しにしていても繁った葉が目隠しになり、
冬にはすっかり葉を落とし、潔く一本の棒となるイタドリの存在が
いつの間にか家族のように思えるこの頃だ。
目の前のマオイ山の木々はまだまだモコモコでワサワサで
深い緑のかたまりだというのに、イタドリは下半分の葉が落ちた。
スカスカの足元から道を通る車が見える。
夏の終わりを告げている。 イタドリのどんどん枯れていく様子に胸がズキズキする。
と、思えば 9月の声をきいた途端、田圃の稲が黄金に染まり頭を垂れて、次の季節の始まりを告げる。
ズキズキの胸があっけなくドキドキワクワクに変わる。イタドリを思わない日は無いが、節操ないな。。。。

故星野道夫著「旅をする木」の1冊が、ひとりの若者の遊び心で“木”に”一”が書き足され
「旅をする本」という「本」として、旅人の手から手に渡りながらスペインから始まって
北極、南極にまで旅をしたという番組を観た。
南極の植物研究調査に行くと言う娘さんにはインドにいた友人から届き、「本」は南極に行く。
そこで隊員の安全をサポートする仕事をしていた札幌在住のカメラマンの男性に引き継がれた「本」は
日本に戻り、偶然知り合う道内の冒険家の若者によって北極に旅をする。
その一冊にどれだけ励まされ、癒され、生きようという気持ちになって今も生きている、という各々の
物語が本の存在をいっそう興味深くさせ、読んでみたくなる。
あれ?そういえばたしか、、と本棚を見たらあった。 昔一度読んだはずがすっかり忘れている。
さっそく読み始めた。助手席で夢中で読んでいると、運転しながら聴いていたラジオを夫が消した。
ほほお~、そんな気の使い方出来るようになったんでしょ、と 夫の成長を腹の中で称える。。。。
あとはせめて自分が使った茶碗くらい流しに運べるようになるといいけどね。。。。。と腹で悪態つく妻。
四半世紀、本人の自主性の発露を待っておれずに、つい自ら動いてしまった結末に自戒の念。

後日、そういえばTさんの娘さんも女性隊員をサポートする医師として今年の初め南極に行った。
子どもの頃から夢だった南極に行くために医者を目指したそうだ。願書を出し続けてようやく叶った。
南極の海に潜って植物調査をする女性がいるので同行できるよう潜水のライセンスも取得したという。
南極にも植物が存在しているんだ!!!!
Tさんから聞いたその話がとても印象的だったのでもしやと思い録画してあった番組を見てもらうと、
「そうそう、この女性よ」ということで、ひとの物語は面白すぎる。