大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

半断食合宿

2019-02-24 | 日記
先週の週末、2泊3日の半断食合宿に参加した。
その前の週に、夫が「望診講座」というものを受講して帰ってきた途端
「おい、眼の下クマだぞ。なんだその鼻の脇のほくろは。。」と
「行って来い!断食して来い!たまにゆっくりして来い、、」と
(クマなんざあ、ずーと前からありますよ。毎日ヘトヘトの妻に今頃気づいたか。)
しかしまあ、群馬県は遠いが、磯貝先生にも3-4年前函館の半断食以来
ご無沙汰だし、という事で、ゆっくりするために超バタバタの段取りで出かけた。
群馬から函館に来てもらっての半断食合宿の時は、参加する人の食事を
先生の指示に従って作る人としての役割だったので、じぶんの身体に向き合うという角度は無く
半断食という言葉もあいまいな捉え方だった。
今回は静かに身体にむきあうことを目的にして参加する。
1日2回、少量の玄米粥を一口親指の頭ほどの量を100-200回噛むことで血流を促す。(脳の血流を増す)
噛む効用、細胞の整序化・唾液の分泌を促す・唾液腺が刺激され唾液がでやすくなる・
唾液ホルモン「パロチン」は細胞修復能力がある・唾液中のペルオキシダーゼは添加物や発がん物質をかなり無害化する、
歯の再石灰化を促す。と資料を今更ながら確認しつつ、噛む噛む噛む噛む・・唾液湧き出る出る出る・・・
日常生活、ほとんど噛んでない。脳に酸素届いてないからボケボケなんだな、年のせいにしていたが、、
そして、朝日を浴びながらの早朝散歩で、大かぶ雑木林創生用どんぐりもいっぱい拾った。
日中はお腹と腰に生姜湿布してもらいウトウト。。。ゆるゆる、、
唾液を出し、充分な運動を組み合わせることで細胞に溜まった老廃物の排毒が促されていくのだそうだ。
断食や半断食による飢餓状態は生命の中で最も強い危機感を生み、眠っている遺伝子を呼び覚ますという。
排毒反応はひとりひとり皆違うので、先生は刻々と変化する各々の状態に合わせた食事内容も運動量なども適宜細やかに調整しながらリラックスした状態をつくりだしてくれる。
若いのに(息子と同い年41歳)脱帽だな。
今回は大学生から70代、女性ばかり7人の合宿だったが、からだがみごとにひとりひとり違うという事を実感する。
ひとの身体で自分が気づき、自分の身体でひとが気づく。自他一体の世界。

きおくするからだ

2019-02-11 | 日記
北海道上空に史上最強レベル寒気!!とニュースが騒ぐ。
長沼地方は金曜夕方マイナス13。夜中の予想表示はマイナス17度。
一応覚悟と言うか、受け止める気を満々にしたものの、、、
家の中はいつもと変わらず。ストーブボーボー焚いた挙句着ているもの脱ぐ。
猫も杓子も怖いもの見たさでマイナス30度の町に行きはしゃぎまくる。
寒い町日本一の陸別町民、家の中では半袖、短パンでアイス食べていた。
町のコンビニ、真冬の売れ筋NO1はアイスクリームなんだって!あはは
暑い国の人、真夏の北海道はあまりに寒くて皮ジャン着たと言っていた。

「子供の頃住んでいた町に行き、今はもう無い家の場所を探していて、、ここだ、、って分かったの。
からだが覚えていて、わかったの。風や光が身体にあたる感覚で、、ここだ、、って。地番確認したら本当にここだった」
Hさんが感慨深く話してくれた。毎日暮らし遊んだ土地の風土は何十年の時を超えて身体に記憶されていた。
今ごろになって自分の中のどこかが、生まれ育った場所に戻りたがるのも身体の記憶なのか?
一年中遊び暮らした頃の、その場所の四季の風や光や木々のそよぎ、草の匂いの記憶に呼ばれているのか。。。。
小さな村の端から端までの一本道を、何度も全力疾走で「ひとりうんどうかいごっこ」する自分を照らす太陽の角度の記憶。
春の雪解け水どうどう流れる川を見下ろしながら、木の枝などにつかまって川に沿った山肌を渡り歩く小さな自分。
すごく怖くて、足元ガクガクしている感覚まで思い出すが、つかまった木の力強さも匂いまで覚えている。
小学校に入学する前、ほんの数年間の、いつもひとりで夢中で遊んでいた魔法の時間だったな。。。。

嫁の偉業

2019-02-03 | 日記
早、立春。節分前に冬将軍大暴れ。吹雪いて吹雪いて吹雪きまくる。
そんな中、飛行機1時間遅れで夫は東京へ行く。
農閑期のこの時期は様々な勉強会が目白押し。
妻、家じゅうを独り占めして、手足も心ものーびのび~~♪
二階の屋根から垂れ下がっているつららがどんどん伸びて2m以上となり
少しくらいの力で落そうとしても歯が立たず。。。。。

暮れに実家に帰ったのは目的があった。
自分が死んだら、骨を先祖代々の墓に撒いてほしい旨、弟夫婦に意思表示するというそれだ。
勝手に故郷すてて半世紀。2度も嫁に行って、こんな時だけ頼みごとかい、って言われてもどう思われても、
(故郷の土になりたい)という自分のからだの奥からの欲求を、とにかく弟夫婦に聞いてもらって、
「いやだ」といわれたら無理強いするつもりはなく、、、という気持ちだった。
「草刈りや手入れは俺の代で終わりだが、あそこに入りたいって〇〇も◇◇も△もみんな言うんだ」 へー?
「だから、入りたい人はみんな入っていいんじゃないの」と弟が言ったのを妹が聞いていた。自分は聞き逃して、
「わたしも死んだら実家の墓に入りたい」と横にいた嫁の真奈美さんの一言に釘づけになっていた。
「えーー!!まなみさんもそう思う?!生まれた場所に還りたい?!」「うん。。。。できれば。。。。」
この家に嫁いで30年近く、自分でさえ一緒には暮らせない気丈な母と、よくぞ今まで暮らしてきてくれました。
88になってまだ(この家には自分がいなければ)と、君臨している母の存在と折り合いつけて、生きて来てくれた。
どれだけ苦労かけたのかと想像するに余りある。 ほんとうにありがとう。
おっとりして頼りなさそうに見えるが、夫にも子どもたちにも、そして母にも優しくて謙虚な真奈美さん。
だから真奈美さんの何気ないその本心からの一言は、自分の身体のどこかがふっと軽くなった様な気がした。
ひとはひとりひとり、日々の暮らしの中で偉業を成しているのだとつくづく思わされる。ただただ感謝。