大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

雷とタチ

2017-08-28 | 日記
ごろごろごろ!!と雷が鳴った。
雄犬のタチがスタコラーーーーっと家の土間に駆け込んできた。
さらに 一段高くなっている居間の板の間に遠慮がちに上がりペタンと座り込む。
(雷怖いか。。)
「たち、ここはだめだよ」と土間に促す。仕方なく下に降りるが。。。
ヒトの4~10倍もよく聞こえる耳を持つ犬にとって、ごろごろ音はどんな衝撃なのか計り知れず。。手で耳隠せないし、、気の毒に。
雨もダ――――!っと降り空気がシャンとした。
トンボの群れがやってきた。蝉と虫と飛行機が飛び交う家の周辺。
田圃の中に真黒な種をつけたヒエが稲の背を超えてゆれる。
ああすればいいよ、こうすればいいよ、と近所の母さんが心配してくれるが、、
種が落ちればヒエの存在は遠目には分からず。いっとき恥ずかしいが喉元過ぎたら。。。。
これからどんな世の中になるのか分からないがヒエだろうがなんだろうが植物の生き生きと生きる姿は
自分にどれだけ勇気と希望をもたらしてくれるか。
草が土となる。
その土が植物を育てる。 

「ヤマザル」

2017-08-21 | 日記
盆が過ぎ、空気はすっかり秋だ。虫たちが大合唱。
窓から差し込む陽射しも秋で、子供の頃の夏休みの終わりを思い出す。
4-5歳から一人で家のまわりの山を歩き回り、森の中の木の上を隠れ家にして
延々と一人遊びしている子供だったから、自分以外の存在が30人もいる教室は、
気が散って息が詰まって、緊張と退屈で野生の生き物にはただ我慢の時間だったので
新学期が始まるのはユーツでしかなかった。
クラスの誰よりも走るのが速く、それを悔しがる男子二人は
「ヤマザル」と私を呼んで放課後の教室に閉じ込めたりして遊んでいた。思えばこれはいじめってやつか?
山に住む早生まれの申年だから「ヤマザル」で大正解。町に住む臆病なひつじ年男子のストレス解消グッツだ。
ヤマザルは人間の子供なぞやかましくて辟易で、何をされてもやり過ごした。強いぞヤマザル。
あ、そういえば、その二人は20年も前に早々逝った。健全なストレス解消上手にできないタイプだったのだな。
お役にたてずに残念でした。”もくとう””なむあみだぶつ””あーめん” ははは、空の上で今頃頭掻いてる、、、ばかだね。

それでも高学年から中学生になれば少し人にも慣れて、知識を得る面白さや友達と遊ぶ楽しさを知る。
もうヤマザルは山では遊ばなくなる。。。。
 あれから50年過ぎ、いいかげん遊び疲れてまた山に戻る。





ご先祖様の初体験

2017-08-13 | 日記
雨らしいあめが降り、干上がった畑が潤った。
姿かたちが見えなくなっていたビーツを草の中から救出したが、
暑さでうなだれていた。そこにこの雨。元気出せビーツ。
稲の穂が出て天を仰ぎ、トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ、、、
夏野菜が一気に実りはじめる。
雨の土曜日は寒い位だった。
いつの間にか秋の虫たちがぎーぎーころころ鳴いている。
えごまの畑はバッタやキリギリスの大衆食堂と化して葉は穴だらけ。
勢いよく伸びたイタドリに白い花が咲き、下の葉は黄色くなっている。

あ、ご先祖様が帰ってくる乗り物を用意しなくちゃ。
いつも、きゅうりと茄子につまようじの足をつけた馬を作っていたが、テレビでもっと早く到着できるように
ズッキーニのバイクを用意しているのを見て(ナルホド)と思い、きゅうりの足はつまようじではなく
大根の輪切りの車輪をつけた。ハンドルはピーマンの輪切りがちょうどよかった。
座席を3つ用意したから一度に3人戻って来れるぞ。びっくりするかな、特別仕立てのオープンカー!
生まれて、いやちがうか、死んではじめて乗るオープンカー。ハンドル権はじゃんけんで決めてね!
乗り合わせてペチャクチャしゃべっているとスピードで入れ歯が向い風に飛ばされるかも・・・・
ひゃひゃひゃひゃ~!想像しただけで愉快だ!!待遠しいな。。え?もう着いたって、、、、、
なにはともあれご先祖さまあってのじぶんです。


親戚一同参上

2017-08-06 | 日記
めずらしく真夜中に目が覚めた。
ゴゴゴーーーっと低い音で上空を飛ぶ飛行機の音がする。
(あれ、こんな真夜中に航空機が飛ぶわけがない。。。)
10年も前にマイブームだったがいつの間にか忘れていた宇宙船の
存在をちらと思う。(まだ来ていたのか。。。。)
窓の外をじっと目を凝らしていたら南の空から二つのライトを点け
こちらに向かってくる。飛行機にそっくりだ。
一瞬よろよろっと上下した。飛行機が嵐でもない空でよろめくか?
じっと見つめる地球女子の発するまばゆい光にクラクラっとなったか、、正直だな。。
しかし、ふと人工衛星はどうなっているのか?バアサン夜中にケイタイぴこぴこ。
たくさんの人が観察している写真のそれは白かった。ヘッドライトは点灯していない。
そして、西から北(左から右)に移動していた。やはり人工衛星ではないぞ。。。。
翌朝「夜中にまた来てた、、」と夫に言うと 「エアカーゴだべ」、、、、はいはい、そうかもね。
ここ何年も足元の草や土ばかりに気を取られ、夜空を見上げる余裕もないまま過ごしてきたな、、、
宇宙孤児の状態だった・・・・空見上げれば無数の星がきらめき、その星の人々と共に在る自分。
いつか肉体を離れてあのどこかの星か銀河の流れの一部に帰るのだ、と心の中で思ってきた。
地球の生活を幸せに充分生き切っているかどうかといつも何気なく覗きにくる親戚一同。
と、心の中で思っている。 そう思うと地球生活もまた一層輝きを増す。
帰った時どれだけ愉快な土産話でみんなを笑わせようかと思うと、いまから腹の中がゲラゲラしてくる。