大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

雪が降る!

2009-12-23 | 日記
来ました!雪!  美しい美しい待ちに待った雪景色の展開。
栗の木も山桑も、柳もニセアカシアも、葉を落としてぽつりとしていたイタドリの肩
にも白いその存在はふわりと舞い降りて、再会を喜び合う!!!
太陽が祝福の光線を投げかける。空は白い雪が一層白く見えるように青い。
ひとの胸は弾む。ドキドキと弾む。生まれ変わったように弾む。
2年越し週に一日のペースで上野マスターによる母屋の改装が着々と進み、
複雑な構造の外屋根張りがおおかた完成、内装の段階となる。
本業のピアノ調律と副業のテニスコーチの合い間に札幌から長沼に車を走らせ
コーヒー豆の焙煎をし、屋根に上って大工をし、雨の日は土間でピアノ修理。
改装にあたってはマスターと夫の好み等はかなり食い違う点あるが、年功序列でマスターの優位。
ひわの好みともかなり違うが、ひとりでコツコツ淡々黙々亀の歩みのマスターの姿に敬意を表し譲る。
長沼での一切の行為に報酬見返りを求めず、自分の楽しみの一点に賭けこの大事業?を遂行。
「オレってよっぽど前世で永野家に借りあるのかね。。。」との自己分析忘れず。アタラズトモトオカラズカモ。。。。
「完成した暁にはマスターに感謝をこめてフジコ(ヘミング)呼ぶよ」と口が又大法螺吹いた。
フジコに母屋でピアノを弾いてもらうとなれば、大きなかぶも本気で野菜売って彼女に渡すギャラを稼がねば
、と気を引き締めたが『無理!ぜったい無理!!』というマスターの一言で引き締まった気はだらりとゆるんだ。
しかし、ちょうどひと月前の今日、世界の預言者ジュセリーノがひょっこり大かぶにきてマスターが気を入れて
おとした珈琲に砂糖をたっぷり入れて飲んだ。  フジコだってもっちゃんパスタ食べに来るかも・・・・

ジュセリーノ大かぶへ来る!

真綿のような雪の布団を

クリスマスツリー!

2009-12-13 | 日記
今日は雨だ。雪は何処で何をしているのか。。。。。。
12月に入ったらすぐにツリーを飾ろうと思っていたが、なかなか気持ちが乗らず
「今年はツリーどうしようかな・・」と夫に洩らす。即座に「飾ってやれ」ときた。
この時期、長沼の閑散とした住宅街にも、数箇所大掛かりなクリスマスの
イルミネーションが出没し、夜はわざわざその道を通って気持ちを華やがせる。
ニッポンジンだしクリスチャンでもないしクリスマスがなんなのさ・・・・と反目し
ていた若い頃がウソのようだ。夜の札幌の静かな住宅街にある日突然
夢のような空間が現れたときには、仰天して電気代のことばかりが気になったが
今なら自分が楽しませてもらえる喜びのほうが大きく、よそ様の電気代には無関心。
「やっぱり飾ろう」と決めてS婦人に声をかける。
3年前のクリスマスに逝ったN婦人を追悼しながら毎年S婦人と一緒にツリーを飾って来た。
倉庫の片隅に置いてあるN家から来たN婦人の形見のツリーを引っ張り出す。
クリスマスが終わると広がっている枝をつぼませて正月の松飾りに変身させて使っていたので
引っ張り出したツリーは背すじを伸ばして《キオツケ》をした門松のままだった・・・
ちょうどひろみちゃんがいて、あきちゃんが来て、ゆほちゃんと子供たちが来て賑やかな場となり、
みんなで門松の一枝一枝をツリーに戻しながら飾り付けをするとあっという間にクリスマス。
翌日は、ピアノとチェロのクリスマスコンサートとゴスペルライブを梯子して日常を一気に手放し、
イエスと遊びつかれてシンデレラとなる。そのあと夜明けまで帽子を編んだら日常が戻って来た。。。。

旧暦・・・

2009-12-06 | 日記
とうとう12月。日めくりも枚数少なくなると奇麗にはがれずびりびりと破ける。
12月5日は旧暦ではまだ10月19日だと記されている。
旧暦を意識してみる。ほんの少し前まで太陽と月の運行と共に人は暮らしていた。
このごろあちこちから旧暦のうんぬんが耳に入ってくるので、日めくりに記された
月相や諸々の記入事項等に「これなんだろ~?」と目を向ける。
「なんだかここ2~3日すごく気持ちが落ち込んでてさ・・」と友達から電話が来た。
「あれ、わたしもだ・・・」原因が有る訳でもないのに悲しみが腹の奥から込み上げ
て来るような感覚。布団に入るとお腹が引っ張られるように持ち上がる感じ。
その日は暦に「望」とあり。  満月だ。満月の仕業だ。。。。。
月の本を開くと「満月は人の心を騒がせる」とあった。そういえば狼も満月に向って吠えるんだった。
なにか自分の中の気になっていることが悲しみの感情となって引き出されているのかなあ・・・・
意識すればするほど満月の引力を感じて、(な~んだ満月のせいかあ)と悲しいけど嬉しくなる。
ここ数年、ようやく畑作業や保存食作りは違和感なく月のリズムの種まきカレンダーを使えるようになって
きてはいたが、実感や手ごたえはまだまだ感じていなかった。
 それが、旧暦を強く意識した途端に身体が反応し、自分の身体で潮の満ち干を感じるなんて・・・・
「そろそろ逝く支度に掛かろうと思うけど今ひとつその気にならないから未だなんだろうね・・」と静さんが言った。
               これもたぶん月からお知らせが届くのだろうか・・・・・