大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

豆選別と大相撲中継

2020-01-27 | 日記
降りました降りました!!やっとこさっとこマオイの丘も冬景色。
気温もマイナス二桁の日はそこいら中がキラキラ輝き童話の世界だ。
温泉の露天風呂のドアを(えい!)と思い切って押して外に出る、、
あれ、それ程寒さを感じない、、、、身体のセンサー鈍ってきたか??
それとも、、皮の下に防寒細胞完備されたか。。。

土曜日、SちゃんM君と一緒に大豆の選別。
夫が母屋横のプレハブ倉庫で豆の殻を取り除く第一選別をする。
それをさらにA.B.C段階に選り分けていく。
商品となるAのなかに混じった自家用の味噌になるBと堆肥になるCを取り除く。
今年は収量が激減のため、割れていても綺麗な物は格上げにする。
夫が作った選別板の中にボールですくって豆を広げ、転がしながら選っていく。
片手で選別版持ち上げ左右に角度を変えつつ揺らすとまん丸のAがコロコロ転がって膝の上の箱に落ちる。
虫食いのものや未成熟でシワシワの物などは最後に残る。
ペチャクチャ口を動かしながら、目と手は豆に集中しながら各々自分なりの技を極めていく。
一段落終えた夫が合流して大相撲の話題になる。
若い二人は相撲などには関心無いだろうと思いきや、、
「解説の北の富士さんの反応が一番気になる!」とSちゃんが言ったので「えーーーSちゃんもー!!」となる。
実は自分も、取り組みにはそれ程関心が無いが、解説の北の富士さんの一言に耳をダンボにして集中する。
「今日は機嫌悪い?、、アナウンサーのコメントに無反応だ、、」とか「あ、笑ってる!嬉しいんだね!」とか
最初の頃は「なんて人だろう」と否定的な感情ばかりが出て来たが、最近は言葉尻の奥の彼の心奥を
推理したり、どんな反応をされてもアナウンサーが絶妙に切り返しながら実況もするというのを
人は目の前の相手を使って自分を磨いていくんだなあ、、と自分自身に重ねながらエールを送る。かははは
好感度の高い舞の海さんと偏屈な北の富士山さんと、両方有るから余計に面白い。ふふふふ
千秋楽の今日、幕尻の徳勝龍の初優勝に「白鵬が居ないとこんなことが起こるんだねー!」とニコニコしていた。
誰よりも相撲を愛している彼が喜んでいると自分もちょっと安心して、気持ちが柔らかくなるのが可笑しい。。。
『いつまでもその時のそのままの北の富士さんで居て欲しい』と思えるようにまで変化した自分が愛おしい。ぷぷぷ
「ウチの北の富士さん」も相変わらず我が道を邁進している。

豆選別もあと一息で千秋楽だ。。。ふう

Sちゃんは桜だった

2020-01-19 | 日記
キンキンと寒さ冴え渡る長沼山間地。
日曜の朝、蛇口をひねると水が出ない。。。。凍った・・・・
飲料水は別に常備してあるが、簡易水洗の水が無い。
早速夫が川の水を3ヶのポリタンクにポンプで汲み上げる。
今までは、気温が上がれば自然に流れるようになるので、それほど
気にもならなかったが、今年のこの寒さで雪の布団が無いとなると
母屋までの数十メートルのどこかが凍っていなければ良いが・・・
10年前の自分たちド素人の配管工事にそこはかとなく不安がよぎる。
・・・・・・・・・・・・・「あ!でたーーーーー!!!」 pm1:45開通  ほっ・・・・

正月から大豆の選別に明け暮れている。去年の収量は激減状態で毎年持ち込んで選別してもらう
帯広の業者に断られた。少なすぎて機械が回らない、ってことだろう。。。。
「豆無くなるから送って-」と納豆屋さん豆腐屋さんから追い打ちがかかる、せっせ、せっせ、、、、
ぼーっとしてたら春が来てしまう。忙しくなる前に集中してやってしまわなければならない。
と焦っているところに、SちゃんとM君がひょっこりやってきて、うっかり豆選別に手を染めてしまう。
日頃のデスクワークを離れての作業は気分転換になるらしく喜んで通ってくれて有難たや。
「頑張りすぎないで明日も来たくなる程度で止めてね~」と言って帰ってもらうが今日も来てくれた。
これまでも田んぼの作業をなにかと手伝ってもらい彼らとの付き合いも10年以上になる。
何がきっかけで出会ったんだっけ?と豆選りながらお互い遠い目で記憶をたぐり寄せる。
まだボロボロの母屋で、kさんがピアノのコンサートを開いてくれた時だった、と思い出す。
初対面で意気投合したものの、あまりにも個性的なsちゃんとは2度と会わないような気がした。
しかし、そのあと偶然に2度も3度も会うことが重なり、そこで初めて縁を感じ電話番号を交換した。
初対面で『あまりにも個性的』と感じたSちゃんは付き合うほどに、自分との共通性が見えてきて
『自分の常識・人から見れば非常識』の話題で似たもの同士盛り上がる。
Sちゃんは高校で古典を教えている。「なんで古典?」「どこが面白い?」「どんな授業する?」
今までどうしても聞きたかったことをゆっくりと時間を掛けて聞くことが出来た。
大学のゼミの先生との縁、釧路の定時制の生徒たちとの交流で知った多くの気づきと深い学び、
尊敬できる先輩の先生方との縁等々によって彼女の人生が醸成されてきたことを感じる。
そして、試行錯誤しながら自分の授業を丁寧につくることを最優先してきた結果、社会に出た生徒が
「先生に死ぬほど書かされた漢字が今役に立っています。」と、わざわざお礼に来てくれた。
蒔いた種がすこしずつ芽を出し、育ってきているのを感じる、と言った。
いつも幼い少女のような面ばかりが際立っているSちゃんが、しっかり根を張った大人の桜に見えた。
そんなSちゃんと共に暮らすM君は張っていく桜の根を支える土壌なんだな。。。と気付いた。

2020・正月

2020-01-13 | 日記
ここまで休んでしまって、ちょっと恥ずかしいですけれど、、
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ここ数年、毎年正月は犬たちの世話と家の雪かきを夫に全託し
ふらふらとひとり旅を実行してきたけれども、それにもやや飽きて
数年ぶりに、妻、ゆるゆる自宅で正月。
大豆の選別を進めたくてたまらないのだが、三が日は我慢する。
二人で毎日テレビ三昧。釣りバカ、寅さん、、他撮り溜めてあった数々をゲラゲラ鑑賞。
それに飽きて苫小牧イオンで2度目のスターウォーズを観る。
覚えきれない固有名詞とぞれぞれの関係等確認しようと目と脳を全開にするも、画面の速度に追いつかず。
夫とアーじゃないかコーじゃないかと推測したが結局、細かいところはどうであれ、過去も未来も、そして今も
人類は幸福を求め常に何かと誰かと、そして自分自身と戦い続けている。って事がポトリと雫のように落ちた。
人類、健気だ。アホだ。そこまでするかい。やりたいようにやるしかない、、、寅さんも浜ちゃんも、、
なあんだ、好きなこと好きなように好きなだけやって生きればいいんだ、、と、いつものオチに落ち着く。
今年も予期せぬようなさまざまな現象に遭遇するだろうけれど、どれだけ面白がれるかに掛かってくる。
日々、瞬間瞬間書き替えられていく細胞の記憶は自動的に血を分けた子や孫に引継がれていくらしい。
自分が困難を面白可笑しく超えていくデータは息子と娘に瞬時遠隔送信される。現金不要。
昨日の自分を超えていく「喜び波」は肉体の範囲にとどまらず大気圏を突破し銀河系を包み込む。
宇宙空間で増大増幅した喜びの磁気嵐が雨に雪に風に花に草に、自分に降り注ぐ。やっとこの時が来た。
誰も皆、何をしても面白くてゲラゲラ笑って暮らす。。100年先「笑い過ぎ死亡率80%超え」世は震撼となる。
陽極まって陰となり、健康のため皆また怒り始める。ふう~~~