雨が2日続いて、作物は息を吹き返した。草はさらに我が物顔。
稲の花が咲いた。
今年は育苗段階、代掻き段階で失敗が続き、ガッカリを通り越し
≪この状態の苗がこの田でどう育つのか?≫という実験姿勢となる。
2度と同じ失敗を繰り返さないためにも、今年しかできない貴重な体験と腹をくくる。
毎日田の周りを歩いて観察しながら声掛けをする。
「根を張れ 根を張れ 深く深く」
田植の前に気温が急に上がり、なかなか育たなかった苗が伸びすぎた。
植えたら根の割に体が重くてなかなか立ち上がらず 胸が痛んだ。
「ふか~くふか~く ねをはってーー!!」と祈るように毎日声をかける。
6月13日、「田植えを体験してみたい」と赤峰さんの食養研修会で知り合ったSちゃんが福岡から来た。
Sちゃん 体験どころか毎日5-6時間のさし苗を4日。そのあと毎日田んぼや畑の草取り三昧。
暑い日も風の強い日も、雨の日も、5枚の田の周りを1時間かけて祈りの声掛けを1ケ月半続けてくれた。
「がんばれ」「ありがとう」「・・・」それぞれの田でその日その日で湧き上がってくる言葉も微妙に違うという。
稲に声かけながら、なんだかそれは 自分自身に向けられているように感じた と言った。
Sちゃんは30歳の乙女。子どもの時アトピーでステロイドを12年間使っていたが20歳でステロイドの
怖さを知り、断った。そのあとはステロイドで抑えられていた毒素が体中から噴き出し始める。
顔も汁でぐちゅぐちゅになり、両親も娘の顔をつらくて見れない。自分も鏡は一切見ない。
ベッドから立ち上がれなくなり2年間自宅で寝たきり状態。玄米を食べはじめ、添加物等化学物質を避け、
自分の食生活を意識しはじめた。岐阜のめだかの学校、熊本のタオ塾を経て大分の赤峰さんに巡り合う。
今年の4月参加した一週間のなずな食養研修会で赤峰さんに「あんたは治るよ」と言ってもらった。
家で家事をして暮らしていたが、「自立する。北海道にいこう」と思い立つ。
8月からひと月間、美瑛町のアトピーの人が泊まれる宿に仕事を見つけた。
大きなかぶでひと月半 一緒のご飯を食べ、一緒に田畑の仕事をし、羊のシュンに草を刈って与え、
夕方4匹の犬たちに食事をさせるのがSちゃんの日課だった。
生まれて初めてレタスを生で食べた。あんまり美味しくて毎日山のように食べた。
どこでどんなふうに育っているか見たくなり、はるか農園に仕入がてら収穫にも行った。能動的だ。
ひと月出なくて当たり前だった運子が毎日毎日いっぱい出るようになった。
食べる量は多くはないから、腸壁についていた老廃物がどんどん剥がれ落ちるような出方だ。
玄米と根菜類主体の陽性食で締まっていた体が、未精白のうどんや分づき米や野菜たっぷりの食事と
日々の労働が ちょうど今のSちゃんに合っていたのだろうと推測する。
そして、なによりも 毎日が楽しい。女同士しゃべることは尽きない。笑って笑って食べて寝る。
大きなかぶで知り合ったKさんからSちゃんにメールがきた
「よいうんこが良い運を招き、よい塩がよい縁をつれてきます・・」と なーーーるほど うまいなKさん。
「あとぴーでよかった! あとぴーだから出会えた縁で 自分が好きになれた」とSちゃん。
「畑で自分の食べる野菜を作って暮らしたい。このアトピーの経験で人の役に立ちたい。」と夢を語る
素直で謙虚で働き者で、明るく前を向いて、堂々と歩き始めたSちゃんは誰よりも輝いている。
稲の花が咲いた。
今年は育苗段階、代掻き段階で失敗が続き、ガッカリを通り越し
≪この状態の苗がこの田でどう育つのか?≫という実験姿勢となる。
2度と同じ失敗を繰り返さないためにも、今年しかできない貴重な体験と腹をくくる。
毎日田の周りを歩いて観察しながら声掛けをする。
「根を張れ 根を張れ 深く深く」
田植の前に気温が急に上がり、なかなか育たなかった苗が伸びすぎた。
植えたら根の割に体が重くてなかなか立ち上がらず 胸が痛んだ。
「ふか~くふか~く ねをはってーー!!」と祈るように毎日声をかける。
6月13日、「田植えを体験してみたい」と赤峰さんの食養研修会で知り合ったSちゃんが福岡から来た。
Sちゃん 体験どころか毎日5-6時間のさし苗を4日。そのあと毎日田んぼや畑の草取り三昧。
暑い日も風の強い日も、雨の日も、5枚の田の周りを1時間かけて祈りの声掛けを1ケ月半続けてくれた。
「がんばれ」「ありがとう」「・・・」それぞれの田でその日その日で湧き上がってくる言葉も微妙に違うという。
稲に声かけながら、なんだかそれは 自分自身に向けられているように感じた と言った。
Sちゃんは30歳の乙女。子どもの時アトピーでステロイドを12年間使っていたが20歳でステロイドの
怖さを知り、断った。そのあとはステロイドで抑えられていた毒素が体中から噴き出し始める。
顔も汁でぐちゅぐちゅになり、両親も娘の顔をつらくて見れない。自分も鏡は一切見ない。
ベッドから立ち上がれなくなり2年間自宅で寝たきり状態。玄米を食べはじめ、添加物等化学物質を避け、
自分の食生活を意識しはじめた。岐阜のめだかの学校、熊本のタオ塾を経て大分の赤峰さんに巡り合う。
今年の4月参加した一週間のなずな食養研修会で赤峰さんに「あんたは治るよ」と言ってもらった。
家で家事をして暮らしていたが、「自立する。北海道にいこう」と思い立つ。
8月からひと月間、美瑛町のアトピーの人が泊まれる宿に仕事を見つけた。
大きなかぶでひと月半 一緒のご飯を食べ、一緒に田畑の仕事をし、羊のシュンに草を刈って与え、
夕方4匹の犬たちに食事をさせるのがSちゃんの日課だった。
生まれて初めてレタスを生で食べた。あんまり美味しくて毎日山のように食べた。
どこでどんなふうに育っているか見たくなり、はるか農園に仕入がてら収穫にも行った。能動的だ。
ひと月出なくて当たり前だった運子が毎日毎日いっぱい出るようになった。
食べる量は多くはないから、腸壁についていた老廃物がどんどん剥がれ落ちるような出方だ。
玄米と根菜類主体の陽性食で締まっていた体が、未精白のうどんや分づき米や野菜たっぷりの食事と
日々の労働が ちょうど今のSちゃんに合っていたのだろうと推測する。
そして、なによりも 毎日が楽しい。女同士しゃべることは尽きない。笑って笑って食べて寝る。
大きなかぶで知り合ったKさんからSちゃんにメールがきた
「よいうんこが良い運を招き、よい塩がよい縁をつれてきます・・」と なーーーるほど うまいなKさん。
「あとぴーでよかった! あとぴーだから出会えた縁で 自分が好きになれた」とSちゃん。
「畑で自分の食べる野菜を作って暮らしたい。このアトピーの経験で人の役に立ちたい。」と夢を語る
素直で謙虚で働き者で、明るく前を向いて、堂々と歩き始めたSちゃんは誰よりも輝いている。