大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

直感料理?

2012-11-30 | 食生活
〔なめこチャーハンたべたい〕 突然身体が要求してきた。
・・・なめこをチャーハンにしたことは一度も無い。
味噌汁か大根おろしで食べるかが定番で 油で炒めたなめこを欲したことが無い。
しかし 身体がそういっているから フライパンを火をかけた。
熱くなったフライパンに残りごはんを入れ なめこを袋から出してその横に置く。
オリーブオイルを なめこにたら~りかけるように 身体が言う。
ごまでも 菜種でも ひまわりでもなく オリーブってつぶやく・・・・
わずかなオイルでなめこを焼きつけた後 横で温まっているごはんに混ぜ込んだ。
あまりかき混ぜずお好み焼きみたいに 下がカリッとする感じで 仕上げに醤油をたらたら~~とまわしかけた。
お皿に乗せて 七味唐辛子振って 口に入れたら ぐーだった。
 毎日の食事をつくるにあたり 無意識にからだのどこかからの声にしたがって作っていると思う。
切り方までからだが言う。千切りで食べたい ちぎってほしい 丸ごと煮て 小さく切って・・・・
だから 「何作ろうか・・」と迷うことはあまりない。 


"おーひさま さんさんさーん!”

2012-11-15 | 日記
国道から砂利道に曲がり少し走ると 落ち葉の絨毯が家まで続く。
秋はなんて綺麗なんだ。 美しすぎて胸が痛くなる。
人間の女の自分、こんな文句 ぴちぴち時代でさえ一度も言われて無い。
なのに 自分は 秋に言う。冬になれば冬に言う。 春にも夏にも・・・ 
紅葉盛りのもみじに、枯れて葉を落としたイタドリに、草や虫やあらゆるものに・・
「綺麗だね 綺麗だね!」って   求愛せずにおれずに 言ってしまう。
言うほどに 思うほどに 胸の奥がキュンキュン鳴る。 
 そんな時 思わず歌う。即興で歌う。
(あ、いい!新曲できた・・)なみちゃんに言わなくちゃ!と思う。
偶然なみちゃんが来て 歌おうと思ったら 忘れて出てこない。
「ひわちゃん、そいとき すぐ ケータイに録音しなきゃだめだよ」と言われる。
「うん、、、」 けど その瞬間にケータイ出すことなど思いつかない、酔っている。 
しかも、ケータイで録音できることすら知らず。
「ほら、あった、ひわちゃんのケータイにもある、ここ、簡単だよ」なみちゃんが次の手はず整えてくれたが、、、、
そうそう 納得いく新曲は生まれない。。。
なーーんて いっぱしのシンガソングなんちゃら みたいな振りしましたけど、
10ねんも前に一番最初につくった曲は『おひさま・つきさま』
”おーひさま さんさんさーん!  おーつきさま つんつんつーーーん!”  というものでした。(ははは)
楽譜も何も無く 脳のどこかにファイルされているらしく、ふとした時に自動的に口が歌いだします。
これ、自分的には名(迷)曲。(こらえていた方、笑ってください)

夫になら鼻先で笑われるが、本物の歌うたいのなみちゃんが 大真面目に付き合ってくれるので 堂々と話せる。


秋も深まり、農作業も終盤 稲架掛け米の脱穀

2012-11-06 | 食生活
夏の日差しを和らげてくれた窓辺のぶどうの葉が色づき、秋が深まる。
朝晩に薪を焚くと 天井に張り付いて生き残っていたハエが我が物顔で飛び回る。
針仕事する手元でふんふん。顔の前でフンフン。「来ないでーー!!」と一喝
しばらく離れるが また繰り返す。犬のようだ。(なんだっつーーーーの!)
カメムシも家の中を飛行し こちらは音も無く壁や読みかけの本の上で休む。
「居た居た・・」と捕まえると あの強烈な臭いを放つ。 「もー!」 
嫌われても嫌われても 少しも気にしない精神力があっぱれだ。


はざ掛けの稲の脱穀が終る。
去年、男4人掛かりでも大変だった足踏み脱穀機が 今年は楽々電動脱穀。
山崎さんが 脱穀機にベルトをかけて モーターで回るようにしてくれたのだ。
去年は 気の遠くなるような手作業の手間暇にオジケヅイタが 今年は余裕だった。
 10月の最後の日曜 札幌から何組かの家族がやってきて、お父さん、子供たち 果敢に足踏み脱穀体験。
 お母さんたちは すずめが散らかした落穂を おしゃべりしながら手でしごく作業。
 まるで、大昔の光景だね、と弥生時代(か?)の女になりきる。
 
そのあとは女の細腕ひとつ、稲をブルーシートに適量載せて、そりを引く要領でずるずると脱穀機まで道のり10mを運ぶ。
モーターのコードをコンセントに差し込むとぎゅーんと回りだし、ばばばーー!!としごいていく。
稲の束が揃っていなくてもしごき方のコツが身体で分ってくると早い。
しごいた稲わらは またブルーシートに載せて堆肥場のそばに運ぶ。あとで細かく刻むのだ。
運んで、しごいて、わらを片付ける。 これを繰り返す。昼過ぎからはじめて暗くなる前に脱穀終了。
軽トラでいっぺんに運び切ってから、やるほうが早いかとも思ったが、ブルーシート方式がよかった。
小さな力で何度も繰り返す方法は疲れない。瞬発力衰えたおばさんに適す。
それにしても 電気の力は本当にすごいが、一枚のブルーシートの働きっぷりには惚れ惚れする。
次の段階は しごいたモミの山に混じったわらや草などを除けてから トウミにかけてきれいにする。
その状態で保存する。 モミをモミ擂り機にかけると玄米。 
玄米を精米機にかけて皮をすっかり剥いたのが白米。

ふーー やれば終る。必ず終わる。 今日の小さな達成感を ひとつ身体に刻んで明日に向かう。
シベリアから白鳥の家族が帰って来た。田んぼで羽根を休ませている。

稲架掛け米の脱穀 10月28日みんなで脱穀体験!