大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

半断食セミナー

2014-07-28 | からだ
カラカラの畑に大雨が降り、胸をなでおろす。 遅く蒔いた大豆が遅れを取り戻してくれるかどうか。。。。
母屋の周りは草がまた更に背を伸ばし、枯れるものは枯れて茶色になり、種も付けはじめた。
一見、草ぼーぼー。化け物屋敷か?と思われてもなんだから少しきれいにしなきゃ、、と鎌を持つ。
通路を阻むオオバコなどは朝露夜露で足元を濡らすので一応頭を刈りこんでみたが、
他の草は見れば見るほど、その春からの成長の変化が思い出され、(この先が見てみたい)と現状維持。

春から決まっていた函館の2泊3日の半断食セミナーが行われ、その食事係りとして声掛けてもらった。
一人一人に合わせての細かな食事の指示が講師の磯貝さんから出されるのだと以前参加したひとから聞いていたので
募集要項に書かれた「定員20名」は「ムリ」と思ったが、自分以外の人のカラダに関われるという好奇心が勝ってつい引き受けた。
が、やはり20人なら大変かも。。。おじけずき「どうか集まりませんように。。。」と毎日祈っていた。
主催の横濱さんも「万が一誰も来なければ、温泉旅行に切り替えましょう」と言うものだから、それもいいなと不届き千万。
しかし、申し込み10名、総勢13名 「横濱さんひわさんも一緒に断食しながらやりましょう」と磯貝さん。
え?しっかり食べて働く気でいたが。。。食べずに働くんだな。と腹をくくる。
初日の夕食に玄米と大根の七倍粥。沸騰してから4時間コトコト炊いたおかゆ茶碗に半分ほどを、ひと掬い100回づつ噛む。
翌朝さっそく排毒が始まり頭痛と眠気で地に足つかず。10時の座学まで30分ほど寝かせてもらいましょ、、と布団に倒れ込む。
ふと目覚めたら12時半だった。 からだはまだ眠たがっている。 ぼわーんと食堂に行くと山のようなキャベツの千切りの昼食が用意されていた。
「ごめんね~~~~!」  「いいのいいの、みんなで切ったから♪」 なんだか一気に和気藹々度が上がってる。
女手が余る程有るって豊かだな。  自分のからだ、安心して眠っていたんだ。。。。 
各々の排毒がけっこう早く進んだようで、磯貝さんは思いがけず「あわてました」といいながらテキパキと指示をくれる。
お試しに持って行った乾し野草のスギナ、ドクダミ、よもぎ、おおばこ、笹、はこべなどを 毎回2種類づづ煎じて飲んでもらった。
ある人の身体が「まずい」と受付けないものが別な人の身体は「美味しい」という。 不思議だ、、みんなちがう。
主催者として気を張っていた横濱さんも排毒で、2日目「もうだめー!」と皆に心を開き、ゆだねて「凶」転じ「吉」
3日目の朝、20分くらい歩いて立待岬まで最後の散歩に行く。 
じさつの名所らしいけど、、、こんなとこから飛び降りるなんて陽性極まりない。陰性なら怖くて飛べるものか。。。。
最後の食事は かぼちゃ、いんげん、キャベツの温野菜と大根、ニンジン、キャベツの千切りの山盛りと味噌汁、醤油味スープ、
各々の身体の要求に合わせて各々が食べたいものを食べたいだけ食べた。
ちょうど誕生日の人がいた。昨日の残りの小豆かぼちゃをへらで四角に整え、ケーキ仕立てにする。
茹でかぼちゃの種と実でデコレーションし、ろうそくの代わりにインゲンを立てた。
皆で♪はっぴばーすでーつーゆー♪と歌ってから、主役のえり子さんがケーキカットしてサービスしてくれた。
30、40代の若い人たちはまだまだ種まき時期だよ、と種のデコレーションを、
50、60代は実を頂く。 長く生きていたらいたらイイことがある。



雉の親子

2014-07-13 | 日記
今年は静かだな、、と思っていたら、数日前 ”ケンケーーン!!”と鳴きながら横の藪から飛び出し
プレハブの屋根の上をスレスレに飛んで、刈ったばかりの牧草地に着地したキジの父さん。
犬たちが一斉に追いかける。 (にげてーーーーー!!)と心の中で叫んだ。
二階の窓から見渡すと、どうやら無事。牧草地の端をトコトコ歩いている。
突然犬たちが草むらの中から出た来た。その前を小さな雛鳥が2、3羽逃げ惑っている。
その時、キジの父さんがパッと反対方向に向かって走り出し、犬たちはそれを全力で追いかけて行く。
父さんは雛を守ってる。自分が囮になって。 えらいな。親なんだな。。。。
しかし、自分が最初に大きな声で鳴いたりするから犬に知れてしまったのだ。そのへんのこと分かってるのか?
飛び立つとき気合が入って 思わず鳴いてしまうのか?テニス選手がサーブ打つときのように・・
他人事ながら、いつ犬に見つかって食べられてしまうのか。。。とハラハラしていたが、その後何事もなく。。。。
今朝は奥さんも草むらから出て牧草地を一人で散歩していた。奥さんちょっとお疲れ?この父さんじゃ苦労するね・・・
ヒナが4羽ぞろぞろ出てきて父さんの後ろを一列になって進む。 子どもの散歩は父さんの役割か?
奥さんはそれには全くかまわず一人で羽根を伸ばしているようにみえた。 どこの種族も似たり寄ったりだ。


 
  
  雉の父さん
 
   

        お母さん

  

   夫婦



   父さんと子どもたち

みゆきに泣かされた

2014-07-06 | 食生活
風はもう秋を思わせるような吹き方になった。
日中は暑くても、朝晩はひんやりとして、一枚着たくなる。
天気の良い日が続く今の時期は、朝起きたらまず玄関のドアを全開にして東から来るエネルギーを中に入れる。    
敷地内に棲む青大将が脱皮する場所を探して家の中に入ってきたりするので6月は警戒に警戒しているが
今年は物置となっているプレハブで脱いだようで、うっかり物を取に行ったら椅子の上でスマしていた。
翌日はハウスの付近で散歩しているところに遭遇。どうして今年はこうも目の前に現れるかな。。。。。
今年も元気だってこと分かったから!守り神って知ってるから!神様は姿を現わさないでちょーだい!!

棚に買った覚えの無い中島みゆきのCDをみつけた。
娘の結婚式でずっとかかっていた「糸」という曲をさっそく聴きながら、歌詞カードであらためて歌詞をよんでみた。
1なぜ めぐり逢うのかを 私たちはなにも知らない いつめぐり逢うのかを 私たちは いつも 知らない
 どこにいたの 生きていたの 遠い空の下 ふたつの物語
 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない
2なぜ 生きてゆくのかを 迷った日の跡のささくれ 
 夢追いかけ走って ころんだ日の跡のささくれ
 こんな糸が何になるの 心許なくて ふるえてた風の中
 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布はいつか誰かの 傷をかばうかも知れない
 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に出逢えることを 人は仕合わせと呼びます

歌詞を確認しながら口ずさんでいると、サビの ♪たーてのいとは あーなたー♪というところで歌えなくなる。
胸が詰まって泣けてくる。 娘と婿さんのこと 息子と嫁さんのことに重なって涙が止まらない。
ほんとうに、遠い空の下で それぞれに生きてきた二人が、ふとめぐり会い、縁を結ぶ。
♪産まれる前からむすばれていた♪。。と瀬川英子は歌っていたが、、それにしたって、不思議で神聖で、尊すぎる。
この歌を繰り返し聴いていたら「あっ」と気づいた。
子どもたちの父親とは7年間の結婚生活だった。 どうして?なぜ? と違いばかりに苦しんだ。30年も昔の事だ。
はじめは違うから惹かれたはずなのに、、、このひとは運命の人じゃなかった。。と別れを選んだ。 
しかし、彼は紛れもなく運命の人だった。 私に息子と娘という ふたつのかけがえのない縁をくれた運命の人。
違いを認められずに苦しんだのは自分の未熟さの証し。恥ずかしくて、けれど今ならそんな自分も愛しくて泣けてくる。
親を思って言わないが、子どもたちがどれだけ悲しい思いをしただろうかと思うと また泣けてくる。
そうしてこんどこそ、お互いの運命が仕合わせと呼べるよう 今 目の前の縦糸にありのままの横糸を掛けていく。。。
今までもこれからも、出会うひとは全てわたしの運命のひと(糸)だったのだ。
若い頃、中島みゆきでは決して泣けなかったのに、今頃になって泣かされた。