大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

蕎麦刈り

2013-09-16 | 
国道274沿いの田圃が一面黄金色となる。
あれだけ心配したうちの稲も黄金色。 稲の生命力にただただ感謝だ。
春先、10数年放置の草地を、大久保さんが機械で起こし、ごろごろの石を取り除き
あっという間に畑にして蒔いてくれた蕎麦が白い花を咲かせ実をつけた。
うれしや!!  しかし、刈るのは手だ。 ちょっと溜息。。。。。
やるぞ!!  チョンスとふたり稲刈り鎌を手に そば畑に入る。
犬たちが4匹着いて来て 畑の中を駆け回りそばを刈るそばでそばを踏み倒す。だめ~~~~!
向こうの方で草を食べていたかと思った羊のシュンとヤギの母さんがいつの間にかそばに来て
そばをむしゃむしゃ食べ始めた。  だめだったら~~~~~!!!!!
鎌振り上げて追いかける。さっさか逃げる。しかし、またすぐそばに来る。人の顔見ながらバクバク食べる。
何考えてるんだ、まったく。  無視して顔見ないように刈ってるうちにどこかに行った。
いつの間にか犬たちも ソバ畑に飽きて牧草地でヤギ・ひつじ・犬の異種族交流。
まったく、猫の手も借りたいときに、、、、役に立たない連中だ。
あれ、、、もしかして手伝いのつもりだったか? そういえばそんな素振りだったな・・・




息子

2013-09-09 | 食生活
大雨がざんざん降って夏を洗い清めた。  いよいよ秋だ。 
”西日本猛暑”という時、怖い物見たさに退院後一年経過の息子を岡山に訪ねた。
いつもせわしなく動き回る癖が、さすがに暑くて二日間はソファーに横たわってグータラした。
引っ越し手伝う名目が何の役にもたたず、思いがけない休養となる。
転んで打って全滅した息子の前頭葉はそのままらしいが、本人は毎日コンビニバイトに
精を出していた。顔つきや声の調子、言葉の使い方などを瞬時にチェックして一応安心。
「このひと、な~~んにもお金かからない。食べるもの以外」とけい子さんが言うだけあって
良く食べる。噛まずに食べる。コーヒーの砂糖は無しになっていたが安い煙草を吸っていた。
≪少食。よく噛む。スナック菓子食うな。煙草なんぞもってのほか。≫と一喝したいがグッとこらえる。
「健太郎がどんな状態になっても共に生きていく」と決心して結婚してくれたけい子さんが 
一番心配しつつ毎日を過ごしているだろうし、もう母の出番はない。見守るだけ。。。。
だが、幸せ太りでぶくぶくしてオッサン化した息子を見ていると、時折口から炎が噴き出し、ジリジリ脂肪をあぶりだす。
「腹の出た男は好かん」「ケイタイでゲームするな、脳腐るぞ」「妻の話しは面倒がらずにきちんと聞け。逃げるな」
「よく噛め、噛めば大食い改まる」「○●△◆。。。。。」   結局言いたいことは全部言う。。はははのはー
しかし、どんなに辛口吐こうが、のほ~~~~んとして聞いてない。 ったく!親の顔が見たい!とチチオヤのせいにする。
「はいはーい、鏡ここでーす」と嫁。にくらしい。今まで姑にしてきたことがそっくり自分に返ってきた。
 


五右衛門風呂

2013-09-08 | 日記
ほんとうに、よく雨が降る。 起こることはすべて必然。。。というところからすれば、良しだ。
畑のじゃがいもが全滅しようが、川の中に立掛けておいた梯子が流されようが、
ぬかるんだ畑にうっかり軽トラがはまって、結局それで蕎麦刈るのが進まずまた雨に降られ・・・
あーでこーでどーで・・・まったく思い通りにいかない・・・・と一瞬おもうのだが・・
じゃがいも畑は育て上げた芋が人に持っていかれず、畑の肥やしとしてそのまま土に
戻ってくれてめでたい!でかした!微生物連中が腐れ芋肴にどんちゃん騒ぎしてるだろうか・・
ながされた梯子は、ちょうど梯子が欲しい人に川下で拾われて役に立っているのだろうか・・
働き詰めの軽トラはしばしの休息を得てエンジンを冷やし、蕎麦は刈られる前に虫や風と
しばしの別れを愉しみ・・・・・な~~~~んだ、いいんだ、やっぱりそれで・・・・・・・

2年前の夏、都会の若い女子が遊びに来たのをエネルギーにした夫が、猛然と取り掛かり、煉瓦のかまどの上に鉄の風呂桶
をのせた露天風呂が出来た。しかし洗い場を作る波(わー!おふろはいりたーい、という若い女の子)がなかなか来ず
ほったらかしになっていた。   夫の重い腰を上げさせてくれたのはアトピーのSちゃん。
Sちゃんをこの風呂に入れてやりたい一心で大工のナガオカさんに米と引き換えに洗い場つくりを頼み込む。
ナガオカさんが忙しい中をやりくりして屋根までつくってくれたが、Sちゃんは美瑛に出発した後だった。夫無念。
そのあとは、忙しくて畑から帰ったらわざわざ自分で薪をくべて風呂を沸かす心の余裕などなく、
大雨が続きピカピカの洗い場の板もしっとり落ち着きはじめたころ、ふっと晴れ間がやってきた。
東京から百姓志願でやってきた青年チョンスと水田さんがかまどに薪をくべて 夫の留守に初風呂を沸かした。
「湧いたよ、かあちゃんが一番風呂だ」 チョンスが泣かせるセリフを吐く。「そうかい やさしいねあんた」
「いや、そうじゃなくて、水田さんと俺は長沼温泉でゆっくり手足伸ばしたいんだ」「、、あ、そうなんだ、、」
ホントのこといえば母ちゃんだって、500円で広ーい湯船でゆったりする方がどんなにいいか、、、
しかし、とーちゃんが情熱そそいだ露天風呂、むげにする訳にもいかず・・・・
二人を長沼温泉に送り出した後、まだまだ明るい午後6時、よもぎとミントのハーブ湯に初入浴。
「お、お、お、おお!!!!き、き、きもちいーーーーーい!!!!」 マオイ山から流れてくる天然水を
鉄の釜に引き薪の火で焚く。  なるほど無条件にからだが喜ぶわけだ。 夜また入る。 何度でも入りたくなる。


春に皆さんで 植えた黒米が
育ちましたよ




皆さんの 今年秋から来年のお米も どうにかこの位までになりました
収穫は 今月20日過ぎの予定です