大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

真昼の温泉模様

2010-06-28 | 日記
日中はじっとしていても蒸して、何をしてもはかどらないので、思い切ってひとりで
真昼間っから温泉に行く。しかし、温泉の高い窓から西日がゴンゴン射して
頭もガンガンしてくる。木立に囲まれた露天風呂に移動すると、森の匂いがして
高く伸びたホウの木に咲いた白い花が風に乗って香ってきた。 ほっ・・・・・・
目の前の石の上で、2匹の蟻が捕まえた虫の両端をお互いに持って運んでいる。
(ほーー、働き者だな。協力してえらいな。頭良いな。)感心しながらしばし観察。
しかし、すぐに気付く。2匹の気持ちは少しもひとつになれず、同じところばかり
右往左往していて、住所が分かれば代りに配達したくなるほどじれったい。
巣穴に運ぶつもりなら迷ったりしないんじゃないかと思うが、大きな荷物を背負って
ルートの選択に意見が割れたか、仲間に内緒で山分けを決めたがどちらかの気が変わったか。。。。。
妄想を最大に膨らませて楽しんで、(なんだかニンゲンと一緒だな) 蟻に対する最初の敬意は激減した。
その間、露天風呂に入ってくる人が 黒い泉質で底が見えず、段差に気付かず足を踏み外しては「ぎゃあー!」 と
叫んで湯船にダイビング。そのつど見知らぬ同士で「きゃははは~~~~私も落ちた~!!!!」と笑い合う。
しかも、決して次に来る人に「気をつけて」と云わずにいるのが可笑しい。
こんな明るい時間からゆっくり温泉に入っているのは、ほとんど孫を連れたおばあちゃんたちだったが、その中に
ビキニの痕をくっきりつけた小麦色の女性がひとり。ホッカイドーで18年暮してこんな人見るのは初めてだ。
(サラダオイル塗って水着でビニールハウスの草取りかい??)心の中で茶化していたら、
「2週間ほどハワイに行ってたの、毎年行ってるかな~、楽しまないとね、孫の世話ばっかりしてたくないもの」
「へ??・・」 脱衣所で、喜々と話す彼女の後ろ姿をまじまじとみたら、お尻の皺が幾重にもたたんだ扇子状態の
正真正銘のお婆さんだった。湯船の中では小麦色の肌が黒いお湯と同化して気付かなかった。。。。
まだ尻の皺が彼女の様になるまでには年月がかりそうだが、ハワイって全てを受け入れてくれる島なんだな・・・・・

家族みんなで頑張って 田圃の草取り 今日は暑いね

ねぇ ママ これ!

パパ これなんだろうね?
 また お尻を濡らしてしまった!


 こんなにキレイになった バンザ~イ!

みんな家族

2010-06-22 | 日記
「きょう、わたしお金持ちだからご馳走する!」と遊びに来たよねちゃんが云う。
北広島で飲めばタクシーで帰れるから、と片道5千円のタクシー代まで出すつもり。。
「そんなのもったいない!材料買って家で飲もうよ」とチマチマしている私を
「いいのいいの、たまにはひわさん何にもしないで一緒に飲もう」と押し切られる。
「うん!!」と甘えて、「それなら北広島じゃなくて札幌がいい!」と大胆に切り出し、
「だって北広ならすぐ閉まっちゃうんだもん」とダメ出し。三人で札幌に繰り出す。
札幌で酒飲むなんて私的には一年に2度あるかないかの、その1度だ。
「あーー!おれ、この店入ってみたいな」ご馳走になる立場で夫もわがまま放題。
「いいよいいよ、やかましそうな店だけど、2件目に静かなとこ行こうね・・」とよねちゃん。
カウンターに陣取り生ビールのジョッキ片手に、夫が早速お店の女の子にまめなアプローチをはじめる。
よねちゃんが、女の子に同情したり、店長に気兼ねしたり、たぶんすごくひわを気遣ってくれていたのだろうが、
摩訶不思議なことに夫が惚れこむ女は100%妻のお気に入りリストに入るので、そういう心配は無用なのだ。
案の定、しだいに人と人として心が通い始め、もう何年来の友達かのように親愛の情溢れ、その店が我家となる。
カウンター越しの店長も加わって話しに花が咲けば、なんと釧路の出身で、「おれも居た~」と夫は更に喜ぶ。
帰り際には、「店で有機野菜扱いたいと思っていたところだった」というところにまで発展し、名刺交換で〆た。
2件目はよねちゃん好みの大人っぽい店でワインを飲む。この店には若い男の子がいてよねちゃんが張り切る。
縁って面白い。さっきまでの見知らぬ同士が、ほんの些細な一言を紡いで織り上げてゆくうちに、現れる世界。
それがともすれば、かけがえのない存在とも成り合ってゆく・・・よねちゃんの太っ腹な誘いに、遠慮なく心から甘えて、
心を全開にして楽しんだら、思いがけないおまけをたくさんもらった。
こうやって人と人がつながってゆくと本当に世界中の人がすでに友達・家族なんだな、と思う。
 楽しすぎは飲みすぎに比例し、2日間酔いが抜けず編み棒を持つと目が回っていた。。。


 可憐な花を咲かせる 三つ葉の花


定植仕立の まだ幼いズッキーニの苗 ですが もう実を着けています


初めてのトラクター運転  真剣にね!

2010年版 夏の生活・・・

2010-06-14 | 日記
川から生還したメンドリは、その後、毎日卵を産み続けている。ヨミガエリだ・・・
植物も危機を察知するやいなや、急いで咲こうとしたり実を付け様としたりするから
いのちってものは、どこまでも種を残して生きようとするメカニズムなのか。
その点ニンゲンは危機感がぼやけているからなんとか生きていたりする・・・・
今日も、あらゆる危機感を無視し、見たいことだけ見、聞きたいことだけに耳を傾け、
したいことをしたいように、どこまでも吾がままに生きることに励む。。。
少し前なら、カンカン照りの中、外仕事を汗だくになってした後に飲む
ビールの一杯に目的を定めて身体を使ったが、今は、、、
まず、日中暑ければ決して外仕事はせず、、雨降りならば勿論せず。
夕方、太陽が頭上を離れ西の山の上に移動する頃、おもむろに作業着に着替え
虫除けに手ぬぐいでホッカムリし、長靴はいて外に出る。
それから、手元が見えなくなるまで、あっちで草引き、こっちで種まき、掘り起こしたり
埋めたり、したいことだけ手当たり次第にして遊ぶ。この時間なら汗だくにはならず適度にホカホカ。充実感も100%。
春先には、草を引いた手指が夜に痛かったりしたが、今頃になると慣れて痛くも痒くもない。
夜 「きょうはどこにする~?」と家に風呂がないので、近隣の温泉をその日の気分で選び、浸かりに行く。
5-6年前、川の水を薪で焚いて堪能した五右衛門の露天風呂も釜が割れてからしばらくほったらかしで、
そのあと復興の兆しはないが、今頃の季節になると、あのまろやかなお湯の感触が思い出されて恋しくなる。
いちおう、新しい釜は数年前から倉庫の横に置いてあるのだ。
つぎの露天風呂構想には欲が出て、風呂を焚きながらその火でピザも焼けるようにとか、あれこれ注文を出したので
究極の設計図は夫の頭の中で停止したままだ。突然ひらめいてジョイフルAKに走る日がいつ訪れるのか、見守る。

近所農家の納屋で産まれたアライグマの赤ちゃん 
とても 可愛らしい顔だけど !!

一年ぶりの再会 
我家の守り神 竜神さん 青大将くん 私たちより古い住人

今年初めて咲いた スズラン 

トトかァちゃん いのちの底力!

2010-06-08 | 日記
カッコーと山鳩がやかましく鳴き始めた。 今年はいろいろな豆を播こう。
川の横の藪に棲んでいるらしいキジは、日に何度もどこかに出かける。
ヒナがいる様子でもなさそうだ・・桃太郎の手伝いにしては帰りが小刻みだ。新婚か。
数年前、知り合いから引き受けたおばあさんメンドリが突然姿を消した。
卵を毎日産まなくなっていたし、巣箱に一日中座り込んでいたりするので
そのままここで息を引き取るのかもしれない、と思っていた。
そんなメンドリが、巣箱を出て夜帰らない。家の周りを探すが、羽根の散乱もないから
犬たちにやられてもいないようだ。(ニワトリって死に場所さがすのかなあ?)
トコトコとマオイ山深く人目のつかないところまで行くつもりだろうか・・・もう二日も帰らず・・
こんなことならもっと優しくしてやればよかった。
夫が過剰なまでにメンドリに肩入れするものだから、つい邪険にしてた。
わたしが外に出るたび、「何かくれるのー?!」と遠くからお尻を大きく振って全力疾走でそばに駆け寄って来た。
「なんにもないよーーー」というとガッカリしてるのに偶然走ってきたような素振りをするっけ。。。。
畑をおこすそばからミミズを拾って食べてしまうので「もー!」と本気で怒ったりして悪かったな。。。。
なにもよそに行って死ななくても、最後は家で心置きなく過ごせばいいのに・・きっと・卵産めなくて気兼ねしたんだ・・・
思い出を回想しながら、ほんとうに卵はもう産まなくてもいいから戻ってきてほしい、とメンドリを思った。
3日目の朝、外に出たら羽根をびしょびしょに濡らしたメンドリがきょときょとと虫を探しながら草むらを突いている。
「カーサン!!川にいたのーー!!」強風が吹いた拍子に飛ばされて川に落ちたらしい
横の川はコンクリートの高い壁で鶏のジャンプ力は及ばず、丸二日間川縁ですごし夫がみつけて救助した。
わたしだって何度も川を覗いて声を掛けたのに、、、「おまえは見方がザツなんだ」「・・ふん・・・」
(あんなに心配したのに。。どーせわたしはザツですから・・・・)すねて畑の草を引く私のそばにメンドリが来て喋る。
首を伸ばして正面から私を見てずっと喋る。(なに・・?)  巣箱を覗いたら温かい卵があった。

暖かな陽射を浴びて初めての田植え作業 楽しい?

なかなか スタイルがいいぞ!

昼食は 外で楽しく 美味しいひと時 う~ン満足!

函館からの差し入れ 糠鰊 と 無添加たらこに舌づつみ