大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

りょうしりきがく

2017-05-28 | 日記
土曜日は朝から土砂降りだ。
夫は金曜日の夕方から3時間掛りで家の前の豆を蒔く畑を耕した。
夕飯食べるのを9時過ぎまで待ち、ようやく帰ってきたと思えば
トラクターをコーメ(米)地区に戻すといって、食べずに行った。
トラクターで裏道をトコトコと片道30分かけて山から里へ移動する。
たまたま遊びに来ていたなおちゃんが、「さとしさんタイヘンダネ」
と言ったが、なーんもなんも、夢中でやることやってるだけ。
寝食忘れてやりたいことあるなんて幸せの絶頂だ。おかまいなく、、
おにぎりたくさん持って行ったのに、、昼の残りのそれは猫にやり、
自分は近くのローソンの菓子パンと大好きなバナナで腹ごしらえしたようだ。車の中の残骸が語る。

「視力を良くする方法を知ってたら教えて!」と医者でもないひわ宛にメッセージが来た。
インドの日本企業で働くえりちゃんは、コンタクトレンズを使っていたが最近それがつらくなり、
裸眼で右0.1以下、左0.6位で右目だけにレンズを使っていたので、めまいやなにやらで
どうにもならなくなった。思い余ってのSOSだろうから、適当なことも言えないな、、と思いながら
自然療法の本やマクロビォティックの本をみても、今回は今一つピンと来ず、、、
結局「自分の細胞に直接働きかけるのが最も確実で安全で安上がりだと思う」と返事する。
それじゃ納得できなかろうと思い、これ量子力学っていって、医者や科学者にも認識されて来たんだ。
と、これまでのじぶんの色々な実験結果の実例と共に付け加える。
《ありがとう。あのあと眼科に行ったけれど、自分も同じような事考えた。日本では目が悪い⇒メガネ、
コンタクト、って感じで自動的に移行され、”わたしは目が悪い。補助が無いと具合が悪い”と無意識に
自分自身にすり込みしていた。インド人の医者に”もうコンタクトもメガネも別にしなくていいよ。
必用な時だけすれば?あとはゆっくり休みなさい。はいおわり”って言われ顎が外れそうになった。
だから、毎日8時間向かっていたパソコンは3時間でいいや。って思った。》と返事が来た。
さらに、《ちょうど5日前、量子力学の本を日本から送ってもらおうと注文したところだったの》ときた
 細胞はすべてお見通しだな。。。にわかに量子力学浮上なるか、、

ゆめ

2017-05-21 | 日記
あっという間に目の前のマオイ山が黄緑のモコモコに変身。
昨日まで、山の中はスカスカで空が見えていたのに・・・・
つられたように母屋の横の楡の木が芽吹いた。
いたどりもすでに2mの成長。なんでもかんでも伸び放題。
毎年咲いた花を見損なうスズランを草の中から救出した。
だが、去年わざわざ高知から取り寄せて植えた栗・ぶどう・銀杏の
苗木は、冬に野ネズミにかじられ、雪の洗礼を受け、土も合わず、
今一つ元気がない。故郷離れて北国へ送られたんだもの。。。
苗やの奥さんが、「北海道で根付くように、念いれときました」
と、請求書の端にメッセージ書いてくれていたのにな、、、、
今年はイジイジとゆっくりしてていいよ、、そのうちここがきっと好きになる。。きっと。
大きくなって、たくさんの実を成らせて、りすも、野ずみも、にんげんも、鹿だって、
みんながキミたちの実をたべて、元気で健康で幸せになるんだよ。楽しいと思わない?
秋、真っ黄色に色づいた銀杏並木。栗林。葡萄のアーチの下で昼寝をする。。。
みんなが鼻をつまむ銀杏の匂いだってわたしはきっと好きになる。
頭の上に栗のイガがどしどし落ちてきても、大笑いしながら受け止めるよ。
そうして、やがてさとしもひわもいなくなっても、キミたちは毎年他を生かし続ける。。。。
目の前のマオイ山、樽前山や恵庭岳と、毎日笑いながら永久に幸せに存在し続ける。。。。
っていうのがひわばあちゃんの夢ってわけだよ。ねえ、聞いてんの??

山買っちゃった

2017-05-14 | 日本を考える

籾を蒔いて、ハウスに並べた稲の苗が芽を出した。
直径1㎝ほどのポットの土から緑の芽が天を仰いでいる。
赤ん坊が、泣き声で自分の意志を伝えるように、
この小さな芽が健康な種を残さんと送り続ける信号をどこまで、
受け止め、世話ができるのか、、緊張と新しい決心が生まれる。

みち子さんが山を買った。 
以下、みち子さんが作った小さな冊子「山を買う」より抜粋
《東京生まれ、アウトドア経験なし、でも北海道に山買っちゃいました。
なぜ買おうと思ったのか。
東日本大震災をきっかけにして、東京を離れ北海道岩見沢に家族と共に移住したのが2011年夏の事。
「自分はここで何ができる?」と考えていたあるとき、エコビレッジのような場所をつくることを思いつき、
広い土地は高くて手が出ないなあと思っていたら、友人が私に山を買えることを教えてくれました。
ネット検索してみると地域の森林組合が森林売買の紹介なども行っていることがわかり、思い切って
電話をかけてみることにしたのがすべてのはじまりでした。
そして、8ヘクタールの荒れ地を友人と共同購入しました。中古車1台分くらいの値段を折半で。
8へクタールとは、、東京ドームが4.7ヘクタール。行って帰って30分以上はかかります。
春の雪はかたくしまっていて、スノーシューなくても足が雪にはまることなく歩けて便利。
沢のある斜面は格好のお尻滑すべりスポット。5歳の息子も大人たちもキャアキャア遊ぶ。
山の楽しみをひとつ見つけた瞬間でした。
春になり、荒れ地だとばかり思っていた山で毎週末植物を観察していたら、だんだんと食べられるもが
分かってきました。タラの木がそこかしこにあり、ワラビの群生地も発見。春は山菜とりが忙しい。
山活と名づけ、友人たちに声をかけ、遊びや山の整備を始めることにしました。
「ヤマカツ!ヤマカツ!」と息子と娘(2才)は歌い出す。
大工の心得のある夫が木の枝を縄で結びつけて骨格を作り笹を屋根にした東屋を4時間で制作。。。。。》

今、山を所有している地主さんの高齢化で、手入れができない山が沢山あるらしいです。
子どもたちの成長を見守るように、時間をかけて蘇らせる楽しみが伝わってきます。
 みち子さんのこの小さな冊子を読んでいると心が踊ります。みなさん山買いませんか。
            冊子は500円で購入もできるそうです。
         お問合せ先 michikururu@gmail.com 來嶋路子

始動《稲の種蒔》

2017-05-07 | 日記
稲の種蒔き始まる。
出番を待っていた籾の袋がアライグマに襲われた。
どこから入ったのか?厳重に封鎖しておいたはずが。。。。。
食べるわけでなく、ただ、めちゃくちゃに袋を破って立ち去る。
まったく、、さびしいのか?わざとそんなことする人間もいるが。。

山崎さんが40年前に購入した種蒔機を使わせてもらってきたが
直そうにも交換部品が無い、と機械屋のお兄さんに言われた。
なので、今年は夫が思い切って中古の種蒔き機を購入した。
トレイをセットし、スイッチONで流れ出し、流れながら床土投入、籾投入、掛け土投入と進んでいく。
最後10枚積み重なって着地して一工程だが、時々センサーが誤作動してリズムが狂う。
取扱説明書が無いので、最初突然止まった時は機械屋のお兄さんに電話して来てもらったが、
なあ~んだ。。というようなことだったので、それからは動じなくなった。
新品なら完璧で当たり前、とイライラもしそうだが、自分と同様年取った中古品だと思えば愛着も湧く。
人は機械が順調に流れるように、トレイのセット、床土、籾、掛け土の補充を、速やかに行う。
また止まった。疲れたのかい?そうかそうか、、、と機械に声をかけて励まし、自分も励ます。
とにかく、1800枚のトレイの種蒔きは、この機械に働いてもらわなければにっちもさっちもいかないのだ。
この一瞬一瞬に、一粒一粒の籾に関わる人や風や、太陽の輝き、月の光、星々の諸力が稲を育てる。
機械の音聞きながら、昼寝する猫たちの幸せな波も、いたずらアライグマのやんちゃな波も、
皆等しく、稲を育てる。 そして自分もまた一年、その稲に育てられるのだ。