大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

大牟田労基署 、CO中毒患者・遺族補償年金支給通知

2015年04月15日 10時17分25秒 | 日記

 朝日新聞に「三池CO中毒昨夏死去の清水さん 遺族補償年金を支給へ 大牟田労基局」(下:2015年4月14日号・境謙一郎)の記事が出ました。以下全文です。

< 1963年11月の旧三井三池炭鉱(福岡県大牟田市)三川坑炭じん爆発事故での一酸化炭素(CO)中毒患者で、昨年8月に亡くなった清水正重さん(享年89)=熊本県荒尾市=について、大牟田労働基準監督署が妻栄子さん(84)に労災保険の遺族補償年金の決定通知書を出したことが13日、分かった。

 炭じん爆発事故は戦後最悪の労災事故で、死者458人、CO中毒患者839人を出した。意識不明で収容された清水さんは重度のCO中毒患者と診断され、半世紀以上に及ぶ入院生活の末、昨年8月16日、肺炎で死亡した。

 栄子さんによると、入院していた大牟田吉野病院(大牟田市)の主治医の死亡診断書の欄外に「CO中毒後遺症」と記載されていた。死亡と中毒による後遺症に因果関係があったとして昨年9月、同労基署に遺族補償年金を申請していた。年金額約183万円の年金と同約37万円の特別年金、ほかに一時金300円や葬祭料が支給されることになるという。

 同労基署は主治医から死亡に至る経過などについて意見を聴くなどして、死亡と後遺症との殷が関係を調査。今月7日付で栄子さんに決定通知書を出した。同労基局は朝日新聞の取材に、通知した事実は認めたが、理由については明らかにしなかった。

 三池CO患者や家族らでつくる「三池COと共闘の会」によると、現在も入院中の三池CO患者は14人いるという。栄子さんは「夫が事故の生き証人として頑張ってきたことが認定につながった。この結果が、他の患者さんや家族の役に立ってくれればいい」と話した。

 申請を支援してきた元三池労組組合長沖克太郎・三池高次脳連絡会議副議長(74)は「最近10年は認定されたという話は聞かない。清水さんはカルテや写真など損害賠償を争った裁判の資料があったのが認定に役立ったのではないか」と話している。>

 *CO患者本人と患者を抱え支えてきた家族のお話はよく聞いておりました。本当に大変なご苦労でした。

 *読売新聞電子版には「亡くなった人の中には死因と後遺症の因果関係が認められなかったり、遺族が年金を申請しなかったりしたケースが多いとされる」という記述もあり、驚きました。