「風力発電の出力を高める円形のつばが付いた小型【レンズ風車】«出力3キロワット、直径3,6メートル»を複数を組み合わせるシステムが広がってきている」そうです。開発されているのは「九州大応用力学研究所(福岡県春日市)の研究グループ」。直径3,6メートルと風力発電のイメージを変えるような「レンズ風車はつば周辺の渦発生に伴って風車の後ろ側が低圧となって効率的に集風して発電」するそうです。「3基の組み合わせで約10%、5基で約20%全体の出力が上昇することがわかっている」そうです。「2016年、北九州市若松区で初めて3基を組み合わせたマルチシステムを設置」。その後タイ(低風速地域)、鹿児島県南九州市、熊本県南阿蘇村(山間部)、佐賀県唐津市の海岸部などに設置されているそうです。「さらにレンズ風車を出力100倍の300キロワットまで中型化したり、中型化した風車を浮体に載せて海に浮かべたりする研究」もされているそうです。研究グループの大屋特任教授は「欧州でも、小型風車を組み合わせて効率的に発電する研究が進んでいる。騒音などが少ない分散型エネルギーの普及につなげたい」と話されています。〜設置が進むことを期待します。
(下:2020年5月13日西日本新聞-竹次稔「“複合”レンズ風車 じわり普及 円形つばで出力 複数組みでさらに」より)
(下:2020年5月13日西日本新聞-竹次稔「“複合”レンズ風車 じわり普及 円形つばで出力 複数組みでさらに」より)