外れた予想

2010-04-03 10:20:51 | タナカ君的偏見
 数年前の簗場の山荘で中国からの留学生と出会った時、中国の国としての躍進が話題になったことが有った。 その時に僕が予想した意見は「躍進著しい中国経済も今後の更なる上昇のためには、原油などのエネルギー資源の制約などから、いづれ頭打ちにならざるを得ないだろう」と言うものだった。 ところがドッコイ、その後の中国経済は増々拡大していますね。 イラン、アフリカ等の産油国との取引拡大、レアメタル等の自国領土内での開発拡大、外国資源の取り込み、 経済的発展に必要な物への投資、国のバックアップなど半端でない力の入れ方が新聞記事やTV報道などで伺えます。 いずれ何らかの理由で経済成長は制約を受けざるを得無いのは間違いないとしても、当面の僕の予想は外れてしまいました。

 そして2・3日前だったかにNHKで放映されたインドのムンバイの様子、稼ぎの良くなった市民と彼等でも手の届く価格で車が売り出された事もあって、 車を購入することへの強烈な渇望。 それは従来のリッチな人々が自分たちの住む地域の住環境を守るために「高架道路建設反対」の声を上げても、それを押しつぶすエネルギーをも秘めていた。 日本では混雑する道路や高い維持費を嫌って車を購入する人が減少したりしているらしいが、 番組に登場したインドの人たちの、「自分の車を持ってみたい!」との願いのなんと強烈な事よ。 日本にカラーTVなどが普及し始めた頃に3種の紳器と呼ばれた品々への渇望と同様なエネルギーを感じました。 

 中国やインドで経済的に少し余裕を持ち始め、今迄欲しかったものを手に入れようとしている人たちにとって「地球温暖化防止なんて糞食らえ!」だと思いますね。 こんな中で、いわゆる先進国はエネルギー効率のチョットだけ良い製品や施設を作って自己満足しているしか無いでしょう。 この予想もまた外れるかな?
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