ブラジル債券 購入申込顛末

2010-05-11 10:54:20 | タナカ君的日常
 年利9%を謳う「ブラジル・レアル債券」が新聞広告に載っていた。 取り扱い店舗は我が家の近くでは三鷹・国立・八王子が紹介されている。 ここのところ株取引でヘマが目立ので資金投入を控えていましたから、遊んでいる資金もあります。 そんな金を「ブラジル債券に入れてみるか?」と自転車に乗って新聞に出ていた中で一番近い国立駅前の営業所を訪れました。 

窓口へ応対に出てくれたのは若いネエちゃん(以下 ネエ: )。

僕 : 「新聞広告に出ていた債券を買いたいのでやって来た」 と告げる。 
ネエ: 「ご希望は、お幾らほど?」
僕 : 「300万円」  (新聞広告には300万円以上の購入者には商品券を提供の文字が有りましたから)
ネエ: 「少しお待ちください」 と奥の事務所に引っ込む、ガラスの仕切り越しに上司と話しているのが見える。

*** 暫くして ***
ネエ: 「ご希望の債券は人気が高くて、200万円分しかお譲り出来無いのですが」
僕 : 「そうですか、 じゃあ それだけ下さい」
ネエ: 「当店とのお取引は御座いますか?」
僕 : 「ありません」
ネエ: 「ご購入頂くためには、幾つかお手続きが必要ですので、お待ちください」 と事務室へ戻る。

*** 書類や資料を持って戻り ***
ネエ: 「お待たせ致しました、 最初にお客様からアンケートを頂きます」
   *** 氏名・住所・電話 等の個人情報 ・・・
   *** 株・転換社債・外国債券・為替・等々の取引経験 ***
   *** 年収・勤務先 あれこれ ***
ネエ: 「頂きましたアンケートから致しまして、お薦め出来るコースは・・・」
     「高成長期待の・・・ナンタラカンタラ・・・」です。
     「その番号を用紙のこの欄にご記入下さい。」
僕 : 「これって、どんな意味があるんですか?」
ネエ: 「今回ご希望のブラジル債券等のご購入を薦めても大丈夫との判定です」。
ネエ: 「では、こちらが債券購入申込に必要な書類で御座いますが...」 
     「当店との取引口座を開設して頂く書類のご記入から願いいたします」
   
僕 :   *** また氏名・住所 あれやこれや の記入と捺印 ***
ネエ: 「次に購入申込書に記入をお願いしますが、ご記入頂く前に商品の説明をさせて頂きます」
     「為替差損が ウンタラカンタラ 」 長々と続きそう

僕 : 「一階の銀行店舗の片隅のお宅のブースの担当者の方に聞きましたので」
    「端折ってお願い出来ますか?」

そんな遣り取りの後で、      
僕 :   *** 購入申込書に氏名・住所 あれやこれや の記入と捺印 ***
         *** 利金振替先指定書に氏名・住所 あれやこれや の記入と捺印 ***

フーッ やれやれ!と思いながら
僕 : 「広告に会った商品券プレゼントの方は、200万円購入だと、どうなります?」
ネエ: 「ご提供出来ません」、「他の商品との合算でも300万を越えれば宜しいのですが」
    「豪州ドル建て債券などは、いかがでしょうか?」
僕 : 「それでは、一緒にお願いします」

ネエ: 事務所に戻り、書類と中年男性の上司を伴って戻って来た。

*** ネエ退場、 上司が残り 差し出された名刺を僕は受け取る。 ***
上司:「彼女は新人でして」
僕 : *** 豪州ドル建て債券の申込書に 氏名・住所 あれやこれや の記入と捺印 ***
僕 : 「えーと、 支払いは幾らになりますか?」
上司: 「豪州ドルの為替レートは決まっていますが、ブラジルの方は今夜以降に確定します」
     「暫定金額として、本日316万円お預け願えますか?」
僕 : *** カウンターの上に現金の束とバラ札を出す ***
上司: 何やら書類に記入している。
上司: 「誠にお手数ですが、この記入致しました振替用紙で下の銀行窓口で振込み手続き・・・」
     *** そこには 315万 9千なにがしの数字が書き込まれている ***
僕 : 「これで、私が316万支払った事になるんですか?」
上司: 「ハイ、送金手数料は弊社負担で御座います」
僕 : 「意味が分からねーな、 現金は受け取れない?」、「指定口座に入金しろ?」
    「316万の暫定金の入金にそれを下回る金額を記入した振込用紙でどうして316万振り込んだ証拠になるんだ?」
    *** 此処ら辺は、もう少し丁寧言葉でしたが、気分はこんなものです ***

上司: 名刺の裏に小さく表現されている所を指差して、 ナンタラカンタラ
僕 : 「振替手数料はお宅の負担だと言うなら、手数料が無料になる振替用紙を出すとか」
    「あなたの引き出しから手数料に相当する現金を持ってきて、それで振込して来て下さいなら分かるけど」
    「よく解らん会社だから取引する気分が無くなった」

    *** 僕 : カウンターに乗せた現金をザックに入れて立ち上がる ***

上司: 「申し訳ありません、私の何処がお気に障りましたでしょうか?」
     と言葉は丁寧だが、その下から見上げてくる眼付には憎悪に近い光がありました。

僕 : 「書類作成に沢山の時間を使わせて申し訳ないけれど、取引は止めます、ゴメンネ」と立ち去る。

夕刻、新宿での山の会の月例の会合に出席するついでに、お金が入ったままのザックを背負い、銀座一丁目まで出かけて、先週末に急落した貴金属をチョコッと買って、 本日のお芝居の様な話は、これにて幕。
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