仮性浮浪者

2010-09-12 20:44:11 | タナカ君的日常
 昼食後に五日市街道沿いにある”カメラのキタムラ”にカメラの値段を確認しに自転車で出かけて、家に戻ってみたら玄関の鍵が掛かっていて入れない。 そのお店は直ぐ近所だったから帽子も被らずに出かけたし、具体的に購入目的が有って出かけた訳じゃないから財布も持って出なかった。 家の鍵も鍵が掛かった家の中に置いたままになっている。 
 妻が買い物に出かけたとしたら「1時間程度は戻らないだろうな」と思いつつ、仕方がないので時間つぶしに西立川駅近くのヤマダ電気のお店まで遊びに行った。 しかし 「今の僕が自由になるのは空気の抜けかかった自転車だけ」と思うと、なんだか自転車一台が全財産の浮浪者になった気分です。 冷房が効いたヤマダ電気の店内では、デジカメコーナーのコンパクト一眼レフをあれこれ触らせて貰いました。 そこのお店は往復するだけで小一時間掛かりますから、妻の外出が買い物ならば家に戻っている頃だろうと、頃合いを見計らって帰りましたが・・・家の玄関は閉まったままでした。

 喉も乾いてきたと言うのに、飲み物を買う小銭も持ってません。 ティッシュペーパーの一枚も有りません。 お便所にだって行きたくなってきます。 そこで水やお手洗いのある公共施設「図書館」を目指しました。 今迄の人生で水を飲むのを目的に図書館を訪れた事は有りませんでしたが、今日はそれが主目的です。 家から一番近い図書館は公民館や児童館も併設された作りで、捜すと冷水機が設置されてました。 無料で冷たい結構美味しい水が飲めたので生き返った気分です。 一息ついた後は長期戦を覚悟で図書館の蔵書を見てまわりました。 何しろ妻の外出の目的が買い物で無いとすると、夕方5時過ぎまで戻らないスポーツジムへ出かけている可能性が高いですから。 カメラ雑誌を眺めたりしてましたが、 眠くなってきたりもします。 そこでまた眠気覚ましのために冷たい水を飲んだりして、 夕方5時15分前まで図書館で過ごしてから家に戻りました。

 玄関は開きました。 「貴方、鍵も持たず、財布も置きっぱなしで、何処に行ってたんですか?!」と妻の声。 心の中で「浮浪者してました」と呟いて家に入りました。
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