リビアの首都に反政府軍が入り、カダフィ大佐の首に懸賞金が掛けられたと昨日のTVニュースでは報じていた。 シリアのアサド政権も揺さぶられている、こんな騒ぎが起こる前、今年2月にはエジプトの騒乱でムバラク政権が倒れていた。 そのキッカケは昨年末、チェニジアでの長期政権を倒したジャスミン革命。 こんな現実の動乱の順序とは少し違いは有るものの
”・・・なぜなら、もしエジプトで政治的動乱が発生したら、すぐさま中東と北アフリカに引火するだろうからだ。”(スティーブン・ソロモン著 「水が世界を支配する」p350 )
こう簡潔にあの地域で動乱の発生が予測されていた事を記した本を読み終えたばかりです。 読んだ日本語版の発行日は 2011/7/31、 あまりにも騒乱の連鎖を見事に言い当てているので、後出しジャンケンの可能性は?と思って原著の発行日を調べてみた。
原著タイトル 「Water」 発行日 2010/1/5
これでは ”真っ当に予測されていたんだ” と認めるしかないですね。
この本は大町図書館の新着本展示コーナーの棚に並んでいたのをパラパラめくりして。イギリスの産業革命を支えた蒸気機関、それに関わったジェームズ・ワットについて書かれたプロローグの出だし3行ほどの文章に興味を持って借りだした分厚い本でした。
面白ければ400頁を越すこの程度の本だって2日もあれば読み終わるけれど、読み始めにペースが上がらず、読み終わるまで、たっぷり5日間かかりました。 土曜日には返却するつもりで、金曜日の昨日なんか午前中に片付け事を少しやった後は紅茶を入れたカップを片手に山荘の中で読み始め、午後の3時からは大町温泉郷の「薬師の湯」の大広間に寝そべって読み進み、夕飯を食べたレストランのテーブルでも読み、山荘に戻って枕元の蛍光灯を付けてラストスパートをかけて、やっと読み終わりました。
で、本書の内容ですけど、人間生活に必須な水の、飲料、水車等のエネルギー源、船を浮かべる輸送路などと多方面での活用の歴史、 それを各民族や帝国(ローマ・エジプト・アラブ・モンゴル・中国・オスマントルコ・スペインやポルトガル・イギリスそしてアメリカ等)の栄枯盛衰と結びつけて話を進め、現代のアメリカや経済成長著しい中国やインドの近未来の課題を語って終わる。 言ってみれば水資源を絡めた良質な歴史書です。
引用した文章の次の節のタイトルは「イスラエルとアラブの水戦争」の5pが続くのだが、あの地域の水資源を巡る紛争がどんな形で始まり推移しつつあるのか、このたった5頁に書かれた内容で良く判ります。 そしてエジプト周辺で発生している動乱の広がりが的確に予測されている事から考えても、「水が中国やインドなどの経済成長の制約になる」との予測に期待もし(そんな期待をしては怒られるか?)、恐れも感じています。
”・・・なぜなら、もしエジプトで政治的動乱が発生したら、すぐさま中東と北アフリカに引火するだろうからだ。”(スティーブン・ソロモン著 「水が世界を支配する」p350 )
こう簡潔にあの地域で動乱の発生が予測されていた事を記した本を読み終えたばかりです。 読んだ日本語版の発行日は 2011/7/31、 あまりにも騒乱の連鎖を見事に言い当てているので、後出しジャンケンの可能性は?と思って原著の発行日を調べてみた。
原著タイトル 「Water」 発行日 2010/1/5
これでは ”真っ当に予測されていたんだ” と認めるしかないですね。
この本は大町図書館の新着本展示コーナーの棚に並んでいたのをパラパラめくりして。イギリスの産業革命を支えた蒸気機関、それに関わったジェームズ・ワットについて書かれたプロローグの出だし3行ほどの文章に興味を持って借りだした分厚い本でした。
面白ければ400頁を越すこの程度の本だって2日もあれば読み終わるけれど、読み始めにペースが上がらず、読み終わるまで、たっぷり5日間かかりました。 土曜日には返却するつもりで、金曜日の昨日なんか午前中に片付け事を少しやった後は紅茶を入れたカップを片手に山荘の中で読み始め、午後の3時からは大町温泉郷の「薬師の湯」の大広間に寝そべって読み進み、夕飯を食べたレストランのテーブルでも読み、山荘に戻って枕元の蛍光灯を付けてラストスパートをかけて、やっと読み終わりました。
で、本書の内容ですけど、人間生活に必須な水の、飲料、水車等のエネルギー源、船を浮かべる輸送路などと多方面での活用の歴史、 それを各民族や帝国(ローマ・エジプト・アラブ・モンゴル・中国・オスマントルコ・スペインやポルトガル・イギリスそしてアメリカ等)の栄枯盛衰と結びつけて話を進め、現代のアメリカや経済成長著しい中国やインドの近未来の課題を語って終わる。 言ってみれば水資源を絡めた良質な歴史書です。
引用した文章の次の節のタイトルは「イスラエルとアラブの水戦争」の5pが続くのだが、あの地域の水資源を巡る紛争がどんな形で始まり推移しつつあるのか、このたった5頁に書かれた内容で良く判ります。 そしてエジプト周辺で発生している動乱の広がりが的確に予測されている事から考えても、「水が中国やインドなどの経済成長の制約になる」との予測に期待もし(そんな期待をしては怒られるか?)、恐れも感じています。