北斎展は見なかった

2014-10-23 10:49:34 | タナカ君的日常
 ボストン美術館が所蔵する北斎の版画の特別展示が「上野の森美術館」で開催されていて明日がその最終日。 一週間ほど前に見に行った妻からは「物凄い数の入場者の行列が外にまで出来ていて、 30分以上待たされた」と聞かされていた。 その展示会の入場券は妻が購読新聞のお知らせに応募してゲットしたあったもので、 まだ一枚残っていて「使わなければ勿体無い!」状態。 そこで雨の中、昨日の水曜日に上野まで出かけて行きました。

 「雨だし、水曜日だし、空いているんじゃないかしら」そう言われて妻から送り出されたのだけれど、 展示会の終了日が2日後に迫っていた昨日は雨も曜日も全く関係なく・・・ 入場待ち行列はひさしのある建物入口から、長蛇の列が公園内の遊歩道に沿って伸びていました。

 この行列を見て「チケットを購入すべきか迷っている」そんな面持ちの僕と同年配の方にチケットを進呈して、 北斎展の見物はさっさと諦めました。

 公園周辺の催し案内を眺めると国立博物館では「国宝展」が行われているのが見つかった。 「せっかく上野まできたのだから・・・」 と、そっちを見物して帰って来ましたよ。 国宝と言ってもピンからキリまで、正倉院御物の見事な「螺鈿細工が施された琵琶」、 「日本書紀」の巻物、 もうストーブの焚付にすればと心の中で呟いてしまった、玉虫色の全く見えない「玉虫の厨子」 入館に待ち行列など無いままに、興味深く見物出来ました。

 ここら辺が東京の便利な所でもあり、 暇を持て余す中高年の人口の多さで、 30分あるいは1時間待ちそんな行列が出来てしまう所が東京の問題点でもありますかね。 
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