大きな呟き声

2014-10-28 08:46:01 | タナカ君的日常
 「貴方、 なんで大きな声で呟くのよ?!」、「それも誰かに文句を言っている様な口調で」、「私に言ってるんじゃ無いことは判ったけど、気になって眠れなかったわよ!」 今朝の「お早う!」の挨拶の後で妻の口からポンポン飛び出した言葉がこれだった。

 つぶやきの原因はこのところ熱中している「雪の結晶撮影装置3号機」の最終仕上げ段階の作業での事だった。 妻が床についた10時を過ぎても隣の居間に道具をおっぴろげたまま作業を続けていた。 やるべき作業は単純な事、 写真の中の回路図に赤で追記した様に抵抗1本、 コネクタ1個を取り付ければ済む簡単な作業の筈だった。 なのにカメラの下に置いた表面照射用LEDが全く発光しないのだ。 

 出力コネクタの電極部分の電圧を測定すればきちんと電圧は出ている。 LED側のコネクタに別電源を接続すればLEDはきちんと発光してくれる。 問題はコネクタ部分の接触にあるのは間違いないのだ。 ここまでの確認作業中にもあれこれ呟いていたのは間違いない。

 新たに組み込んだコネクタ、先シーズンに秋葉原に行って購入してあった部品の残り物だが、 よもや「プラグとジャックの嵌合状態が適切で無い物」 そんな考えは頭の中に「これっぽっちも無かった」。

 だから最初は「ケースに明けた穴のサイズが不適切でプラグの挿入不足状態が発生している」そんな想定のもとに、 プラスチックケースに接着剤で固定したコネクタを傷つけない様に注意しながら、 彫刻刀を使って穴のサイズを大きくしていったのです。 しかし充分過ぎる穴径になった後でもLEDは発光してくれませんでした。 呟きの内容が悪態に変化したのはこの頃からだったに違いありません。

 コネクタを購入した時、店頭には似たようなコネクタの部品がプラグ側、ジャック側、それぞれ別々に小さく区画されたケースに並んで販売されていた。 その中から自分で選び出して購入した事を思い出しました。 さらに嵌合状態に確信が持てなかったから店の人に「このペアで大丈夫でしょうか?」そう聞いた事も思い出した。 なのに使い物にならない組み合わせで部品を購入して来た自分、 手で抜き差しして見ただけで「大丈夫です」と明言した店員に対する苛立ちが罵詈雑言となって口からほとばしり出ていたのに違いない。

 最後は草臥れ、 直結ハンダ付けしてLEDが発光制御出来ることを確認して、 昨夜の作業はそこで中断。 僕も眠りの床につきました。
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