撮影装置の細かな改良

2015-10-03 21:45:07 | 雪の結晶撮影
 撮影装置5号機の基本部分をまとめた後では、 細々した改良に明け暮れている。 その具体例を書いてみる。

1. 背面照射光源

 デジカメのモニター画面に適当な画像を表示させて色付きの背景としている。 ところが、 デジカメには付加機能として、自動的にカメラの傾きを検知して表示する画像を90°回転させてしまうのだ。 これはモニター上の画像を固定しておきたい用途には不都合が生じてしまう。 


 そこでデジカメを水平に固定する台座部分に僅かな傾斜を与える細工をしてみた。 この事で雪の結晶に対して背景画像の位置をアジャストするためにカメラを動かしても不意に画像が回転してしまう不都合が解消出来ました。


2. 背景画像のボカシ具合の変更手段

 雪の結晶は極めて薄い氷なのだが、 それなりの凹凸を持った立体構造物なのだ。 それを拡大撮影するために、レンズに強接近させて撮影するのだが、 極めて焦点深度が浅くなる。 それを補うためにレンズの絞りを絞り込むのだが、 そこでまた背景画像のボケ味が意図した様にならない不具合が生ずるのだ。 それで背景画像にボケを生じさせる工夫として、液晶画面上にすりガラス効果を持つトレーシングペーパーを乗せてみた。


 ボケ味は液晶画面とトレーシングペーパーの間隔を調整することで、ある程度変化させられる。 最終的には、雪を撮影してみて効果を確かめる事にします。


3. 光学系の軸合わせ治具


 我が雪の結晶撮影装置は60mmマクロレンズの前に、 他のフィルムカメラで使用していた焦点距離50mmの標準レンズをクローズアップレンズとして組み合わせて使用する形をとっている。 マクロレンズの取り付いたカメラ本体と、クローズアップレンズは厚さ12mmの合板をベースとして、そこにネジで固定する構造になっている。 ところでカメラは電池の交換、 メモリーの着脱、 そんな事のために取り外し、組み立て直し作業が必要になる。 その組み直しの作業を行う場合には治具があった方が光軸合わせが容易になるのが目に見えていたので製作してみた。 木片を組み合わせた治具だから、そんなに光軸合わせの精度が出るなんて事はないのだが、 目分量で組み立てていた時と較べて、 同じ程度の精度での組み立て作業に要する時間が随分短縮出来るようになりました。
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