東京でも立川市の様な郊外の農地の脇などにフキノトウは芽生えて来ます。 それを春の味わいとして楽しみにしている人もいる。 しかし長野や新潟などの雪国で生育するフキノトウに比べると緑色の色が濃く、 僕としては雪国の淡い黄色のそれに軍配をあげてしまいます。
さて Top写真に並べた3つのフキノトウ。 採取場所は先日出かけた浅草岳登山口に向かう林道の途中で採取した物です。 それも直線距離にしたら300m のほどの区間に生育していた物ですが、 これほどの違いが出ています。 色の違いの他に形状の違いも目につきます。 その違いはなんなのか? 「喰えりゃそれでいいじゃないの~」の人もいるでしょうが、 今日はそれらがどんな生育環境にあったか? 氏より育ちのタイトルのタイトルが適切かどうかは不問にしたまま、写真をみていただきます。
1. 左側 濃い緑色
どこでも見受ける若干オーバーエイジ気味の一般的フキノトウ。
生育環境は林道脇、 雪が完全に消えた場所。
2. 中央 背が高く、 淡い黄色。
生育箇所も深窓の令嬢と呼ばれる方の住む家を思わせる。
道路脇側溝を中心にした上部空間に雪の屋根が乗った空間、
そんなドーム状空間の内部で生育していた。
茎も伸びたが葉は畳まれ、 花を隠している状態。
こんなフキノトウの姿を生まれて初めて見ました。
今夜はそんな彼女に薄い衣を着せて、 天ぷらにして
食べちゃいます。
3. 右側 色合いは上等なフキノトウ。
雪が溶けたばかりの箇所で出会えるフキノトウの色。
葉の開き具合や茎の伸び具合、それらはまさに
芽生えの時期と雪が消えた状態に依存しています。