Boeing 737 Max 事故に想う

2019-04-07 09:58:58 | タナカ君的偏見
 この半年の間に2件の墜落事故を起こした航空機 Boeing 737 Max。 離陸直後の墜落、そして墜落原因が自動操縦機能の不完全さが原因と見られる点も同じ。 事の成り行きは世界中で注目の的となり、 報道機関もこぞってそれを報じて来たたし、 世界中の航空会社が保有している同機に運行停止命令が出ている。 

 そんな中で想うこと。

 機体の傾きを検知するセンサーが2つ取り付けられて居るにもかかわらず、 どうしてその2組のセンサーを使用する制御システムはオプション扱い(購入時の売価Up)だったのか? 

 エチオピア機の事故解析の中で、 二組のセンサーの出力が異なる値を示していたと報じられたが、 信頼性の低い不安定な検出器の数を増やしたところで安全運行に役立つか?

 信頼性の高い物だって、 「万が一の故障を想定したら3つの同じシステムを組み込んで置いて、 多数決原理を採用する」 そんな事だって世の中では行われている。 だから「操縦士をそのシステムの一つとして扱う」のだったかも知れないが、 どうやら、 人間の操縦士と自動操縦システムの間の役割分担を明確に切り分けるための操作マニュアルの不備や操縦訓練時間の決定的不足も取り沙汰されている。

 そんなあれこれに対しては 「航空機業界で世界のトップ企業と言ったところで、 設計製作のあらゆる面で、驕りが出ることが有るんだろうな」、また新しく開発された機体に対して認証を与えるFAAの様な機関に対しても 「コンピュータ・プログラムに依存する機器の完全な動作検証の難しさがあるでしょうね」 などと想ってしまう。

 それから 「機体の上下方向の傾きを検知するセンサーの動作原理と構造に興味があって、 それはどの様な物なのだろうか?」 と想うのだがそれを解説してくれる記事に出会えていない。

 そして最後に、 地上を走る車の世界では「自動運転」に向けた動きが猛烈な勢いで進行中だが、 それを機能させる為のインフラとして交差点付近に設置される情報発信装置や地球規模で展開されつつある5Gでの高速通信網、 そんなあれこれの信頼度は如何ほどのレベルを期待出来るのか?

 そればかりじゃ無くて、 自動運転モードから人間の運転者が操縦するモードへの切り替えなどがスムースに出来るのか? 自動運転に技術的には簡単に適応出来るであろう電車の無人運転を法整備や労働組合対策の面を含めて実施して見ちゃあどうなのさ? と考えたりしています。
 
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『刑事フォイル』 新シリーズ放映開始

2019-04-06 22:04:00 | タナカ君的日常
 第2次世界大戦終結後の世の中を舞台にした「刑事フォイル」の新シリーズの放映が土曜日の午後4時25分から開始された。

 新シリーズの放映を待ちかねて居た僕は午後の公民館囲碁を早めに切り上げて自宅に戻り、テレビの前に座り込んだ。 今までは前・後編の2回で1話が完結するスタイルで放映されていたが、 新シリーズ初回(今日)の放映は1話で完結した。

 新シリーズの舞台は第二次世界大戦が終結して間もない時期、 冒頭でフォイル刑事の警察署勤務人生が間もなく終わる事が示唆されていた。 物語はドイツ軍部隊の兵士として戦争に参加して捕虜になったロシア人の本国ソ連への帰還業務に絡むドス黒い背景の中で発生したイギリス貴族殺人事件解決を巡るフォイル刑事の活躍を描いていた。

 ちなみに何故ロシア人がドイツ軍に兵士として参加していたのか? それは共産党が政権を握ったソ連の体制に反感を持ったロシア人が居た事が原因であったみたい。 戦後処理として捕虜の本国帰還が行われた中で、 スターリン率いるソ連側は前述したような形でドイツ軍兵士として戦い、 捕虜になったロシア系の人々の本国帰還を素直に受け入れず、 到着後に虐殺してしまう暗黒史があったようだ。

 その様な残酷な事実を知りながらも英国側はソ連がドイツ軍から解放し管轄下に置いたイギリス人兵士の帰還をスムースに行うために、 帰国させたら殺されてしまうかも知れないロシア人捕虜をソ連に送り出していたらしいのだ。 

 警察を辞めるフォイルの今後だが、防諜部門「MI5」に所属する中で話が展開するらしい。 ウーン毎週土曜日が待ち遠しくなったなあ!!
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ケヤキの新緑

2019-04-05 20:33:30 | タナカ君的日常
 新緑の季節、 我が家の近所にはケヤキの大木やドングリの実が付く樹があちこちにあって、 それぞれが芽吹きの色を見せている。 2日前に撮影した7mほどの間隔で並んで立っている写真のケヤキ、 右と左の樹の芽吹きは2~3日の差だったと思うのだけど色合いの違いはなんと言ったらいいか。

 深く考えるのも面倒なので、 今日はこれでお仕舞い。
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雪の結晶 採取実験

2019-04-04 11:27:15 | 雪の結晶撮影
 降雪予報の出ていた大町地域に出かけて雪の結晶の採取実験を行って来た。 実験装備は撮影装置一式と実験器具。 その実験器具とはテフロンコーティングされたフライパン、 シリコン樹脂加工されたクッキングペーパー、 スポンジで裏打ちされた合成繊維布などでした。

 そんな物を使ってどんな実験をしたかったか?

実験の目的 :

 降雪を実験器具として準備した用具で受けとめ、

 試料ステージとして使用する透明なガラス板の上で逆さまにして、
 軽く棒で叩いたら・・・

 試料ステージ上に雪の結晶を簡単に移動出来るか確認する。


実験の背景 :

 撮影装置8号機では 300x200mm サイズの硝子板を試料ステージとして使用し始めたのですが、 撮影現場までそれを壊さずに持ち運ぶ事に要らぬ神経を使っています。 その硝子板が例えば 50x50mm 程度のサイズであるならば、 持ち運びも遥かに容易と考えられます。 

 しかし、 雪の結晶の採取を考えた場合、 広い面積で空から降ってくる雪を受けた方が効率的です。 だから、 例えばフライパンの様な物で降雪を一旦受けとめ、 その中から被写体としたい雪の結晶を見つけたら。 フライパンを逆さまにして硝子板の上にかざし、 棒きれの様な物でフライパンの底を「トントン」と軽く叩いたら、 試料ステージ上に目的の雪の結晶を載せる事が出来はしないか?

 現実的な雪の採取方法となるか? 確認したかったのです。


 フライパンとクッキングシートはテフロンやシリコン樹脂で加工された表面が雪(水)との付着力が弱く、 軽い衝撃で剥離して落ちてくれるのではないか? と想って選んだ品物です。

 合成繊維布は従来から降ってくる雪を受け止めるグッズとして使用していた物です。 比較参照様に持参しました。



実験結果 :


 準備した実験用具のいずれも、 僕が期待した能力を発揮してくれません。 木の棒で軽く叩くだけでは落ちてくれませんでした。

 クッキングペーパーとテフロン加工されたフライパン上に載せた水滴の様子はTop写真で見られる様に、 それらの表面は水との化学的結合力は弱く、 載せた水は富士山の裾野の様な形状になることは無く、丸い水滴状態を作りだしてくれました。 しかし、 雪の結晶の端面が持つであろう化学的結合力を示す特徴は、 実験用具表面に付着するには十分なのか、 フライパンを逆さまにしたくらいで自然落下してくれませんでした。



 ところで、 今回大町市は木崎湖周辺での降雪は、 いわゆる「ぼたん雪」でした。

 試料ステージとなる硝子板に落ちる時にはその衝撃で「パサリ」と音が聞こえる如くに分散して散らばりますが、 ときには雪の結晶単体が舞い降りたかの様に見える時もありました(写真中央部の結晶)、
 

 この様に拡大してみると、一群の黒く見える領域も、小さな雪の結晶の集合体である事が判ろうろ言うものです。
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ツバメ飛ぶ安曇野、 降雪の大町市

2019-04-02 15:18:23 | 国内旅行と山歩き

安曇野市の宿で目覚めた今朝、 鳥の囀りが聞こえて来た。 耳慣れた雀。 他に耳慣れた感は有るがなんだか判断しかねるさえずりが混じっていた。身体を起こして窓の外を眺めたら、僕の想定外の(季節的に随分と早い)ツバメが陽の当たり始め、 薄っすらと雪が乗った屋根に二羽並んでいた。

 朝食をとってから今回の二番目の目的地大町市在住の囲碁の師匠のお宅にやって来た。 その目的は二つ、 囲碁の対局と降雪が有れば雪の結晶撮影がらみの実験だ。 

 

 有り難いことに天気予報通り、降雪が見られているのだが、 降雪量が多すぎる。 今ではベランダに置かれたテーブルの上の積雪は5cmを越えている。 明日まで降り続いたらここから国道まで車で脱出するのが困難になるかもしれないと心配になって来た。

 気温が高めで写真撮影には適さない条件で積雪量だけ増えたら困ります。
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甲府盆地の春と冬の安曇野@2019

2019-04-01 17:15:33 | 国内旅行と山歩き
 安曇野の観光ポイント「大王ワサビ農園」、 そこの最寄り交差点には「御法田」と印された信号機が設置され、 近くでは特異な屋根飾りを載せた古民家風の建物で「ごほーでん」なる民宿が営まれている。 今回の旅には幾つかの目的が有るのだが、 民宿「ごほーでん」への宿泊もその一つだった。

 その民宿は安曇野市周辺での「土木・建築工事にやって来る人々の御用達の宿。 そんな一面を持っている」。 僕達夫婦は宿泊料金の安いビジネスプランを選んで予約したのですが、 予約時には「お部屋は工事関係の人達が利用していて、煙草の臭いがすると思いますが、問題有りませんか?」と念押しされたものだった。

 しかしチェックイン時に「禁煙のお部屋が空いていますので, 特別に提供させて頂きます」 そんな有り難い申し出を受けて、快適な部屋を利用させて貰える事になりました。

 そんな旅の途中、 甲府盆地を見下ろす釈迦堂PAでは青空の下に花桃のピンクや白。菜の花やレンギョウの黄色で春真っ盛りの風景が見られました。

 手入れがされた桃畑の花はこれから満開を期待させる淡いピンクの広がりが有りました。 1週間後が見頃でしょうね。

 諏訪湖を過ぎて塩嶺トンネルを抜けて塩尻市に下る頃には上空に雲が増え、 穂高神社に立ち寄った昼頃には雪の混じった雨粒がぱらつき始めました。 そして宿にチェックインした5時頃には気温は0℃よりも高いけれど 「雪が降っている」 状態になりました。
 

民宿・ごほーでん 夕食
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