11/1~3まで、初めての北陸新幹線に乗って旅行してきました
1番の目的は45年前、新婚旅行で泊った富山県の宇奈月温泉のホテルに再び泊まること
若くてお金がない私たちでしたが、新婚旅行だけは少々踏ん張って、自分たちなりに贅沢をしました。
結婚式当日は式を挙げた静岡から名古屋で1泊、翌日、米原で乗り換えて初めての北陸、金沢に入りました。
当時は移動時間が長くて、金沢もどこに行ったのやら、兼六園くらいしか覚えていません。
45年後の今年は、東京から北陸新幹線で3時間かからず金沢に到着、さっそくお決まりのこちらへ
すでに何度もテレビや写真で見てましたけど、やはり実物を見ると感動しますね。
さて、移動の足です。バスもありますけど、やはりどこに行ってもこれ
市内中心部の20か所くらいに置いてあります。
最初に登録しておけば、200円で30分以内であれば何度も乗り降りできます。
なかなか快適な自転車でした。
さすが観光地ですね、いいアイディア、大変助かりました。
もっとも、見回した限り、私たち世代で乗っている方は見かけませんでしたけど
まずは腹ごしらえのため”近江町市場”へ
わんこさんから事前に聞いていた”井乃弥”で食べたいと、並ぶのを覚悟で行ってみました。
結論を言いますと、1時間以上並びました。夫は何が嫌いって並ぶこと、待つこと
それでも初めは我慢してくれていたのですが、ようやく中に入れてテーブルに着きましたが
見回すと、確か私たちより30分くらい前に入ったはずの人たち、まだ料理が来ていない
聞いたらどのくらいかかるかわからないって・・・ここでさすがの私もキレました。
あああ、無駄な時間を・・せっかくの旅行の始まりが台無しです。
海鮮丼が・・・遠のいていく~~
しかたなく市場の近くの老舗っぽい寿司屋へ
ここは大正解でした。3000円の握りコースでしたけど、地元の魚介類が2かんずつ出てきて
上品な味で、久しぶりに本当のお寿司を食べたような気がします。
吉永小百合さんの手書きのれんが掛かってました。
ブリのちょっと前、こちらではワラサのことでしょうか、”がんど”という名前の魚
そして今が旬の甘えび、これが関東辺りで食べるものとは違うんですね。
もちろん、白エビもいただきました。
こんなことなら初めからここに来ればよかった(この変わり身の速さ
)
夫の一言「時は金なり、日暮れが早いのにこんなところで時間つぶしてられないでしょう」
はい、ごもっともでございます。
さあ急がなくちゃ、再び自転車を借りて、ひがし茶屋街に向かいます。
浅野川に架かる橋を渡ると、人の数が急に増えました。
ひがし茶屋街には初めて来ましたが、45年前はこんなに観光化されてなかったのでは
これも時代の流れなのでしょう。
近江町市場も当時は地元の方々が買い物する程度だったと寿司屋のご亭主が言ってました。
買い物やお茶したりするのにいい街並み、ここは女性向ですね。
ひとつだけ自分のために買ったものがあります。後程ご紹介
さあ、急ぎますよ
また自転車に乗って、金沢と言ったら”兼六園”、なんといっても”兼六園”何が何でも”兼六園”
またか・・って思ったけど金沢に来たらここは外せないですよね。
別に行かなくたっていいやって思ってた私ですが、この日はぜったい見たいイベントがあって
これですよ
?? これです。
毎年行われる伝統行事の”雪吊り”11月1日、雨が降らない限りこの日に行われるのだそうです。
何と言うラッキー
上の写真は、まさにこれから作業を始めるぞって、登り始めた所
ところが・・・途中まで行っては中断、降りる、また行っては降りる、この繰り返しで
交代した次の人も挫折・・
見守る大観衆・・「こんなことしないでクレーンで釣り上げてやれば簡単だろうに」なんて声も
しかし、だめなんです。これは伝統行事、登る役になるために検定試験があるとか、近くにいたおじさまが教えてくれました。
子供のころやった登り棒に上る要領なのですが、地下足袋が滑って足を引っ掛けるところがある程度上まで行かないとないので
その前に挫折してしまう
「ガンバレ~~」大向こうから声がかかります。
とうとう3人目の職人さんが登場しました。
見ている方も力が入って・・
やったあ~~~~ そこここから拍手が
てっぺんに到着しました。
そして
この方は縄の位置を指図しているそうです。
全部で何本の綱があるのでしょう、ほぐした綱を数本ずつ投げると、下で待機している職人さんが1本ずつ木に結んでいきます。
園内全部で何本やるのかと調べたら
・りんご吊り(唐崎松、巣籠り松ほか) 54 本
・幹吊り (根上松、播州松ほか) 60 本
・その他 (ツツジほか) 700 箇所
だそうです。延べ500人の方が作業に携わるそうですが、初日からこれでは・・大変なことです。
長いことテレビのニュースでこの行事を見てきましたけど、実際目の当りにして、案外現実的なんだと
これからも毎年この日を思い出しながらニュースを見るのだろうと、本当にご苦労様です。
園内の紅葉はあと少し、それでも所どころきれいな色を見ることができました
兼六園を後にして、しばらく歩きました。
素敵な建物がありましたよ
旧石川県庁舎です。
建物の中はリニューアルされて、いろいろなイベントが行われるようです。
この日も面白いイベントが・・
この辺りは木々が多く、道路も広くて散歩には最適だなと思いました。
こんな建物もありました
まっすぐ進むと、金沢市一番の繁華街、香林坊と片町にぶつかります。
おしゃれなお店が並んでます、その先には
急にタイムスリップしたかのような街並みが・・”長町武家屋敷跡”です。
夫の目の色が変わりました。とにかく時代劇が好きな人です。
それにしても、そのまま時代劇に使えそうな街並、角からお侍が出てきそうです。
ここからホテルまでまた自転車を借ります。
金沢到着後6時間余り、最初のロスタイムを引くと4時間余りで行きたいところは回ることができました。
自転車様々です。
チェックイン後、夕食を取るため街に出ました。
今さら気づいたのですが金沢って、駅が街のはずれ?にあるの?
普通は駅前が繁華街になっているところが多いですけど、繁華街までは歩くと大変です。
なんか外国みたい、これから香林坊に行くのも面倒だったので、駅近でどこかないか探しましたが
居酒屋みたいなところでも「ご予約は?」
出発前に調べたので予約しようかと思ったのですが、知らないところで知らない店を予約するって
ある意味勇気がいります。
まあ、行き当たりばったりで、ってことにしたのですが、何軒回ったでしょう。
もうここでいいや、って入ったのは、駅前ホテルの下にある居酒屋、
ホテルの店とあって静かだし、従業員の対応がとてもいい
どんなものが出てくるかわからないけど、最初の印象がよかったので安心して食事ができました。
加賀料理はカモの治部煮だけでしたけど、地酒をいただきお腹は満たされました。
会計時「ご宿客様ですか?」と聞かれました。10%引きになるそうです。
残念でしたね。
食後、夜はどんなかなと、<鼓門・もてなしドーム>って言うそうですね。行ってみました。
日本一美しい駅に選ばれたそうですよ。
金沢・・実はもういいやって思ってました。新幹線が通っても多分行くことないだろうって
私は何度かツアーなどで来てましたけど、夫は45年ぶり、
来てよかった、ツアーでは見れないいろいろを見ることができました。
金沢のお土産、自分用に買ったこれと
九谷焼の店で吸い寄せられてしまったこれは”山雀”だそうです。
可愛いでしょう、全部配置が違うから1枚も割るわけにはいかないです。
手ごろな金額で気に入ったものがあってよかった
こうして初日が終了しました。 万歩計は18158歩を計測してました