横浜田舎物語

サザン、サッカー、ロードバイク
エイジレスばあばのパワフルな日々
をお届けします

びわ湖一周ロングライド2012  後半編

2012-03-22 | 自転車
つづきです。

びわ湖大橋、渡ったことありますか?

面白い橋なんですよ。

道路に工夫がしてあって、車が通ると、そう、タイヤがのっかると
音楽が流れるのです。

「琵琶湖周航の歌」

われ~はう~み~の~こ~ さす~ら~い~の~> 

60km以上出さないと鳴らないそうですけどね。

有料道路から繋がっているので、橋を渡るだけでも有料になるって?
もちろん自転車と歩行者は無料ですが

歩道は自転車道にもなっていてとても走りやすいです。
橋の全長は1.4km

この橋のおかげで湖東と湖西の行き来がかなり短縮されたようです。

下りをコースMaxのスピードで下って左折
ここからは一昨年実際に走った道です。

もうよく覚えてないですけど、しばらく進むと有名な<鮎家の郷> があります。

ここにはあまりいい思い出はないですけど、今回は素通り

この辺りはず~っと何もありません。

コンビニもない

ただひたすら前を見て、相変わらずどんよりした空を見上げて
たまには湖も見て・・・湖岸道路を進みます


近江八幡市に入りました。

ここで湖岸道路からそれて、長命寺交差点を左折します。

「ふ~ん こっちへ行くんだ」

なんて暢気に走っていたら、突然、なだらかだけど長~い坂が始まりました

でもまだ余裕

くねくねと登った後は一気に下る~~~

ずいぶん長いこと下ったからもう終わりかと思いきや、そこからまたゲエェ~っと思うような坂が
しかたなくよいしょよいしょと登るけど

前を行く夫がどうもおかしい

坂道って、ゆっくり行けばいいってものではないんです。

一度ペースを作ったらそれにのらないと却って辛くなる

もう後になんて付いてられない   「おっさき~~~

夫を追い越した私の前には、大体ペースが同じらしく、何度も見かけた若い夫婦が
なんとかその奥さんの後に付いていこうと必死で登ったり、下りたり

後ろなんて振り向いてる余裕はありません。

ようやく平らなところに出て、皆さんのじゃまにならないよう端に寄せて待つことにしました。

なのに、いつまで待っても来ない

何かあったのかしら、携帯を確認したけど何もないし

そのうち通過して行く若い男性に 「ファイト~ 後少し、がんばって~」なんて言われるし

「お~~い、私はいいのよ  家の亭主が~」って叫んだけど、その人とっくに先に行っちゃった。

あああやっと来ました

「どうしたの?」

膝が痛みだしたようです。

いつも大体そうですが、坂道は私の方が強いです。

夫いわく、私の方が筋繊維が太いからだそうですが、それだけかなあ

確かに足の筋肉は私の方がりっぱですが・・

もともと足が細い人だったから、よくここまで筋肉をつけたのものですが
所詮、付きにくいタイプだから無理ですね。

一人でヤビツやりたいっていつも言ってるけどこれじゃとても無理でしょ

私はと言えば、まるで”ランナーズハイ”のような自転車だから”ローディーズハイ”?
なんだか気分は高揚して絶好調

苦しい坂も楽しくてって感じで・・・

夫は呆れてましたけどね

そういえば前日のトークショーで近江八幡に入ったらほんの少しだけどアップダウンがあるって言ってましたっけ

それがこのことだったのね。

三船プロの話によると、坂が苦しいという人は、平坦な道で70%の力で走るとしたら、坂で100%出してしまうからですって

平坦が70なら、それ以下で、そうすれば苦しさもたいへんさも半減するって
いいこと聞いたわ、私ってもしかしてとっても素直?

けっこうその通りに実行したりしてる?

それでも、こんなところでハイになった私はいいけど
もう100km超えてますから、慣れてなかったり、子供たちには(小学生もいます)きつかったんじゃないかな

なにゆえこんな試練を・・後半の中盤です。

こんな試練を乗り越えた後は最後のエイドステーション(第四チェックポイント)湖岸緑地南三ツ谷公園です。

なんてことはない普通の公園ですが、そこで待っていたものは


       

さすがにおにぎりはなかったけど、近江八幡の有名なお菓子屋”クラブハリエ”のクッキーと

この揚げたてコロッケ、実際その場で揚げているのです。

近江牛入り、温かいというより熱々、おいしかったわ~

一番人気でしたね。

何個もらってもいいんだけど、揚げ物は後で来ますからね
ひとつで十分です。

トイレにも寄って、なにげなく携帯を開けたら・・なんとブログ友のyukikoさんから激励のメールが
まさかこんなところまで、って思っていたのでほんとに嬉しかったです。

さっそく返事をしたらビックリしてました。

yukikoさんはその後も、もうゴールしたのではと、電話もくれました。
ありがとうございました。

さあ、いよいよゴール目指してラストスパートです   13時20分ころ出発

ここからは湖に沿って平坦な道が続きます。あと25kmくらい

まだ、元気です。

25kmといったら、家から遊行寺往復くらい、ほんとに後少しだ・・
そう思ったらなんだか寂しくなってきました。

それと同時に、心の奥から嬉しさがこみ上げてきました。

夫からこういうイベントがあるよ、と聞いたこと、申し込んだ時のこと、
ブログに書いたら大勢の人たちから激励をもらったこと

不安でプレッシャーから逃げたいと思ったこと・・

でも、もうそれもすべて風と一緒に後ろに流されたぞ~って思いながら

近江八幡の隣は東近江市、その隣が彦根市です。

有名な彦根城は、もう少し内陸?寄りなので見ることはできませんでしたけど

突然夫が

「荒神山を知ってるか?」

こんな時、知ったかぶるのが私の悪い癖で「聞いたことあるけど

「次郎長が・・吉良の仁吉が・・」って、なんかこんなところで説明されたって

「吉良の仁吉って知ってるよ、村田英雄の歌に出てくるでしょ き~ら~の~にきちは~おとこ~じゃあないか~とかって」

もうどうでもいいんだけど、
この後ずっと”人生劇場”が頭から離れ無くなってしまったことは言うまでもありません

彦根市を過ぎて米原を通過、ようやく出発点の長浜市に戻ってきましたよ。

あと5km・・その時です。

右足のひざの下からすねにかけてぴりりっと電気が走るような痛みが・・

後少しなのにどうしたの・・
痛いところを叩いて・・自分の足に叱咤激励です

まだ彼方ですが、宿泊したホテルが見えてきました。

あそこまでがんばるんだ、そしたら・・・

ゴールゲートを通る自分が想像できるようになりました。

そして、とうとうやりました  

14時30分 フィニッ~シュ   
  
ゴ~ル!!
    

ゴール地点には前日、トークショーでMCをやっていた星野君が出迎えてくれ、一人一人とハイタッチ

彼はなんと、ほぼ全員を迎え、激励し、ハイタッチを、
いくら仕事とはいえたいへんなことです。

えらいよ~星野君


走行時間  6時間44分54秒  所要時間  8時間22分  平均Av 22km


予定は9時間でしたからほぼ予定通りでした。

いただきました ↓↓ 


                  


記念写真を何枚か撮って、ホテルに戻り一段落するとメールが

今度は福井のわんこさんからです。

ありがとう  地元新聞に載っていたからとわざわざ記事を切り抜いて送ってくださいましたね。

すでに申し込んだ後だったんだけど、その気持ちが嬉しくて思わずウルウル来ましたよ

ウルウルと言えば

ホテルの部屋からこんな景色が見えるんです。


         


左の写真の先を右折するとゴールが見えてきます。(水色のアーチ)

この写真を写したのは16時ころですが、この後1時間以上、ずっと窓辺で到着する人たちを見ていました。

と、いうのも、ゴール地点の最終制限時刻は16時50分

なんとか遅れないようにと祈りながら、部屋の中ですから大声で応援してました。

タイムリミットまであと1分という時、手前の道を右方向から来た、どうみても小学生と親御さん

「がんばって~早く、早く~

こんなところで叫んだって聞こえるわけないけど・・・

あああ過ぎちゃった~

でも、でも、星野君を始め、ゴールスタッフは何事もなかったように出迎えていました。

よかったあ~  いくら時間が過ぎたからって、ここまで頑張った人を目の前で「だめ~」なんて言うことがあったら
文句言ってやろうと思ってました

そのくらい仲間意識が芽生えてしまったのかもしれない。

その後30分くらい待ってみましたが、もう誰も来ないようなので警備員も、スタッフも撤収を始めました。

たまたま部屋の位置がよくて、最後のゴールを見れたこともラッキーでした。

その後のお風呂とビールと地酒のおいしかったこと

この年になって、こんな満足感と達成感を味わえるなんて、自転車に感謝、元気な私に感謝

そしていつもケンカしながらサポートしてくれる夫にも感謝です

関西医大の飯田先生に報告しなくちゃ、「先生、びわいち完走しましたよ」って
先生なんて言うかなあ

あらためて、温かいたくさんの応援をありがとうございました。

数々のコメントにもありましたし、昨日セントラルに行ったら、何人かのおばさま方が
お天気を心配してくださったこと、聞きました。

どんなに言葉をさがしても、今の私には  感謝 の二文字しか浮かびません。

ありがとう  すべての人に、すべてのことに  



コメント (24)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする