横浜田舎物語

サザン、サッカー、ロードバイク
エイジレスばあばのパワフルな日々
をお届けします

イングランド最終章

2012-08-21 | 旅行
オリンピックの閉会式までには終わる予定だったのですが
ずいぶん間が空いてしまいました。


10日ぶりにロンドンに入りました。

オックスフォードからロンドン入り

すぐ電車を乗り換えて1時間ちょっと、娘が最初に通っていた語学学校があるワージングに到着
本当にのんびりした小さな街です。

海までは歩いて行けます。

ロンドンに住む人たちが避暑地にしているブライトンは電車で30分くらい
そのブライトンよりずっとこじんまりした街

比較的きれいなB&Bが見つかりました。

荷物を置いて、さっそく街を散策、まず、最初にホームステイした家へ

イギリスのホームステイ先は、ホストファミリーがアメリカのように干渉しません。
その分、借りる方も思い入れが少なく、よくテレビなんかで
若いころのホームステイ先の人が訪ねてくる・・なんてことはありえない

あくまでもビジネスですね。

そんなことで家の前まで行ったものの、建物だけ見てあとにしました。
どっちみち、家主さんはお仕事で留守でしょう。

エマちゃんという可愛いワンちゃんには会いたがっていた娘ですが・・

学校にも行ってみました。

受付には女性がいて、娘のことを覚えていてくれました。

娘が私を紹介、それを見てにこやかにほほ笑み、挨拶をしてくれましたが
この私ときたら、緊張で何も言えず、ただ頭をペコペコさげて
握手をしただけ

なぜ、あいさつの基本「How Do You Do!」くらい言えなかったのか
(実際は日常では使わないらしいです。”Nice to meet you”の方が一般的?)

まさかこんな所でそう言う人に会うとは思わなかったから
突然のことで・・いわゆる想定外には対処できなかったのです。

挙句に「ペコペコしてみっともない」とまで娘に言われ
その時はそうなのかと思ったけど、あとでよくよく考えたら、私は日本人よ
ぺこぺこして何が悪い、まったく1年しかいなかったくせにイギリスかぶれなんかして

でもそんなことより、基本的な英語を喋れなかったことが悔やまれてなりませんでした。

この学校では9ヶ月間お世話になりました。

学校なので当然1年間通うものだと思っていましたから、変わると聞いた時は驚きましたが
語学学校の場合、短期なら1週間からありますから、逆に9カ月いたほうが
めずらしい、らしい

何があったか知りませんけど、ステイ先も変えたようで、ほんのわずかの間に
自分で行動するようになったのはある意味、成長なのかと思ったものです。

それはその後、学校を変え、ホームステイから、フラットシェア
変更することに繋がりました。

彼女にとって思い出いっぱいのワージング、もともと都会が好きな子ではなかったから
居心地がよかったのでしょう

その夜は、イギリスなのになぜかスペイン料理がおいしいという店に行きました。

”イギリスには食文化がない”と言うのは私の持論ですが、ちょうどこの時期
世界中に戦慄が走った”狂牛病”
実際、ストラストフォード・アポン・エイポンの駅前にある牛舎では、2か月前に来た時
牛舎いっぱいの牛たちが、見事にいなくなっていて、娘はかなりショックを受けていたようです。

大都市は別として、地方は駅が中心ではありません。
街のはずれに駅がある、というこれも不思議な現象でした。

その後B&Bに戻り、事件はそこで起こりました。 

事件??

そう、あの出来事はここから始まったのです。

あの出来事とはコチラ

2度も恥をさらします

ロンドンには2泊しました。

目的は、ミュージカルを観ることと、2大デパートに行くことと
バッキンガム宮殿で衛兵交代の儀式を見物すること
噂では女王陛下がお目見えすることがあるかもって?

期待しましたけどあるわけないですよね

ハロッズにはそんなことで恥さらしに行きましたが、地下の紅茶売り場には大びっくり
お土産をチョイスしましたが、広すぎてたくさんあり過ぎて迷う迷う

日本人旅行者も何人か見かけました。

名古屋弁の大きな声が聞こえた時は、なぜか心が和んで

もう一つのデパートは”リバティ
女性にはあまりに有名な”リバティプリント”ここが発祥の地です。
去年あたりもかなり流行りましたね。
可愛い、小花模様は時代に関係なく愛されています。

リバティファンならめまいがしそうな数々の小物からファブリック
そして、これでもかと並んだ反物?そう生地です。

yukikoさんならきっと山ほど買って来るでしょうね
好みかどうかはわかりませんが・・

木造の建物にきれいな布地、ハロッズのような華やかさはありませんけど
ここはお薦めです。

ミュージカルは”キャッツ” 当時日本のミュージカルはいい席だと1万円以上したと思いますが
確か7千円くらいで2列目が取れました。

劇場自体がそれほど大きくなかったから、最後列でも十分楽しめたと思いますが
出演者の化粧や衣装がリアルに見える距離は圧巻で、もちろん歌声には感動

本場物を見てしまったせいか、その後キャッツを日本で見る機会を遠ざけてしまったようです。

ミュージカル終了後、地下鉄に乗ってテムズ川に向かい、タワーブリッジを歩きました。

今年はタワーブリッジ、大活躍でしたね。

当時のロンドンといったら大英博物館、蝋人形館などが定番の観光地がありましたが
そういったところにはまったく近づかず、
どこまでも個性的な、気ままな旅の終わりでした。

でも、一応ピカデリーサーカスには行きましたよ。

ピカデリーサーカスはロンドン観光の中心地と言われるだけあって
いろいろな店が数多く並んでいます。

世界中から集まった食文化の宝庫でもあります。

久しぶりにちゃんとしたものが食べられそう・・・って結局
娘が、そばが食べたいなんて言うものだから、日本料理屋へ
あと2日もすればいつでも食べられるのにね

その上ばかばかしいほど高い・・いいんですよ・・全部カードで払えますから(笑)

もういくら使ったんだかわかりません・・
でも、なぜかその時は請求書のことなんて気にしなかったですね。

最後の宿はヒースロー空港にほど近いホテルでした。
このホテルは旅行前に予約してましたが、初めてまともなホテルに泊まったような気がします。

バックパッカーほどではないけど、まだ若かったからできたのかな

ツアーではぜったい経験できなかったいろいろ、

だからこそ、いくら昔のことはよく覚えていると言われる私でも、
どれだけ覚えているんだというくらい鮮明に記憶がよみがえってくるのです。

もう2度とこんな旅はできないでしょう。

行ける時に行っておいてよかった。

帰りの荷物は行きの倍以上、娘は生活用品は船便で送ったというものの
大きなトランクが破裂しそうになっていました。

計ったら30kg以上、荷物検査でぜったい超過料金とられるねって言っていたのですが
これまた、いい時代だったんですね
人の良さそうなおじちゃんでしたが、あきれながらもにこにことOKサインを出してくれたのです
もちろん私の荷物だってオーバーしてましたけどね

こうして、桜の花はすっかり散って葉桜のグリーンがまぶしい4/20帰国しました。

12泊14日の娘との二人旅、そう言えば一度も喧嘩しませんでしたね。

この人は昔から私の小言も威圧感も自然にスルーする能力に長けているせいか
喧嘩にはなりません。

多分、長女とだったら3日も続かなかったでしょう(笑)
でも彼女は通帳に残高があるからって黙って使ってしまうタイプではありません。

どちらも一長一短、どちらも我が娘、いろいろ楽しませてくれる?
旅の終わりの〆が愚痴で終わってどうする
はい、ちょっと言ってみたかっただけです。

これにて完結です。

ながらくお付き合いありがとうございました












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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ビオラさん (さくらえび)
2012-08-24 23:40:32
そう、この靴、どうしても捨てられなくて
帰宅してから洗剤でごしごし洗い

乾かして、また洗い、何度か繰り返して
ようやく臭いも薄れ、なんとか履けるようになったのですが
最初の柔らかい皮の感触など、どこかに行ってしまって
それでも根性でしばらく履き続けました

食べ物さえ期待しなければいい国です。ぜひ
返信する
yukikoさん (さくらえび)
2012-08-24 23:34:42
海外になんてめったに行かないから覚えているんですよ。

だって、この旅行も自分で計画して実行したし
この時は、娘が少しは頼りになったし

座席の後ろと言えば、当時めずらしかったテレビのモニターが
バージンアトランティックには付いていたんですよ。

帰国まで私は映画を(プリティウーマンだったはず)
娘は1年ぶりのテレビゲームに夢中になってました。

娘たち?いろいろ楽しませてくれますわ、まったく
返信する
笑いました! (ビオラ)
2012-08-24 15:43:07
こちら→靴の話笑いこけました
そのキョーレツな臭い・・・、想像出来ません
持って帰って来るホントですか
さておき、イングランド興味深く読ませて頂きました。
いいですね~、娘さんと二人12泊14日、忘れられない旅でしたねイギリス私も行ってみたくなりました
返信する
いいなぁ~~ (yukiko)
2012-08-23 11:34:36
飛行機に乗ったら前の座席のポケットに冊子があるでしょ?

その冊子を読んでいる錯覚に陥りました。

相変わらず上手に文章をまとめて、かなり前の旅行なのに
ここまで鮮明なんてよほど思いで深い旅行だったのね。

私はまずカタカナの地名が出てきませんね。

お嬢さん、お二人とも
長女さんは頼りがいがあり、
次女さんは癒してくれるタイプ!

娘のない私は羨ましいですよ~~

リバティは昔(10年以上前)は結構使いましたが
他の生地から比べるとお高いですよね。

本場もそうなのかしら?

イギリスは花柄の生地のブランドが沢山ありますよね。

返信する
もとさん (さくらえび)
2012-08-22 17:08:11
狂牛病、覚えてましたか。

たいへんでしたよね。

ロンドンのステーキ屋さんも困っていたようですよ。

食事は、夕食ですが、ほとんど、どこかの店で何か買ってきて
B&Bで食べることが多かったです。

もちろん毎晩ビールを飲みました。

パブにも行きましたし、ここでギネスビールのおいしさを知ってしまったんですね
返信する
きららさん (さくらえび)
2012-08-22 16:52:36
ありがとうございます。

どこの国もそうだと思いますが、都会より田舎ですよね。

リバティは今でもあのままみたいですよ。

去年あたりから、かなり流行ったでしょう
リバティプリント
すごく懐かしいです。

ローラアシュレイも好きで、何軒も行きましたけど
せっかく気に入ったスーツがあったのに
お金のことを考えたら買えなくなってしまって
いまでもしつこく思いだしてはです。(笑)

英語は困りますね。
もう使うこともないからいいのですが
やっぱり挨拶くらいはできないと・・

返信する
kobaさん (さくらえび)
2012-08-22 16:32:26
時期的に、日本では新学期が始まったばかりの頃でしたから
日本人の姿は少なかったです。

ピカデリーの印象は、派手なネオンサインと飲食店くらいしかないのです。

衛兵は1番前で見たいがために、予定の2時間くらい前から
待っていたかもしれません。

ロンドンでは、娘が多少話せたこともあって
2階建てバスに乗って移動したり、地下鉄(チューブ)に
乗ったり、それなりの経験はしました。

記憶力?いいえ、写真を見ながら思いだしてただけです。
経験が少ないですしね。
写真だって、今ならもっと違う撮り方ができたんじゃないかって
あまりにひどい写真にがっかりしたところです
返信する
bonjiさん (さくらえび)
2012-08-22 16:18:39
昨日はどうもです。

お嬢さんとの旅行、あと5年の辛抱です。
元気でいましょうね。

そういえば、次女とはこれ以外にも2人で旅行してますけど
長女とは2人ないですね。
孫と3人では何度か行きましたが・・
うまくできてるなあ
返信する
ウサコさん (さくらえび)
2012-08-22 16:10:00
長々と余計なことまで書いてしまって

読んでいただいてありがとうございます。

申し訳ないけど食文化は0ですね。

ホームステイ先でランチを作ってくれるんですけど
毎日同じようなパンに野菜だけ、肉だけと言う感じだったらしいです。
娘の友人のは生の白菜がはさんであったって
もちろんマヨネーズなんかないですよ。
これは衝撃的でした。

私もイギリスに留学したいって言ったら
「お母さんにはぜったい無理」と娘に言われました。
神経質な日本人には無理でしょうねえ
所変われば・・ですね。

私が思うに、かんちゃんはちょっと無理そうだけど
ようちゃんは大人になったら一緒に旅行してくれますよ。
但し、お嫁さんもらうまでだけど
返信する
最終章、寂しいですね。 (もと)
2012-08-22 15:53:42
でもこういう旅は価値観が変わりますよね。

良い経験でしたね。

そうそう、狂牛病の頃。
私もダンカースの仕事(食肉関係)でしたから良く覚えて居ます。

ダンカースもたくさんレポートを書いて居ました。
(ヨーロッパの専門雑誌に執筆していたので)

返信する
良い旅でしたね (きらら)
2012-08-22 11:44:37
楽しく懐かしく読ませて頂きました

私もオックスフォードに行きましたが、途中の美しい
風景は今でも忘れません。

ストラッドフォードエイボンでシェークスピアの生家を見て
意外と質素な家に驚いたり・・・

ロンドン市内はやはりピカデリーサーカスですよね。
雑貨屋さんでの買い物が楽しかった~

「リバティ」にも行きました。 あの建物はイギリスらしくて
おしゃれですね。 今でも変わらないのかな~?

残念ながら、やはり食事は美味しかったという記憶がなく
食文化がないというのも分かる気がします。

旅行先で英語がとっさに出てこないもどかしさ、
同じですね~

私も娘との旅は良い思い出です

また楽しい旅行記を楽しみにしています
返信する
旅行記 (koba)
2012-08-22 11:37:57
一生の思い出に残る娘さんとの
旅行記とても楽しく拝見しました。

それにしてもさくらえびさんの記憶力
筆力のすばらしさ、思わず引き込まれて
読ませていただきました。

ピカデリーサーカス、懐かしい言葉
ききました。お菓子を買って支払いの時
お金が分からず「どれでも好きなもの
取って」と言う感じで出したこと思い出しました。

衛兵の交代も印象に残っています。

姪が2年イギリス行ってました。
住むところも学校もひとりで事を運んで
「大丈夫かいな」と妹と心配しました。
途中で帰国して又違うところさがして
出掛けました。

私も姪があちらにいる間にさくらえびさんの
ような旅をしておきたかっなぁと思っています。



返信する
娘! (bonji)
2012-08-22 10:30:47
お嬢さんと忘れられない旅でしたね。

お互い
男の子の良さを知らないままですが
娘との旅行、一生の思い出ですね、
宝だと思います。
早くして結婚した娘とは、
2人旅行の経験がありません、
大切な思いで、
ボケて忘れないようにね・・・・

         bonji
返信する
素敵な思い出ですね~♪ (ウサコ)
2012-08-22 08:17:17
娘さんとの二人旅、羨ましいです。
私にも女の子がいたらどんなだったかな~なんて思います。

狂牛病、、、ありましたね。その頃だったんですね。
イギリスの料理はシンプルな味つけで、自分でテーブル上にある
ケチャップやソースをかけて食べるって本当?
お皿をゆすがずに洗うっていうのも、日本では考えれないですよね~。

〝物より思い出〟というCMがありましたけど
楽しい旅は一生の宝物ですね。

素敵な旅行記、楽しませていただきました~。
返信する

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