私の同年以上の人の死に出会っても、この年になると、その人の死を聞いて、心に驚きを受けて、悲しくなるようなことは、若い時より少なくなった。
瀬戸内寂聴さんの死は、それなりに、悲しいという心を感じていることに気づいた。
彼女の作品はあまり読んでいなかったが、朝日新聞に連載されている、連載エッセイをここ何年か、毎月読むことを楽しみにして、読んだ後は、切り抜いては自分のパソコンのメモリーに保存している。
この際、もう一度、全連載を並べて、もう一度読み直してみたいと思う。
彼女のエッセイで、私が一番苦手な、人との交わりについて学ぶことが多かった。
今日の死亡通知する朝刊記事の中で、ここで紹介したい文章は、
寂聴さんの法話の中で、天台宗開祖の最澄の言葉をよく述べておられたと書いてあった。
「忘己利他(もうこりた)」、意味は「己を忘れ他を利する。人を幸せにすることこそ、最も高尚である」です。
この言葉は、自分を戒める言葉として、私の心の何処かに残しておきたいと思った。
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