ジョギングはシャンパンの味

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「愛されることを望まない政治家」

2021年11月13日 10時17分22秒 | 新聞・ラジオ・テレビ

選挙の時の若者の投票率が低いという事は以前から気になっていた。
隣国の韓国、台湾、香港とこれらの国の若者たちの政治の関心はとても高いことが報道されている。
それに比べて、何故、この国の若者は世の中の矛盾に怒らないのか不思議に思っていた。

私が中学校の頃、日本の学生の政治運動は、今の香港の若者たちの活動とよく似ていた。
日本はまだまだ貧しく、有能な人でも大学進学はできず、進学する人は全体の20パーセント程度だったように記憶している。
欧米人の物質に恵まれた生活を知るにつれて、貧しい日本の現実を残念に思い、車と電気製品と広い庭のある生活を送りたいという願望があった。それが、その時の、現状を肯定するような政治に対して、若者たちは不満を感じ、現状打破の政治活動を盛んにしたのではないかと思う。

先日の新聞記事に「日本の若者は日本の未来に希望がないと感じている割合がほぼ全員だった」という事が書かれていた。以下その内容も引用して述べる。
中学生、あるいは大学生の授業で聞いた結果らしい。その理由を聞くと、「今の政治が、未来の財政や社会保障に確かな責任をもっておこなわれていない」ことを理由に挙げている。

日本財団が18歳調査で「国の将来が良くなる」と答えた若者は9.6%だったそうで、米国の30%やドイツの21%と比べて極めて低かったようです。これらの日本の政治家の将来を見ない、無責任な政策などが若者の投票行動の低さの答えではないのだろうか、と私は思った。

アベノミクス以来のバラマキ政治がコロナ対策を通してますますひどくなり、日本の政治家は将来を見ないで、一部国民に愛される政策ばかりを示し続けている。

腰抜けの多い高級高級官僚の中で、財務省の矢野次官が「このままいくと国家財政は破綻する」と雑誌に発表した論文の趣旨である。私はこの論文の内容は読んでいないが、新聞によれば、自民党の高市政調会長以外の政治家は下を向いて黙って、認めているらしい。

英国のサッチャー首相は今の日本のように閉塞した経済になっていたのを立て直したことで有名である。彼女の心情は「愛されることを好まない」だったらしい。

今の日本の政治家は、目先の選挙結果のみを考え、甘い公約ばかり言って「愛される政治」をめざしている、こんな状態では高齢者のみに愛され、将来を担う若者には見放された国になり、日本の将来はなくなる。

「愛されない政治」を信条にする英国のサッチャー風の(愛されることを望まなかった)政治家は出てこないものでしょうか。


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