・・・朝日新聞の日曜版に作家高橋源一郎の「論壇時評」と云うコーナーがある。 何時も見方がさすが「物書き」と思う切り口で時評を読ましてくれる。
今週の時評は「ありのままではダメですか」と云う主題で書かれていた。 私が読み取った内容は「人がありのままに生きれないような場所に未来はない」と云う言葉に集約されていた。
その趣旨を書くのに色々な人の意見と例にに引用している。
まず、映画「アナと雪の女王」から、女王エルサはすべてを凍らす魔法の力を持っているが、女王になって自らの魔力を発揮する能力を封印して、凡庸に生きることを求められることから、この物語が展開していくのであるが、・・・・
筆者の論調は「その自らの能力を封印され凡庸に生きること」を強いられた物語の女王が、現実に存在していると話を続けている、「雅子妃殿下」であり、女性であることで天皇への適否のみで存在を論じられた「愛子様」であると。
明治以降に制定された歴史の短い、今の法律による天皇制と云う、非人間的な制度で、その人の資質や能力でなく、タマタマ女性と云う事で、お前は駄目と云うわけであるが、こんな考え型に基づく社会が続くようであれば、この社会に未来はないと、彼は書いていた。
まったく、私が思ってみなかった物の見方からの考えを示されて、心の底で何となく感じていた、このニュースに対する、分からないもやもやは、こんなことが原因だったのかもしれないと感じた。
文章の最後に、別の観点からの面白いエピソードが書いてあった。
ホリエモンで有名な堀江貴文氏が、ある時、皇太子の移動による交通規制で迷惑をこうむり、「皇太子の移動はヘリコプターを使えば」とツィッターに書いたら、皇太子をなんと考えているのか、・・・・・と聞かれ、彼はその人に、すかさず、「人間」と答えたと紹介してあった。 まさしく、物事の本質で、判断するホリエモンらしい言葉である。