和暦 | 男 | 女 | 男女差 |
---|---|---|---|
昭和22年 | 50.06 | 53.96 | 3.90 |
25-27 | 59.57 | 62.97 | 3.40 |
30 | 63.60 | 67.75 | 4.15 |
35 | 65.32 | 70.19 | 4.87 |
40 | 67.74 | 72.92 | 5.18 |
45 | 69.31 | 74.66 | 5.35 |
50 | 71.73 | 76.89 | 5.16 |
55 | 73.35 | 78.76 | 5.41 |
60 | 74.78 | 80.48 | 5.70 |
平成2 | 75.92 | 81.90 | 5.98 |
7 | 76.38 | 82.85 | 6.47 |
12 | 77.72 | 84.60 | 6.88 |
13 | 78.07 | 84.93 | 6.86 |
14 | 78.32 | 85.23 | 6.91 |
15 | 78.36 | 85.33 | 6.97 |
16 | 78.64 | 85.59 | 6.95 |
17 | 78.56 | 85.52 | 6.96 |
18 | 79.00 | 85.81 | 6.81 |
19 | 79.19 | 85.99 | 6.80 |
20 | 79.29 | 86.05 | 6.76 |
21 | 79.59 | 86.44 | 6.85 |
22 | 79.64 | 86.39 | 6.75 |
いくつかのデータを提示しましたが,厚労省のいう「人生100年時代」は根拠がデタラメだと考えます。理由は次の通り。
- 人生100年時代に「向けて」という厚労省の目論見・計画が,そもそも何に依拠するのかわかりません。
- 具体的数値では,上の表にあるように平均寿命が「昭和20年代は50歳代,以降70代,80代」と伸びていますが,これが100歳まで行くことは未知数に過ぎません。
- 世界銀行統計を見ると,平均寿命のグラフは「もはやこれ以上伸びない」とも見えます。せいぜい85歳辺りに漸近線が見えています。
- 周囲では,自分と同世代ならずとも多くの親世代が普通に亡くなっています。100歳で亡くなりました,という話は,自分の場合は祖母だけです。
この「100年時代」報道でもっとも劣悪なのがNHKです。さすがは国営放送,国の方針に沿って運営されているようにしか見えません。もっというと,NHK得意の街頭インタビューで「100歳まで生きるとしてどうしますか」なんて荒唐無稽な質問を浴びせます。
職人,自営業の方で90歳ぐらいまで現役というのは結構報道されます。しかし一方で,パン屋さんの「塵肺」はまったく報道されません。クリーニング店の薬害もいっさい報じられません。
都合のわるい情報は遮断し,国の方針に沿った内容だけを放送するということです。
また,実感として僕ら「高度成長期ではないけど,公害時代」に育った人たちの多くは「子供の頃は人工着色料やら光化学スモッグやら,あげくの果てに2サイクルエンジンの排気ガスを喜んで嗅いでいた」なんて馬鹿話をする一方,「あんな無茶を,細胞が若いときに行ったデメリットは相当にあるのでは」と考えたことがあるでしょう。
平均寿命は,いや,平均値は「100点と0点の子,二人の平均点は50点」であるように,非常にバラツキが多いことは,僕が高校受験するときにはお世話になっていた「偏差値」でよくわかっています。
人生と受験を同じくくりにすることもこれまた荒唐無稽であることは重々承知ですが,同じ年代でも「こうも違うのか」と感じることは,実社会で生きていればわかることが多いはずです。端的な例では,頭髪・皮膚のハリ・関節・視力などです。
つまり,こんなにも個人差が大きい健康度合いを一律に「100年」と言い切ることが荒唐無稽であると言いたいのです。
人生100年ではなく「充実した人生のために」という見出しで,年金制度や健康保険制度を充実させるならわかります。
そういえば,先日の「右背中に激痛が走った」件は,エコーで「腎臓に石灰質のものがある」ことで判明しました。しかも左右。右が痛くなったので,次は左かと怯えていますが,手術するレベルでもなんでもなく,「水を飲め」なんてことを言われました。毎日水分摂取は欠かしませんが,「水」はちょっとねえ...。味が...。ということで,麦茶でも飲んでいるということです。
とにかく,健康度合いには個人差が大きいわけです。大きいものを一律に平均といっても論理的に納得行きません。
では,くれぐれもみなさんお体ご自愛ください。
以上,「今日は悪天候のため釣りは中止」したオズマです。