2023/10/28 初の熱海へ
釣りに行ける体力もなかったわけではないが,『寅さん』を毎週のように見ていると放浪したくなる。
そこで,人生初の熱海に行こうとした。
当然鉄道だが,自宅からなんと3時間以上もかかる。普通電車だとそんなにかかるのかとショックを受けて,一旦箱根に変更しようと思ったぐらいだ。
だがしかし,新幹線の駅もあったはず 調べると,東京駅から50分で着いてしまうらしい。片道4270円は安価ではないが,時間とのコスパではやはり新幹線かと。
ここでまずは間違いを犯した。予約日を1日間違えて,なんと金曜日の予約もしてしまったのだ。会社で休憩中にメールを見ても「土曜日のことかな」と思い込んでいたら,完全に1日間違えた。この時点で約1万円が消失した。
それでも土曜日になるよう改めて検索して予約。やっぱりスマホでやると小さい文字で嫌になってしまう。「スマホだけで完結」って老眼になっていない人の話だろう。
ともかく,朝9時チョイ前のこだまに乗って10時チョイ前に着く。期待していなかった「駅前足湯」があり,これは気分がよかった。
せっかく海のあるところに来たのだからと階段道を降りると,初島が見える。地平線が丸くなっている。ああ,これは久しぶりの感覚だ。
「日帰り温泉」で検索するも,どこも営業は午後から 事前にネットで調べていたのとチョット異なる。というか,お風呂入って・昼飯食べて・寝る,という箱根での図式を描いていたが,どうやらそれは無理っぽい。
海岸散策から1時間ほど経過して駅前に戻ると,もはや「熱海ハロウィン」状態である。とんでもない人出がある。定点観測を見るとコロナは実際収まっているし,流行しているのはインフルだからなのか。まあ,僕はさすがにインフルワクチンは打ちましたが。
そんな理由で「海鮮系」昼食で「熱海銀座街」なんてところは満員御礼。さらには「熱海プリン」なるものが大流行。なんだかさっぱりイメージわかないんですが 僕は,戻って駅前の「熱海駅前第一ビル」なる商業施設に入ってみることにする。
ようやくありつけたのが「熱海定食」という名の,美味しい刺身とアジフライ。これはマジで美味かった。2000円という価格を裏切らないところがよい。
この時点でビール中瓶2本を平らげて「どうでもよい」感覚になってくる。忘れないうちにお土産だけは買っておこう。
すると,もう一度だけ足湯に入って「もう帰ろう」という気分になっていた。スマホで予約変更できるのはありがたい。
そんなわけで,熱海の本当の温泉に浸かっていない。だから何も語れない。しかし,景勝地として「しっかり下調べ」すれば十分な観光地。駅前に公衆浴場のようなものもあるので,原則12時から来訪した方がよいのかも。
なんにせよ「やってみないとわからない」のが旅である。だいたい,熱海が静岡県であることさえも抜けていた。
それでも人生は回っていく。光あるところ影があり,まこと栄光の影にいつも忍者の姿があったのだ。