しのびのテーマ 「カムイ外伝」 水原弘
子供の頃再放送されていた作品であるが,城達也のナレーションからしてシ・ビ・レ・ル。
『サスケ』はDVD-BOXを買って,まさにSDGsとも言える壮大なテーマに,ただ慄くばかりだった。
一方の『カムイ外伝』は,とても昭和40年代初頭の作品と思えない作り込みに感涙するばかり。
僕にとっての「アニメ」はこの時代を中心に,せいぜい昭和で終わっている。平成以降見ていたアニメーションは,果たしてあっただろうか。いや,「心打つ何か」が残っているだろうか。
いまの子どもたちが見てわかる話ではないだろう。事実,僕も子供のときはわからなかった。
しかし,40年以上経過してみるとわかるものもある。
物の哀れである。
白土三平に影響を受けて漫画家再挑戦した矢口高雄先生のことが偲ばれる。
やはり,白土三平という漫画家自体が偉大なのだろう...。