トゲトゲした話題が多かったので,ここは目の保養にして頂こう。
種類はわからないが,母が通りすがりの人と交換したという,僕と異なる社交性をもつ母ならではの逸話によるバラである。
なんでも,このバラを抱えた女性を見かけたときに「きれいなバラですね」と話しかけたらしい。殺伐とした都会のようでありながら,我が母のこうした社交性にはいつも気後れするほどだ。
すると,よかったら近所なので差し上げましょうということで頂いた,とのことである。
美しい花を観ていると,僕も心が洗われる。洗脳でなく洗浄されるようだ。
それにしても,花は誰かに観られたくて咲いているのであろうか 実際,手間暇かけてあげればきれいな花が育つということもある。とすれば,野に咲く花はなんのために,である。生物学的に解釈すると「交配のため」なんて解答になるが,まったく面白くない解答である。
入試問題の解答ではない自然界の贈り物。
それも母の日である。