オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

【三田紀房】(いまさら)作品の根底に「お金」があることに気づいた!

2022年06月25日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文

 『アルキメデスの大戦』28巻が発売されていることを知らず,1ヶ月以上経過していた。僕にはリアル書店がメインだから,どうしても書店次第で商品構成が異なってくるのは仕方ないけど。

 さて,三田紀房がまた新刊を出していた。医学部生を相手にした作品だ。ちょっと立ち読みしただけで,また引きずり込まれそうになった

 そしてやっと気づいた。『ドラゴン桜』にもっとも顕著だったが,三田紀房作品の根底には「お金」が関わっていること

 設定が「大学受験」「高校野球」「軍隊」「医学部」などと異なっているので,一見「どこまで頭脳がキレルんだろう」と考えてしまったが,根底はすべて「お金」である。

 『ドラゴン桜』には,「法律を作る方にならないと負け組だから,東大に行くんだ」というセリフがあった。つまり「お金で苦労しないなら東大に行け」ということ。『砂の栄冠』では,「高校野球はお金でやるもの」と何度も説明していた。『アルキメデスの大戦』に至っては主計が主役ではないか。

 どのマンガも根底が同じだった。これなら「設定」を変えればいかにも新作になる。もちろん,漫画家はきっちり資料を読み込む必要もあるけれども。

 気がつけば,梶原一騎は「男の勲章」がテーマ。設定が「ボクシング」「野球」「プロレス」「空手」などとなっていたが,要はこの違いなのだ。

 マンガで重要なのは何よりも「設定」だ,と『サルでも描けるマンガ教室』で覚えたはずなのに,このていたらく

 それでも,また三田紀房作品を購入してしまうだろうけどね


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