個人的に,特に2018年から強烈なZODIAS信者になってしまい,ほとんどの竿がZODIASになった。いうまでもなく,2ピースが充実しているし,基本的に「癖のない竿」だからだ。
「癖のない竿」とはどういうことか。ウム,100本ぐらい使ってみるとわかる(笑)。実際に,僕もメーカー問わず使ってきたし。
要するに,型番通りに使える竿。型番を裏切らない竿。なにより廉価であること。もしZODIASが実勢価格で25000円もしたら「高いけど意味のある竿」として評価はするが,世界で売れる竿にはなっていないだろう。
シマノにとって,バス釣り日本市場は小さい。小さいけれど,威信をかけてつくったのが「エクスプライド」。僕も,168L/BFS-2だけは持っている。しかし,他の番手は結局売り払った。
そんなエクスプライドも2022年で丸5年を経過するから,モデルチェンジするかもしれない
僕がシマノ開発陣なら,他社を徹底的に排除するために,フルカーボンモノコックを採用する。そう,写真のZODIASとの差別化を明確化するために。
しかしながら,ブランク設計は変えない。あまりにも費用がかかりすぎる。もしくは,2013アドレナ辺りの設計を流用するのもありだろうが,2013アドレナは2ピース展開がけして多くなかったから簡単ではない。
振り返ってみると,2013アドレナでカーボンモノコックが採用された。歴史的にはダイワが先らしいが,売れたのは間違いなくシマノ。そもそも,エサ釣りの竿では1980年代後半に「カーボンモノコック」グリップはあったからね。
エクスプライドは,シマノの中では相当厄介な存在かもしれない。モデル末期であり,下級グレードのはずのZODIASがどんどん上位モデルを食ってしまう現象が起きている。かといって,18アドレナのような過激路線はとれない。
威信をかけて発売したはずが,いつのまにか日本仕様になってしまって,下手するとバスワンXTにもコスパで負けている。そもそも,何もかもSiCガイドでないと,という時代はとっくに終わっているのだ。
つくづく,次のモデルは難しいと思う。ホント,適当なメーカーがブランク外注で作っているのに対し,シマノやダイワは自社生産・開発・販売だから,意見の相違もかなりあるだろうしね。
というわけで,2022年によほど驚くような番手がない限りはZODIASで続投である。
なにしろ,30年前のBSRシリーズ・1652Fが150gもあったのに,1610MH-2が115gですからね。時代は変わったのだ。