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産土神 ( うぷすながみ ) を祀る黒浜御嶽
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御嶽の前の海に向って拝み(うがみ)をしていた
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伊良部島に渡った目的は、灯台と3つ御嶽 ( うたき ) に行くことだった。
黒浜御嶽は、比屋地御嶽、乗瀬御嶽に次いで3つ目に訪れた御嶽である。
黒浜御嶽は神代に、天神が兄妹を産土神 ( うぷすながみ ) としてこの地に降ろした。
二人の間に子どもが生まれたが、ソレハブフズ ( 役立たず ) という魚であった。
驚いた兄妹神は、そのことを天神に告げると、 「 それは海の生き物だから海に放せ 」 と言われた。
二番目に生まれたのはアバ ( ハリゼンボン ) で、三番目にウナギが生まれたので、
兄妹は心細くなって天神に告げると、天神はまた 「 海に放せ 」 と言った。
兄妹はなんとかして人間の子が出来ないかと思案した。
それでユーナの葉を二人の間に置いて寝てみた。
すると不思議なことに人間の子どもが生まれた。
二人はたいそう喜んで天神に報告すると、
天神は 「 これからもたくさん産んで島じゅうに広め、産土神になるように 」 と言われた。
このような由来があって、子どもが授からない夫婦には、この御嶽で願立てをする。
6月願いには佐和田・長浜の女性は嫁いだ後この行事に参加する慣わしがあるという。
黒浜御嶽に、はるばる内地からやって来て願掛けをしたところ、
子どもが授かったという話を聞いたことがある。
※ 産土神とは、生まれた土地の守り神で、
イザナミとイザナギとの間に不具の蛭子 ( ひるこ ) が生まれた。
天神に伺うと、次から諸神を産んだ神話がある。