
大宰府天満宮の境内にある 「 麒麟と鷽の像 」

太宰府天満宮の鳥居をくぐり、心字池に架かる太鼓橋 ( 過去・現在・未来 ) の橋を渡ると、
手水舎 ( 手や口を清める場所 ) の手前に麒麟と鷽の像が建っている。
銅製麒麟はキリンビールの名前の元になったとの話があり、
鷽は、 「 うそ替えの神事 」 が毎年1月7日に行なわれている。
当日、19時より楼門横の天神ひろばの斎場にて行われる神事です。
「替えましょ、替えましょ」の掛け声のもと、
暗闇の中で手にした「木うそ」をお互いに交換し取り替えます。
これは、知らず知らずのうちについたすべての嘘を天神さまの誠心に替え、
また、これまでの悪いことを嘘(うそ)にして今年の吉に取り替えるという意味があります。
神事の後に手にした「木うそ」はご自宅の神棚にお祀りし、一年間の幸福をお祈りします。
当日夕刻より、神事に用いる「木うそ」(初穂料1,000円)を授与いたしますので、
神事に参加ご希望の方は、楼門内のお札・お守り授与所にてお受けている。
大宰府天満宮「 麒麟および鷽像 」 の看板より
(県指定文化財)
麒麟は中国の瑞獣思想上の動物で、
聖人が現れて王道が行われる時に出現すると伝えられ、
菅公御聖徳をたたえたものといえる。
鷽は、1月7日、1年中の嘘を天神様の誠心と取り替えていただく鷽替神事縁の鳥で、
幸運を運ぶ天満宮の守り鳥でもある。
嘉永5年(1852)に奉納されたもの。