馬場跡に建つ石碑
馬場の面影を残す真っすぐな道
カタノー馬場は渡慶次小学校から宇座集落へ向うと右側に渡慶次運動場があり、
そこを過ぎると左側に 「 カタノー馬場跡 」 と記された石碑が建っている。
戦前は、この一帯に馬場があったそうである。
いつからこの場所で馬の競走が行なわれていたか定かではないが、
その昔、首里から士族らが残波岬への狩猟の途中、
退屈しのぎに競馬の稽古をしたのが始まりだと伝えられている。
戦前は、旧暦の6月25日・26日の両日に各地から飾り付けした馬に、
羽織・袴をまとった騎手がやって来て競馬が行なわれていたという。
馬をリズミカルに走らせ、スピードではなく、走法の美しさを競うものであった。
この競馬見物を 「 ウマミー 」 と言い、各地から重箱弁当を持参し楽しんだそうである。
この日は、駄菓子・おもちゃ屋などの出店が並び、子どもらにとっても楽しい行事であった。
競馬が終わると、渡慶次に各地から集まった力士によって相撲(沖縄角力)が行なわれ、
夜遅くまで賑わっていたそうである。