
建設中の伊良部大橋をくぐる









橋の主要部である鋼床版箱桁のパーツは地元で作られている
宮古島の平良港から多良間島へ行く途中に建設中の伊良部大橋の下をくぐる。
伊良部大橋(いらぶおおはし)は、沖縄県宮古島市の宮古島と伊良部島とを結ぶ予定の橋。
2006年3月18日に起工し、2014年の開通を目指している。
全長3,540mで、完成すれば、2006年に完成した新北九州空港連絡橋を抜き、
通行料金を徴収しない橋としては日本最長となる。
宮古島の平良港トゥリバー地区と伊良部島東南部の長山の浜近辺を結ぶ橋で、
建設中の沖縄県道252号平良下地島空港線の一部となる予定である。
橋梁の構造は、一般部がPC連続箱桁橋、主航路部が鋼床版箱桁橋とされ、
本橋部分の全長は3,540mに及ぶ。
また、取付道路は2,960mで、伊良部島側取付道路の一部は600mの海中道路とされる予定。
本橋部分と取付道路を合計すると、全長は6,500mとなる。
橋梁の幅員は8.5mで、幅3mの片側1車線道路の両側に幅1.25mの路肩が設けられる。
主航路部は、船舶の通航のために、支間長180m、クリアランス27mとされる。
伊良部大橋の建設により、交通の利便性向上を通じて、医療・教育水準の向上、物流の拡大、観光の活性化、
下地島空港の有効利用などの効果が期待されている。
2007、宮古島側では仮桟橋、伊良部島側では仮桟橋と海中道路の工事が行われているところである。
主航路部は鋼中路アーチ橋を計画していたが、風洞実験で耐久性に問題があることが判明。
再検討した結果、2008年に鋼床版箱桁橋に変更。
同部分の実施設計が1年遅れたため、完成が当初計画の2013年3月から2014年3月と1年遅れることとなった。
2012年6月、橋中央部の箱げたを架設するための大型の起重機(フローティング・クレーン)船が、
台風の影響を避けるため、兵庫県の母港に戻っており、
気象条件から宮古島に再度呼び戻すのは2013年4月ごろになる見込みなった。
このため、完成が予定よりもさらに10カ月ほど遅れ、2015年1月ごろになる見通し。